Liebe

花月小鞠

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第十一話「緋色の鬼」

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コツン、と音が鳴った。

エリーは目を開けて、起き上がった。隣のベッドを見てみるが、アンナはぐっすり眠っている。今は何時だろう。枕元にはリヒトが気持ちよさそうに眠っている姿。

もう一度コツン、と音がした。窓からだ。エリーは立ち上がって、音を立てないようにゆっくりと窓を開けた。

「よっ」

聞こえた声に窓の外を見下ろす。そこには笑顔のシェルがいた。エリーは不思議そうに目を瞬かせてシェルに声を掛ける。アンナを起こしてしまう可能性があるため、小声気味だ。

「どうしたんですか?」

「あぁ? 聞こえねぇよ」

シェルが声を張り上げる。その声の大きさに焦り、エリーはしーっと口元に指を運んだ。

「ったく、しょうがねぇなぁ」

シェルは呟き、周りを見渡す。そして、宿の入り口の小屋根に飛び乗った。驚くエリーを気にせず、シェルはまるで猫のように容易く登ってくる。

「よっ」

二度目の挨拶は、エリーのすぐ傍で聞こえた。エリーの部屋の窓にしゃがむように身を低くしている。

「お、おはようございます……」

驚くエリーは小声で挨拶をして、思わず苦笑する。

「どうかされたんですか?」

「いーや、ちょっと散歩に付き合ってもらおうと思って」

シェルもエリーにつられて小声で話してくれる。

「散歩?」

「おう」

そう言ってシェルはにかっと八重歯を見せて笑う。

「案内してやるよ。火炎の都」

「わぁ、本当ですか?」

「あぁ。玄関で待ってるから、早く来いよ」

そう言ってまた笑い、そのまま窓から跳ぶように降りていった。エリーが心配そうにその姿を目で追いかける。どうやら無事地面に着地したようだ。

エリーはアンナを起こさないようにして着替える。リヒトは眠っているし、連れて行くか悩んだが、後で拗ねてしまうと思いワンピースの胸ポケットに入れた。そのうち起きるだろう。

お散歩に行ってきますと書き置きをテーブルに残し、エリーは部屋を去る。宿の玄関の扉を開けると、眩しい光がエリーの姿を照らした。

「よっ」

本日三度目だ。

「お待たせしました」

「おう。じゃあ、行くか」

「はい!」

街を歩き始めると、昨日とは随分雰囲気が違うとエリーは感じた。それがわかっているかのように、シェルは笑った。

「祭りが終わった直後だから、皆いつもより気が抜けてんだよ」

「そうなんですね」

「そのうち皆起き出して片付け始めるぜ」

「シェルはいいんですか?」

「お、オレはいいんだよ」

少し動揺したようにどもるシェル。エリーは察したようにふふっと笑った。間違いなくすっぽかすつもりだ。

「今日は片付けで入れない店多いんだよなぁ、どこ行くかぁ」

シェルがきょろきょろしながら歩いていく。その斜め後ろをエリーがついていく。

「お、シェル坊じゃねぇか」

「おっちゃん」

目の前でちょうど開かれた扉からいかつい赤い髪のおじさんが出てきて、シェルに声を掛ける。……また赤い髪。この街の赤髪の多さにエリーは感心していた。

「どうしたどうした。彼女かぁ?」

エリーの姿を見て、驚いたようにおじさんが目を見開く。シェルはむっとしたように唇を尖らせた。

「彼女じゃねぇよ」

「はっはっは! そうだよなぁ、お前がサラちゃんを諦める訳ねぇよなぁ」

「当たり前だろ! ってサラはそんなんじゃねぇって!」

そんなやり取りに思わず笑ってしまうと、シェルが素早くエリーを振り向く。

「お前も笑ってんじゃねぇっての!」

「ふふ、ごめんなさい」

「あーもう!」

シェルがむすっとしたままおじさんに視線を戻す。

「じゃあオレたちもう行くから!」

「まぁ待てよ」

そう言っておじさんが笑う。シェルは「何?」と首を傾げる。

「昨日の余ったジュースがあるんだ。持ってけよ」

「くれんのか?」

「おうよ」

そう言っておじさんが「ちょっと待ってろ」と言って扉を開けっ放しにして中に戻って行く。

「ほらよ」

再び出てきたおじさんがジュースの缶をシェルに投げる。それをシェルが受け取り、にかっと笑う。

「ありがとう、おっちゃん」

「おう。嬢ちゃんもほら」

「あ、ありがとうございます」

おじさんに手渡されたジュースも、やっぱり赤かった。


再び歩き出すと、エリーは手に持ったジュースを眺めながらシェルに尋ねる。

「これ、何のジュースなんですか?」

「え? あぁ、確か林檎」

「林檎ですかぁ」

「なんで?」

「缶が赤いのが気になって……」

「火炎の陣の時は中身が何であろうと缶は赤いぞ?」

「そ、そうなんですか」

そういえば、とエリーは思い出す。暗い時に飲んだからよく見ていなかったが、昨日祭りの時に飲んだカフェオレの缶も赤かった気がする。変な祭りだ。

「見づらいと思うけど、中身はちゃんと書いてあるぜ? ほら、ここ」

そう言ってシェルがエリーの持っていた缶を一緒に覗きこむ。身長が大体同じなため、シェルのさらっとした髪がエリーの前髪に当たる。シェルが指さした所には、確かにジュースの中身が書いてあった。全く気が付くことができなかった。そんなことを思い、エリーは胸ポケットがごそごそと動いているのに気付いた。リヒトが起きたのだろうか。

