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第7話 校舎を回っていると
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教室を出たザガード達は、校舎の中を歩き回る。
何処に行くかは決めず、適当に歩く二人。
学舎の中を歩き回っていると、上級生と思われる人達が、額にハチマチを巻き字が書かれたタスキを斜めに垂らしている。
その人達は、手には色々な物を持っていた。
「身体を動かすのが好きな人は、是非クリケット部へっ」
「馬を乗るのが好きな人は、馬術部へ。是非、馬術部へ」
「君の作品を文芸部で発表しませんか‼」
「劇を見るのが好きな人は、演劇部にどうぞ!」
ザガードは上級生たちが声を大に叫んでいるのを見る。
何をしているのだろうという顔をするザガード。
「あれは、部活の勧誘ですよ」
リエリナはザガードにそう言う。
「成程。あれが」
ザガードは初めての学校生活の為、見る物、聞く物全てが新鮮であった。
「そう言えば、お嬢様は何処かの部活に入るのですか?」
「考えていませんでした。なので、校舎内を回りながら、何か入りたいと思う部活がないか探そうかと思います」
「そうですか」
「ザガードは何処かの部活に入るのですか?」
「リエリナ様と一緒の所で良いと思うが」
「・・・・・・別に、部活まで一緒にしなくても」
「そうじゃないと、お嬢様を守れません」
「むぅ。わたしはそんなに弱くありませんよ」
リエリナは頬を膨らませる。
ザガードは拗ねるリエリナを見て微笑む。
それから、二人は校舎内を歩き回り、何処に何かあるか確認する。
事前に学園案内書で何処に何があるか分かるのだが、それでも実際に何処にあるのか見て覚えるのが一番良い。
ザガード達もそう思い、校舎内を歩いている。
そう歩いていると、ある部屋から熱気が籠った声が聞こえて来た。
更に、何かと何かがぶつかる激しい音も聞こえてくる。
「何の音かしら?」
「これは、木剣で稽古している音ですね」
「そうですか。ちょっと見て行きませんか?」
「分かりました」
ザガード達はその音が聞こえる部屋まで向かう。
稽古をしている音が聞こえる部屋の扉のノブに手をかけるザガード。
ノブを回して、扉を開けると木剣が飛んで来た。
「っつ⁉」
リエリナはいきなりの事で驚いて、目を瞑り身体を固くする。
ザガードはリエリナの前に立ち、飛んで来た木剣を受け止める。
「君、怪我はないかいっ」
部屋に居る人間の男性一人が、ザガード達の下に来る。
「済まない。模擬演舞の練習中で、つい熱が入り過ぎてしまったようだ」
「いえ、大丈夫です。お気になさらずに」
ザガードはそう言うが、男性はザガードの手を見る。
「何処も怪我はないようだ。良かった」
男性は安堵の息を漏らした。
ザガードはその男性を見る。格好こそ、模擬演舞用の動きやすい格好ではあるが、年齢はザガード達よりも一つか二つ上に見えた。
もしかして、上級生かと思うザガード。
「失礼。貴方は?」
「おっと、名乗りが遅れたね。私は『魔導剣闘術』の顧問をしているフィリック=フォン=パトアムスだ」
「顧問ですか?」
上級生だと思っていたら、実は先生だったと分かり驚くザガード。
「まぁ、先生でしたの。てっきり、上級生の方だと思っていました」
リエリナは思った事を口に出して驚いている。
「はっはは、もう、この学園に勤めて、長いのですが良く言われます。」
フィリックは苦笑する。
「ところで、ここは何を教えているのですか?」
「ああ、此処はね魔法と剣術を併用した武術を教えている部ですよ」
「魔法と剣術を併用した武術ですか?」
武術には詳しくないリエリナはどんな武術なのか分からない様で、首を傾げる。
ザガードは耳元で囁く。
「ベルハルト副長が得意とする武術ですよ」
「ああ、成程」
ザガードの説明を聞いて、どんな武術なのか理解したリエリナ。
公爵家の護衛団の副長をしているベルハルト。
