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第一章 日下部さん家の四姉妹
番外・目覚めた悪の樹
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とある山奥にて。
周囲の木々に隠れ潜むようにして、その研究所は立っていた。
「超能力者は旧人類よりも遥かに優れた能力を持ち、この世界の真の主になるべき存在である。しかし、そんな我らにとって大きな弱点として『エネルギー切れ』がある」
研究所の一室にて、ボクの信頼する同志であるヨハネが朗々とした口調で説明する。
「超能力者は能力の使用時に体力や精神力に近い『何か』を消耗してしまう。たとえどれほど強力な力を持っていたとしても、ガス欠からは逃れることはできない。それこそが、超能力者が旧人類らに埋もれていた最大の要因。もしもエネルギーが無限にあったのであれば、容易に旧人類を滅ぼせるというのに」
「…………」
ボクは椅子に腰かけて、ホワイトボードの前に立っている同志・ヨハネの言葉に耳を傾けている。
ホワイトボードには難解な数式のようなものが延々と書かれていた。その数式が意味する内容はボクでさえも理解できないものだったが、『キングダム』の野望を成就させるために必要なものだった。
周囲にはヨハネ以外の同志も集まっている。『キングダム』の創設当時からの仲間で、幹部メンバーばかりである。
「そして……その問題を解決するために、私はこの理論を編み出した。この世界の裏側に存在している無限のエネルギーを抽出する方法を」
「そのエネルギーを取り込むことができれば、無限に超能力を使えるようになる……つまりはそういうことだな? 同志・ヨハネ」
「ええ、その通りですよ。同志・アダム」
ボクが訊ねると、ヨハネが深く頷いた。
ヨハネの能力――『叡智』によって導き出された実験が成功すれば、敵対組織である『ユニオン』はもちろん、世界中の人間を殺して超能力者の世界を生み出すことができる。
(いや……それ以上だ! 愛しいイヴの力によって世界そのものを消し去り、ボクの『創造』の力によって新世界を生み出すことさえ可能となる! 我々が新世界のアダムとイヴになり、新たな創世期が始まるのだ!)
ボクは心の中で喝采しつつ、手をかざして同志らに向かって叫ぶ。
「我らが『キングダム』は新たな段階へ進もうとしている! 全ては新世界の創造のため、世界を手中に収めるため!」
「「「「「オオオオオオオオオオオオッ!」」」」」
ボクの呼びかけに集まった同志らが拳を突き上げる。
この場にいる誰もが新世界の創世を望んでいた。下等な旧人類を廃して、より優れた存在による支配と栄光の世界を求めている。
「同志・ヨハネよ。さっそく取り掛かれ! 世界の裏側に流れている無限のエネルギーを引き出すのだ!」
「承知した。それでは……実験を始めるとしよう!」
普段は冷静なヨハネも今日に限ってはそうもいかないらしく、その声は興奮と緊張に震えていた。
ヨハネは地面に魔法陣のような円形の紋様を描き、何らかの薬品を散布し、紋様の上に置かれた機械に電気のコードをつないでいく。
「それでは……刮目せよ! 世界が変わる瞬間を!」
ヨハネがスイッチを押すと、機械が激しい光を放って明滅する。
ボクが思わず手で顔を覆うのと、機械の上方に闇を凝り固めたような黒点が生じたのは同時だった。
「これは……!」
黒点から何かが流れて出てくる。
それは真っ赤な液体のように見えたが、重力に従って地面に落ちることなく、グルグルと部屋の天井付近を旋回した。
「…………!?」
何故だかわからないが……ボクはこの時、自分が頭上に旋回している『何か』から見られているような錯覚を覚えた。
この真っ赤な液体状の『何か』は自分達を品定めしている――そんな気がしたのだ。
「おおっ! 実験は成功だ! 素晴らしい、素晴らしいぞっ!」
混乱からどよめきが生じる部屋の中、同志・ヨハネの哄笑だけがはっきりと聞こえた。
実験が成功……つまり、この『何か』が自分達が追い求めていた無限のエネルギーだというのだろうか?