ふと視線を感じ、顔を上げるとエリーはシェルと見つめ合う形になった。近い。茜色の瞳にエリーの姿が映っている。

「エリー」

「はい」

「お前を連れていきたい所があるんだ」

そう言ってシェルはジュースごとぎゅっとエリーの両手を握る。エリーは驚いたように目を瞬かせて、首を傾げた。

「はい……?」

「行くぞ」

そう言ってシェルは嬉しそうに歩き出す。それについていっていると、リヒトがポケットから顔を出し、少しふらつきながらエリーの頭の上に乗り直す。ポケットの中は狭かったのだろう。




辿り着いた場所は、赤いレンガと緑色の屋根が印象的な大きな建物だ。玄関の辺りにはたくさんの植物が置いてあり、ガラスの扉から中を見る限り、どうやら雑貨屋のようだ。

「ここは……?」

「雑貨屋だよ」

「いえ、それは見ればわかるんですが」

「お前意外とはっきり物言うよな」

笑いながらシェルが中に入ろうとする。扉を開けたところで、エリーは閃いた。

「あ、もしかして、サラさんへの贈り物を探すんですか?」

「はぁ?」

シェルが予想外の言葉を言われたかのように驚き、扉の横の壁にガンッと頭をぶつける。

「ってぇ……」

頭に手をやりながら、涙目でエリーを見る。

「ほ、本人の店で、んなことできるわけねぇだろ」

「本人の店?」

エリーがそう聞いたところで、聞き覚えのある声がした。

「……いらっしゃい」

開いた扉から中を見ると、そこには近付いてくるサラの姿があった。サラはすぐそばまでやってきて、シェルに視線を移した。

「何してるの」

「……ちょっと頭ぶつけただけだ」

シェルが頭をがしがしとさすりながら、笑ってみせる。

「……そう」

サラはエリーに視線を移し、わずかに微笑んだ。

「いらっしゃいませ」

「ど、どうも」

何て言っていいかわからず、店の中に入りながら曖昧に挨拶を交わす。サラは茶色いエプロンをして、髪を一つに束ねていた。そんな姿も美しいと思い、エリーは見とれる。

「お店の片付けは?」

サラが首を傾げてシェルに聞く。やはり片付け作業があるのだ。

「きょ、今日はエリーに街を案内しようって思って」

へへ、と笑いながらエリーの肩を抱く。サラは「そう」と言って中を見せるようにして手をわずかに上げる。

「どうぞ、見ていって」

「ありがとうございます」

そう言ってエリーは改めて店内を見回す。外装もレンガで可愛い雰囲気だったが、中も同様に可愛い雰囲気だ。食器や時計、帽子やアロマキャンドル。様々なもののたくさんの種類が並べられている。エリーは興奮したように少し頬を赤らめながら店内をゆっくり歩いて回る。それについていきながら、シェルも店内を見る。

「素敵なものがたくさんありますね……」

「だろ?」

何故かシェルが得意気に笑う。そんなシェルに笑みを返しながら、エリーは少しだけ雰囲気の違う場所を見つける。

「ここだけ、なんだか雰囲気が違いますね」

そこは床も壁もガラスで囲まれた空間だった。中に入ると、風の都の雑貨屋で見かけた時とは比べ物にならない数のガラス製品が置いてあった。食器やアクセサリーはもちろん、置物や家具、楽器なども置いてあった。全てガラスで出来たものだ。ガラスだけで出来た、美術館のような空間だ。

「そうなんだよ。いいだろ、ここ」

シェルが興奮気味に言う。エリーは頷いて、ゆっくりとしゃがんで一つ一つの商品を見る。なんだか触れてはいけない気がするのだ。

「ここの商品はな、大体オレんちの店で作られたもんなんだ」

「そうなんですか」

「そうそう。かっけぇだろ。綺麗だろ。いいだろ」

「はいっ」

シェルが隣で一緒にしゃがむ。まるで初めて見るかのように、エリーと同じくらい純粋な目をして並べられたガラスを見つめている。

――本当に、好きなんだ。

そうして二人でガラスの空間に居座っていると、突然大きな声が店内に響いた。

「シェル坊!」

「うおっ」

シェルが驚いたようにびくっとする。エリーもその大きな声に驚き、声のした方を見た。そこには、真っ赤な肌をした大きな鬼がいた。その緋色の瞳にはどこか見覚えがあるような気がして、エリーはほのかに首を傾げる。リヒトは怯えたようにエリーの後ろに隠れた。