本名はベルハルト=フォン=オルベルスタイン。
種族は人間とエルフとの間に出来るハーフエルフ。
伯母のコネで、公爵家に護衛として仕えている男性だ。
九年前、ザガードを公爵家に連れてきた者だ。
その縁もあってか、ザガードの事を実の弟の様に可愛がっている。
余談だが彼の伯母はセイラである。
「我が家のベルハルトも使う武術ですか。それでしたら、護衛団の稽古とかで見た事があります」
「ええ、副長は良く何かの魔法を剣に付与して戦う戦闘スタイルですから」
ベルハルトの戦い方を思い出すザガード達。
「今、ベルハルトと言いましたが、もしかして、ベルハルト=フォン=オルベルスタインでしょうか?」
「ええ、そうですが?」
「そうでしたか。彼とは同門でして、一緒に道場で汗を流した友人です」
「ああ、そうでしたか」
「確か、彼は何処かの貴族の家で護衛として仕えていると言っていましたが、そうでしたか、貴方達の家でしたか」
「はい。そうです」
「わたしはベルハルト副長の部下をしております」
「成程」
フィリックはザガードをジロジロと見る。
一頻り見ると、頷くフィリック。
「うん。相当出来るようだね。君は」
「ありがとうございます」
「どうだろうか? これから模擬演舞の練習をするのだが、見学でも」
フィリックがそう言うので、ザガードはリエリナを見る。
「そうですね。では、お言葉に甘えさせてもらいます」
「どうぞどうぞ。それほど大きくない部屋なので、狭いかもしれませんが」
フィリックが部屋へと案内する。
部屋の中は思ったよりも広く、天井も高い作りであった。
その部屋で、十人ほどの生徒達が木剣で素振りをしている。
少し離れた所では、フィリックが言っていた模擬演舞の練習なのか、木剣で鍔迫り合いをしながら、時折、手を止めて話し合い、どうしたら良いか話し合っている。
「皆、熱心ですね」
ザガードは熱気に包まれた部屋の中を見て、思った事を呟く。
「まぁ、明日行う模擬演舞で、新入生がどれだけこの部に入るか決まりますので、熱も入るというものでしょう」
「成程」
ザガード達はフィリックと話していると。
部屋のドアが開いた。
「邪魔するぜ」
ドアを開けた先には、制服を着崩した男性が居た。
何処に行くかは決めず、適当に歩く二人。
学舎の中を歩き回っていると、上級生と思われる人達が、額にハチマチを巻き字が書かれたタスキを斜めに垂らしている。
その人達は、手には色々な物を持っていた。
「身体を動かすのが好きな人は、是非クリケット部へっ」
「馬を乗るのが好きな人は、馬術部へ。是非、馬術部へ」
「君の作品を文芸部で発表しませんか‼」
「劇を見るのが好きな人は、演劇部にどうぞ!」
ザガードは上級生たちが声を大に叫んでいるのを見る。
何をしているのだろうという顔をするザガード。
「あれは、部活の勧誘ですよ」
リエリナはザガードにそう言う。
「成程。あれが」
ザガードは初めての学校生活の為、見る物、聞く物全てが新鮮であった。
「そう言えば、お嬢様は何処かの部活に入るのですか?」
「考えていませんでした。なので、校舎内を回りながら、何か入りたいと思う部活がないか探そうかと思います」
「そうですか」
「ザガードは何処かの部活に入るのですか?」
「リエリナ様と一緒の所で良いと思うが」
「・・・・・・別に、部活まで一緒にしなくても」
「そうじゃないと、お嬢様を守れません」
「むぅ。わたしはそんなに弱くありませんよ」
リエリナは頬を膨らませる。
ザガードは拗ねるリエリナを見て微笑む。
それから、二人は校舎内を歩き回り、何処に何かあるか確認する。
事前に学園案内書で何処に何があるか分かるのだが、それでも実際に何処にあるのか見て覚えるのが一番良い。
ザガード達もそう思い、校舎内を歩いている。
そう歩いていると、ある部屋から熱気が籠った声が聞こえて来た。
更に、何かと何かがぶつかる激しい音も聞こえてくる。
「何の音かしら?」
「これは、木剣で稽古している音ですね」
「そうですか。ちょっと見て行きませんか?」
「分かりました」