「グウッ!?」
だが……それを考察する時間はボクにはなかった。
天井を旋回していた真っ赤な『何か』が突如として動きを変え、ボクの口から侵入してきたのである。
「ガボッ……ゴポッ……ゴッフォゴガッ……!?」
息ができない。呼吸が詰まる。
まるで海中に投げ出されたような苦しみに首を掻きむしるが、そんなボクの抵抗に構うことなく『何か』が体内に侵入してきた。
「…………!?」
同時に頭の中を塗りつぶされるような不快感に襲われた。
意思が、記憶が、何者かによって消し去られているようだ。自分が自分でなくなってしまうような取り返しのつかない感覚。
「ゴ、グ、ガ、ギ、ゲ、ボ、、ギギギギギギギギギギッ……!?」
「総帥!」
「同志・アダム! しっかりしてださい!」
同志らの叫び声が聞こえてくるが……それが誰の声なのか、ボクにはもはや思い出すことはできなくなっていた。
(ボクは……俺は、間違っていたのか? どこで道を踏み間違えたのだ……?)
その答えは出ることなく、俺の視界は真っ暗にブラックアウトしたのである。
△ △ △
「ふう……」
「同志・アダム! 目を覚ましたのですか!?」
周囲で聞き覚えのある声がする。はたして、それは誰のものだったのか。
もはや興味はない。
床に倒れていた身体を起こし、そのまま立ち上がった。
「同志・アダム、大いなる力を手にすることに成功しましたかな?」
メガネと白衣という学者風の男が訊ねてくる。
この男のことは記憶にある。確か、「ヨハネ」とかいう名前の下等生物だ。
「話せますか? 気分はどうですかな?」
「ああ……実に清々しい気分だ。まるで生まれ変わったようだよ」
「それはよかった! どうやら、我らはまた1歩、新世界の創世に近づいたようで……」
「触れるな、下郎が」
ヨハネが握手を求めてくるが……その手を振り払い、神経質そうな顔つきの頭部を斬り落とした。
「なあっ!?」
「同志・アダム! 何をするのですか!?」
「黙れ、話しかけるな……矮小な下等生物が」
「ガッ……!?」
せっかくだから、この器に宿った異能を使わせてもらおう。
床から金色の槍が無数に突き出してきて、周囲にいる全員を串刺しにした。彼らの瞳には何が起こったかわからないとばかりの驚愕が浮かんでいる。
かつて同志と呼んだはずの彼らを見下ろし、我は傲然と笑った。
「良い器だ。悪魔王である我にふさわしき肉体よ!」
さあ、始めよう。
今こそ世界が裏返る時。悪魔による表世界の侵略を始めるとしよう。
周囲の木々に隠れ潜むようにして、その研究所は立っていた。
「超能力者は旧人類よりも遥かに優れた能力を持ち、この世界の真の主になるべき存在である。しかし、そんな我らにとって大きな弱点として『エネルギー切れ』がある」
研究所の一室にて、ボクの信頼する同志であるヨハネが朗々とした口調で説明する。
「超能力者は能力の使用時に体力や精神力に近い『何か』を消耗してしまう。たとえどれほど強力な力を持っていたとしても、ガス欠からは逃れることはできない。それこそが、超能力者が旧人類らに埋もれていた最大の要因。もしもエネルギーが無限にあったのであれば、容易に旧人類を滅ぼせるというのに」
「…………」
ボクは椅子に腰かけて、ホワイトボードの前に立っている同志・ヨハネの言葉に耳を傾けている。
ホワイトボードには難解な数式のようなものが延々と書かれていた。その数式が意味する内容はボクでさえも理解できないものだったが、『キングダム』の野望を成就させるために必要なものだった。
周囲にはヨハネ以外の同志も集まっている。『キングダム』の創設当時からの仲間で、幹部メンバーばかりである。
「そして……その問題を解決するために、私はこの理論を編み出した。この世界の裏側に存在している無限のエネルギーを抽出する方法を」
「そのエネルギーを取り込むことができれば、無限に超能力を使えるようになる……つまりはそういうことだな? 同志・ヨハネ」
「ええ、その通りですよ。同志・アダム」
ボクが訊ねると、ヨハネが深く頷いた。
ヨハネの能力――『叡智』によって導き出された実験が成功すれば、敵対組織である『ユニオン』はもちろん、世界中の人間を殺して超能力者の世界を生み出すことができる。
(いや……それ以上だ! 愛しいイヴの力によって世界そのものを消し去り、ボクの『創造』の力によって新世界を生み出すことさえ可能となる! 我々が新世界のアダムとイヴになり、新たな創世期が始まるのだ!)
