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78.女神マリンをしばくよ
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『この、ニンゲンガアアアアアアアアアアアアアアッ!』
女神マリンが吼える。
ただ怒声を発しただけだというのに、大気が震え、海に小規模な津波が生じた。
人間如きにわずかでも恐怖の感情を抱いてしまった事実を振り払うため、高々と手を振り上げる。
『シネエエエエエエエエエエエエエエエエッ!』
女神マリンが手を振り下ろすと、途端に海から無数の槍が生じた。
一本一本が大木の幹のようなサイズのある水の槍が町に向かって無数に降りそそぐ。
「キャアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」
「うわわあああああああああああああああっ!」
人々から悲鳴が上がる。
建物が撃ち抜かれて粉々に粉砕され、巻き込まれた人々の血が撒き散らされる。
「う……私は……?」
「大丈夫ですか、グラス様?」
「君は……」
水の槍に貫かれそうになったグラスであったが……彼女が顔を上げると、目の前にステラが立っている。
ステラの前方には純白無垢な炎が壁となって立ちふさがっており、槍を防いでいた。
「き、君が助けてくれたのか……?」
「はい、私にできることはこれくらいですけど……」
「そ、そうか……そうだ、彼は、ウータ君はっ!?」
叫び、グラスがウータを探す。
先ほどまでウータがいた建物の屋根は見る影もなく破壊されており、ウータの姿はそこにはない。
「えっと……どこにいるのかはわかりませんけど、ウータさんだったら大丈夫だと思いますよ?」
ステラが苦笑する。
相手は女神だ。いくらウータが強くても勝てるわけがない。
それなのに……不思議とウータの無事が確信できる。
女神マリンの威容を前にした今でも、ウータがこの程度で死ぬわけがないと感じられた。
その信頼は数秒後に的中する。
「よっと」
『ナアッ!?』
ウータが転移した。
海にいる女神マリンのすぐ眼前に。
「おっかないなあ。どうして、そんなに意味もなく派手な攻撃をするんだか」
『キサ……』
「燃えちゃえ」
ウータが炎を放った。
女神フレアから奪った神炎が一気に広がり、女神マリンの身体を包み込んだ。
『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!』
女神マリンを構成していた水が焼かれ、蒸発する。
「痛がっているみたいだけど、この水にも痛覚があるのかな?」
『この……よくもワタシにキズをおおおおおおおオオオオオオオオッ!』
女神マリンが水の触手で攻撃してきた。
空中に立っているウータめがけて、触手が殺到する。
「わ、わわわわわっ、わわっ!」
しかし、ウータは放たれる触手を次々と回避する。
転移、転移、転移、転移、転移……縦横無尽に暴れ狂っている触手はかすりもしない。
『この……避けるなニンゲンのコゾウガアアアアアアアアアアアアアアッ!』
「いやいや……無茶言わないでよ」
怒りの絶叫を上げるマリンに、ウータが呆れた様子で溜息を吐く。
「当たったら痛いだろうし、避けるに決まってるじゃないか。お姉さんも避けたかったら避けても良いよ?」
『ギャアッ!?』
ウータが放った神炎がマリンの顔面にぶち当たる。
ジュワリと焼け焦げる音がして、またしても水が蒸発した。
「へえ……身体も水でできているんだね。どこまで焼いたら死ぬのかな?」
『無駄なことを……ワタシは神だ! この程度でシヌものか!』
「ふえ?」
『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!』
女神マリンが海から水を吸い上げる。
ウータの炎に焼かれ、蒸発していた部分が見る見るうちに修復されていく。
『この海がある限り、ワタシは決してシヌことはない! 見たか、これが世界をカンリする女神のチカラぞ!』
「へえ……それはちょっと厄介かなあ?」
ウータが面倒臭そうに唇を尖らせる。
海水を吸い上げて治癒してしまうのであれば、いくら焼いても無駄ではないか。
『ワタシにも貴様の正体がワカッタゾ! コゾウ、お前は妹……女神フレアのケンゾクだろう!?』
「へ……?」
『どうして、メイヤクを破ってあの愚妹がシカクを放ってきたのかはシラヌが……無駄なことだ! この姉がニンゲンごときにコロサレルものか!』
触手が数を増やして、ウータを捕らえようとする。
海水を吸収したためか、触手は数だけでなく勢いも増していた。