ザガード達はその音が聞こえる部屋まで向かう。
稽古をしている音が聞こえる部屋の扉のノブに手をかけるザガード。
ノブを回して、扉を開けると木剣が飛んで来た。
「っつ⁉」
リエリナはいきなりの事で驚いて、目を瞑り身体を固くする。
ザガードはリエリナの前に立ち、飛んで来た木剣を受け止める。
「君、怪我はないかいっ」
部屋に居る人間の男性一人が、ザガード達の下に来る。
「済まない。模擬演舞の練習中で、つい熱が入り過ぎてしまったようだ」
「いえ、大丈夫です。お気になさらずに」
ザガードはそう言うが、男性はザガードの手を見る。
「何処も怪我はないようだ。良かった」
男性は安堵の息を漏らした。
ザガードはその男性を見る。格好こそ、模擬演舞用の動きやすい格好ではあるが、年齢はザガード達よりも一つか二つ上に見えた。
もしかして、上級生かと思うザガード。
「失礼。貴方は?」
「おっと、名乗りが遅れたね。私は『魔導剣闘術』の顧問をしているフィリック=フォン=パトアムスだ」
「顧問ですか?」
上級生だと思っていたら、実は先生だったと分かり驚くザガード。
「まぁ、先生でしたの。てっきり、上級生の方だと思っていました」
リエリナは思った事を口に出して驚いている。
「はっはは、もう、この学園に勤めて、長いのですが良く言われます。」
フィリックは苦笑する。
「ところで、ここは何を教えているのですか?」
「ああ、此処はね魔法と剣術を併用した武術を教えている部ですよ」
「魔法と剣術を併用した武術ですか?」
武術には詳しくないリエリナはどんな武術なのか分からない様で、首を傾げる。
ザガードは耳元で囁く。
「ベルハルト副長が得意とする武術ですよ」
「ああ、成程」
ザガードの説明を聞いて、どんな武術なのか理解したリエリナ。
公爵家の護衛団の副長をしているベルハルト。
本名はベルハルト=フォン=オルベルスタイン。
種族は人間とエルフとの間に出来るハーフエルフ。
伯母のコネで、公爵家に護衛として仕えている男性だ。
九年前、ザガードを公爵家に連れてきた者だ。
その縁もあってか、ザガードの事を実の弟の様に可愛がっている。
余談だが彼の伯母はセイラである。
「我が家のベルハルトも使う武術ですか。それでしたら、護衛団の稽古とかで見た事があります」
「ええ、副長は良く何かの魔法を剣に付与して戦う戦闘スタイルですから」
ベルハルトの戦い方を思い出すザガード達。
「今、ベルハルトと言いましたが、もしかして、ベルハルト=フォン=オルベルスタインでしょうか?」
「ええ、そうですが?」
「そうでしたか。彼とは同門でして、一緒に道場で汗を流した友人です」
「ああ、そうでしたか」
「確か、彼は何処かの貴族の家で護衛として仕えていると言っていましたが、そうでしたか、貴方達の家でしたか」
「はい。そうです」
「わたしはベルハルト副長の部下をしております」
「成程」
フィリックはザガードをジロジロと見る。
一頻り見ると、頷くフィリック。
「うん。相当出来るようだね。君は」
「ありがとうございます」
「どうだろうか? これから模擬演舞の練習をするのだが、見学でも」
フィリックがそう言うので、ザガードはリエリナを見る。
「そうですね。では、お言葉に甘えさせてもらいます」
「どうぞどうぞ。それほど大きくない部屋なので、狭いかもしれませんが」
フィリックが部屋へと案内する。
部屋の中は思ったよりも広く、天井も高い作りであった。
その部屋で、十人ほどの生徒達が木剣で素振りをしている。
少し離れた所では、フィリックが言っていた模擬演舞の練習なのか、木剣で鍔迫り合いをしながら、時折、手を止めて話し合い、どうしたら良いか話し合っている。
「皆、熱心ですね」
ザガードは熱気に包まれた部屋の中を見て、思った事を呟く。
「まぁ、明日行う模擬演舞で、新入生がどれだけこの部に入るか決まりますので、熱も入るというものでしょう」
「成程」
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