「おじさん、シェル坊って呼ぶのやめてくれよ」

シェルが不服そうに唇を尖らせる。鬼は豪快に笑い、ガラスでできた壁に手を添えた。その瞬間、ぱりんと音を立てて壁が壊される。

「あっ」

「あぁーっ!」

しまったというような顔をする鬼に、それを咎めるような顔をするシェル。

「おじさんいい加減にしてよ! 直すのオレなんだからさ!」

「すまんすまん。いやぁ、割れやすいなガラスってのは」

「おじさんが力入れ過ぎなんだよ」

「そんなことよりシェル坊」

「そんなことって!」

怒るシェルに大きな鬼は反省してなさそうに言葉を続ける。

「お前の親父が怒ってたぞ。片付けサボりやがってって」

「げっ」

シェルが心底嫌そうな顔をする。鬼は手に刺さったガラスの破片を抜きながらまた豪快に笑う。

「そろそろ帰った方がいいんじゃないか?」

「うっ……そうするよ」

はぁ、と深くため息をつく。そしてエリーを振り返った。

「ごめん、エリー。オレ帰んなきゃ」

「そうみたいですね」

「明日には帰っちまうんだよな。また今度案内するから、ごめん」

「いえそんな、今日は十分楽しかったです」

「そうか?」

「できた嬢ちゃんだなぁ」

鬼がまた豪快に笑う。シェルは今気付いたように鬼に視線を戻す。

「こいつ、エリー。ウィルと一緒に暮らしてるんだってさ」

「ほう。そうなのか」

「で、こっちはサラの父親」

「えぇっ」

予想外の言葉にエリーは思わず声を上げる。改めて赤鬼の姿を見る。そんな、馬鹿な。

「サラは鬼と人間のハーフなんだよ」

「うん」

いつの間にやってきたのか、鬼の後ろから出てきたサラが頷く。鬼の身長は、サラの二倍はあるように見える。

「はっはっは、面白い嬢ちゃんだ」

鬼が豪快に笑っている間、サラはガラスの破片を片付け始める。

「じゃあ、オレたちそろそろ帰るな」

「シェル坊はともかく、嬢ちゃんは中でお茶でも飲んでいきな。サラも休憩にすればいい」

「あ、いえ、私も宿に戻ろうかと……」

「そうか」

「はい」

鬼が残念そうに眉を下げる。サラは相変わらずの無表情でエリーを見つめる。

「また来て」

「はい! もちろんです!」
 

サラとその父に別れを告げ、二人は再び街を歩き出した。

「本当はもっと色々案内するつもりだったんだけどなぁ」

「大丈夫ですよ。またこちらに来た時にでもお願いします」

「おう、任せろ」

そう言ってシェルはにかっと笑う。エリーの泊まっている宿が見えてきた。

「明日帰っちまうんだもんなぁ。寂しいなぁ」

呟くように言うシェルに、エリーは頷いた。

「私も寂しいです。昨日も今日もとても楽しかったので、余計に」

そう言って少し困ったように笑う。そんなエリーを見て、シェルは微笑んだ。

「エリー」

「はい?」

「手、出せ」

「はい……?」

不思議そうにしながら、エリーは素直に言われた通りにした。

すると、シェルはエリーの手の上に何かを乗せる。

それは、ガラスで出来た妖精の置物だった。

「わぁ……」

エリーが感嘆の声をあげた。水色のような、橙色のような、心が浄化されるような綺麗なガラスの妖精だ。

「気に入ったか?」

「はいっ!」

「へへ、よかった」

「これ、シェルが?」

「おう」

得意気に胸を張るシェルにエリーは笑みを零す。

「ありがとうございます」

「火炎の陣の思い出と、今日のお礼に」

「……今日のお礼は、こちらこそですよ」

そう言って笑うエリー。

「次にお会いできた時に、お礼をさせてください」

「お礼なんかいいんだけどよ。まぁ楽しみにしとくわ」

へへ、と笑うシェル。エリーもまた嬉しそうに笑った。

「じゃあオレは帰るな。明日は見送り行けねぇけど、気を付けて帰れよ」

「はい。ありがとうございます」

「じゃあまたな」

「はい、また」

そう言って立ち去るシェルの姿を見送る。ガラスで出来た妖精を胸に抱いて、エリーは宿に入った。


「あら、おかえり」

「アンナさん」

「……おかえり」

「おかえりー」

部屋に戻るとそこにはウィリアムとアンナとダニエルが集合していた。

「どこ行ってたの?」

「シェルに街を案内してもらっていました」

「あら、やるわねあいつ」

アンナが楽しそうに笑って言う。


「もらったのか?」

ウィリアムの隣に座ると、手元を見て尋ねられる。

「はい」

「……よかったな」

「はい!」

嬉しそうに笑い、エリーは妖精に優しく触れた。なんだかリヒトに似ている気がする。興味津々でガラスの妖精の周りを飛び回るリヒトを見て、エリーはそう思った。

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