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第73話 そちらが数で来るのなら、こちらは質で
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二十分後。
決闘場には先程い比べて観客が増えた。
時間的には休憩時間という事で、他の教室の生徒達が決闘が行われるという話を聞いたので観戦しに来たようだ。
「さぁ、今の所オッズは六対四.ザガードが四でチームを組む王子様達が六だよ」
「俺は王子一口」
「俺も」
「わたしも」
何時の間にか賭けが行われており、勝率は王子の方が少しだけ勝っていた。
「いや、ここはザガード一口だ」
「俺も」
王子に賭けている者だけではなく、ザガードにも賭ける者も居た。
「ザガードに百口!」
掛けている者達の中にはティルズの姿もあった。
それを少し離れた所で偶々視界に入ったローザアリアは目を伏せて呆れていた。
だが、観客席から歓声が聞こえて来たので、そろそろ決闘が始まるのだろうと思い目を開ける。
そして、その先の光景を見て頭を抱えた。
決闘場にはライアンの他に数人者達が居た。
それは事前に連れて来ると決めていたので、問題は無い。
しかし、その連れて来た者達が問題であった。
一人はゴルドファ=フォン=ファーレン。
ライアンと同じクラスな事と仲が良い。
それはまだ良い方であった、後の者達が問題であった。
一人は襟首まで伸ばした赤髪。目鼻立ちした顔立ち。
細身の身体をしていた。
この者の名はラミレス=フォン=カウポリッジ。
父親をヴェフォル侯爵という大貴族だ。
元は『緑鹿騎士団』の団長だったという事で同騎士団には絶大な発言力を持っている。
もう一人は緑色の短髪。気品のある顔立ち。
こちらは中肉中背であった。
この者はロイド=フォン=アスフィル。
父親を宰相に持ち家は伯爵という大貴族だ。
ロイドは大魔法を行使できる事で有名であった。
最後の一人は紫色の髪を腰まで伸ばしていた。
顔立ちが女性のようだが、胸が膨らんでいない事と喉仏がある事から男性のようだ。
ゴルドファよりもやや小さいという身長で細身であった。
この者の名はダーマッド=フォン=オットモンノバン。
家がリウンシュハイムの筆頭分家と言う伯爵の家だ。
ライアンが連れて来たのは取り巻きで家は大貴族の子息という者達であった。
これはもしザガードが勝てば問題が起こるのではと思われた。
ローザアリアは内心、大丈夫かしらと不安であった。
そう思っている所に反対の待合室からザガードが出て来た。
観客達は歓声を上げる中。
ライアン達は余裕そうな顔をしていた。
五人を相手に戦う事など無理だろうと思っている顔であった。
ザガードはライアン達を見ても何とも思わなかった。
ザガードはライアン達を見るのを止めて、リエリナに目を向ける。
(遠慮なくやりなさい)
(御意)
目で会話する主従。
ザガードの手にはリエリナの家から持って来させた訓練用の剣を持っていた。
細身で少し湾曲している事以外、特に問題ない装飾も無い造りであった。
「では、決闘を行う者達が集まったので、これより決闘を行うっ」
審判のオベランがそう言うと、ライアンとザガードは異論無いのか首を縦に振った。
決闘場には先程い比べて観客が増えた。
時間的には休憩時間という事で、他の教室の生徒達が決闘が行われるという話を聞いたので観戦しに来たようだ。
「さぁ、今の所オッズは六対四.ザガードが四でチームを組む王子様達が六だよ」
「俺は王子一口」
「俺も」
「わたしも」
何時の間にか賭けが行われており、勝率は王子の方が少しだけ勝っていた。
「いや、ここはザガード一口だ」
「俺も」
王子に賭けている者だけではなく、ザガードにも賭ける者も居た。
「ザガードに百口!」
掛けている者達の中にはティルズの姿もあった。
それを少し離れた所で偶々視界に入ったローザアリアは目を伏せて呆れていた。
だが、観客席から歓声が聞こえて来たので、そろそろ決闘が始まるのだろうと思い目を開ける。
そして、その先の光景を見て頭を抱えた。
決闘場にはライアンの他に数人者達が居た。
それは事前に連れて来ると決めていたので、問題は無い。
しかし、その連れて来た者達が問題であった。
一人はゴルドファ=フォン=ファーレン。
ライアンと同じクラスな事と仲が良い。
それはまだ良い方であった、後の者達が問題であった。
一人は襟首まで伸ばした赤髪。目鼻立ちした顔立ち。
細身の身体をしていた。
この者の名はラミレス=フォン=カウポリッジ。
父親をヴェフォル侯爵という大貴族だ。
元は『緑鹿騎士団』の団長だったという事で同騎士団には絶大な発言力を持っている。
もう一人は緑色の短髪。気品のある顔立ち。
こちらは中肉中背であった。
この者はロイド=フォン=アスフィル。
父親を宰相に持ち家は伯爵という大貴族だ。
ロイドは大魔法を行使できる事で有名であった。
最後の一人は紫色の髪を腰まで伸ばしていた。
顔立ちが女性のようだが、胸が膨らんでいない事と喉仏がある事から男性のようだ。
ゴルドファよりもやや小さいという身長で細身であった。
この者の名はダーマッド=フォン=オットモンノバン。
家がリウンシュハイムの筆頭分家と言う伯爵の家だ。
ライアンが連れて来たのは取り巻きで家は大貴族の子息という者達であった。
これはもしザガードが勝てば問題が起こるのではと思われた。
ローザアリアは内心、大丈夫かしらと不安であった。
そう思っている所に反対の待合室からザガードが出て来た。
観客達は歓声を上げる中。
ライアン達は余裕そうな顔をしていた。
五人を相手に戦う事など無理だろうと思っている顔であった。
ザガードはライアン達を見ても何とも思わなかった。
ザガードはライアン達を見るのを止めて、リエリナに目を向ける。
(遠慮なくやりなさい)
(御意)
目で会話する主従。
ザガードの手にはリエリナの家から持って来させた訓練用の剣を持っていた。
細身で少し湾曲している事以外、特に問題ない装飾も無い造りであった。
「では、決闘を行う者達が集まったので、これより決闘を行うっ」
審判のオベランがそう言うと、ライアンとザガードは異論無いのか首を縦に振った。
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