ボクは心の中で喝采しつつ、手をかざして同志らに向かって叫ぶ。
「我らが『キングダム』は新たな段階へ進もうとしている! 全ては新世界の創造のため、世界を手中に収めるため!」
「「「「「オオオオオオオオオオオオッ!」」」」」
ボクの呼びかけに集まった同志らが拳を突き上げる。
この場にいる誰もが新世界の創世を望んでいた。下等な旧人類を廃して、より優れた存在による支配と栄光の世界を求めている。
「同志・ヨハネよ。さっそく取り掛かれ! 世界の裏側に流れている無限のエネルギーを引き出すのだ!」
「承知した。それでは……実験を始めるとしよう!」
普段は冷静なヨハネも今日に限ってはそうもいかないらしく、その声は興奮と緊張に震えていた。
ヨハネは地面に魔法陣のような円形の紋様を描き、何らかの薬品を散布し、紋様の上に置かれた機械に電気のコードをつないでいく。
「それでは……刮目せよ! 世界が変わる瞬間を!」
ヨハネがスイッチを押すと、機械が激しい光を放って明滅する。
ボクが思わず手で顔を覆うのと、機械の上方に闇を凝り固めたような黒点が生じたのは同時だった。
「これは……!」
黒点から何かが流れて出てくる。
それは真っ赤な液体のように見えたが、重力に従って地面に落ちることなく、グルグルと部屋の天井付近を旋回した。
「…………!?」
何故だかわからないが……ボクはこの時、自分が頭上に旋回している『何か』から見られているような錯覚を覚えた。
この真っ赤な液体状の『何か』は自分達を品定めしている――そんな気がしたのだ。
「おおっ! 実験は成功だ! 素晴らしい、素晴らしいぞっ!」
混乱からどよめきが生じる部屋の中、同志・ヨハネの哄笑だけがはっきりと聞こえた。
実験が成功……つまり、この『何か』が自分達が追い求めていた無限のエネルギーだというのだろうか?
「グウッ!?」
だが……それを考察する時間はボクにはなかった。
天井を旋回していた真っ赤な『何か』が突如として動きを変え、ボクの口から侵入してきたのである。
「ガボッ……ゴポッ……ゴッフォゴガッ……!?」
息ができない。呼吸が詰まる。
まるで海中に投げ出されたような苦しみに首を掻きむしるが、そんなボクの抵抗に構うことなく『何か』が体内に侵入してきた。
「…………!?」
同時に頭の中を塗りつぶされるような不快感に襲われた。
意思が、記憶が、何者かによって消し去られているようだ。自分が自分でなくなってしまうような取り返しのつかない感覚。
「ゴ、グ、ガ、ギ、ゲ、ボ、、ギギギギギギギギギギッ……!?」
「総帥!」
「同志・アダム! しっかりしてださい!」
同志らの叫び声が聞こえてくるが……それが誰の声なのか、ボクにはもはや思い出すことはできなくなっていた。
(ボクは……俺は、間違っていたのか? どこで道を踏み間違えたのだ……?)
その答えは出ることなく、俺の視界は真っ暗にブラックアウトしたのである。
△ △ △
「ふう……」
「同志・アダム! 目を覚ましたのですか!?」
周囲で聞き覚えのある声がする。はたして、それは誰のものだったのか。
もはや興味はない。
床に倒れていた身体を起こし、そのまま立ち上がった。
「同志・アダム、大いなる力を手にすることに成功しましたかな?」
メガネと白衣という学者風の男が訊ねてくる。
この男のことは記憶にある。確か、「ヨハネ」とかいう名前の下等生物だ。
「話せますか? 気分はどうですかな?」
「ああ……実に清々しい気分だ。まるで生まれ変わったようだよ」
「それはよかった! どうやら、我らはまた1歩、新世界の創世に近づいたようで……」
「触れるな、下郎が」
ヨハネが握手を求めてくるが……その手を振り払い、神経質そうな顔つきの頭部を斬り落とした。
「なあっ!?」
「同志・アダム! 何をするのですか!?」
「黙れ、話しかけるな……矮小な下等生物が」
「ガッ……!?」
せっかくだから、この器に宿った異能を使わせてもらおう。
床から金色の槍が無数に突き出してきて、周囲にいる全員を串刺しにした。彼らの瞳には何が起こったかわからないとばかりの驚愕が浮かんでいる。
かつて同志と呼んだはずの彼らを見下ろし、我は傲然と笑った。
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