直撃こそしないものの……何本かの触手がウータの身体をかすめて、身体を削る。
『シネシネシネシネシネシネシネシネエエエエエエエエエエエエエエエエッ!』
「おっかないなあ……顔はわりと美人なんだけど、だから逆に怖い顔に見えちゃうよね」
このまま戦っていても埒が明かない。
水の女神に塵化の力は効果がないだろうし、炎の攻撃では削り切れない。
ダメージを与えても、すぐに海水を取り込んで治癒してしまうのだから始末が悪い。
「本来の姿に戻れば楽勝なんだろうけど……ちょっと嫌かな?」
ウータが本来の神格……邪神クァチル・ウタウスの姿になったのであれば、女神マリンを打倒することなど容易いことである。
しかし、それはできない。ここで肉体を破って本来の姿に戻ってしまえば、せっかく女神フレアを取り込んで強化された肉体を失うことになるからだ。
ウータの目的はこの世界の女神を喰らい、その神力を使って肉体を強化すること。
そして、人間の身体のままでクァチル・ウタウスの力を存分に振るえるようになり、元の世界に帰還するのだ。
身体を破壊して邪神の姿になれば、女神フレアの力で強化した肉体がフリダシに戻ってしまう。
「そうなると、もう一度、復活できるのかも怪しいね。つまり……今の状態のまま、女神マリンを倒さなくちゃいけないわけで」
『シネエエエエエエエエエエエエエエエエッ!』
「だったら……こういうのはどうかな?」
ウータは迫りくる触手を回避することなく、そのまま受け入れた。
命中した触手によってバキボキと骨が折れ、内臓が破裂する。
『アハハハハハハハハハハハハハッ! 勝った! ワタシの勝ちいいいいいイイイイイイイイイイイイッ!』
「転移」
ウータは転移した。触手を受けた状態で……女神マリン諸共に。
『ココハ……!』
「いやー、やっぱり寒いねえ。凍えちゃいそうだよ」
ウータと女神マリンが転移したのは眼下に海が広がっている場所だった。
ただし、それは普通の海ではない。
下方に広がっているのは雲の海……すなわち、雲海である。
雲の下……遥か彼方には大地と海が見えており、小さく豆粒のように町もあった。
『空の上……デスッテ!?』
女神マリンが叫ぶ。
ウータとマリンが転移したのは、地上から一万メートルの高さにある場所。
対流層と成層圏の境界面にある、マイナス五十六度の世界だった。
女神マリンが吼える。
ただ怒声を発しただけだというのに、大気が震え、海に小規模な津波が生じた。
人間如きにわずかでも恐怖の感情を抱いてしまった事実を振り払うため、高々と手を振り上げる。
『シネエエエエエエエエエエエエエエエエッ!』
女神マリンが手を振り下ろすと、途端に海から無数の槍が生じた。
一本一本が大木の幹のようなサイズのある水の槍が町に向かって無数に降りそそぐ。
「キャアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」
「うわわあああああああああああああああっ!」
人々から悲鳴が上がる。
建物が撃ち抜かれて粉々に粉砕され、巻き込まれた人々の血が撒き散らされる。
「う……私は……?」
「大丈夫ですか、グラス様?」
「君は……」
水の槍に貫かれそうになったグラスであったが……彼女が顔を上げると、目の前にステラが立っている。
ステラの前方には純白無垢な炎が壁となって立ちふさがっており、槍を防いでいた。
「き、君が助けてくれたのか……?」
「はい、私にできることはこれくらいですけど……」
「そ、そうか……そうだ、彼は、ウータ君はっ!?」
叫び、グラスがウータを探す。
先ほどまでウータがいた建物の屋根は見る影もなく破壊されており、ウータの姿はそこにはない。
「えっと……どこにいるのかはわかりませんけど、ウータさんだったら大丈夫だと思いますよ?」
ステラが苦笑する。
相手は女神だ。いくらウータが強くても勝てるわけがない。
それなのに……不思議とウータの無事が確信できる。
女神マリンの威容を前にした今でも、ウータがこの程度で死ぬわけがないと感じられた。
その信頼は数秒後に的中する。
「よっと」
『ナアッ!?』
ウータが転移した。
海にいる女神マリンのすぐ眼前に。
「おっかないなあ。どうして、そんなに意味もなく派手な攻撃をするんだか」
『キサ……』
「燃えちゃえ」
ウータが炎を放った。
女神フレアから奪った神炎が一気に広がり、女神マリンの身体を包み込んだ。
『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!』
女神マリンを構成していた水が焼かれ、蒸発する。
「痛がっているみたいだけど、この水にも痛覚があるのかな?」
『この……よくもワタシにキズをおおおおおおおオオオオオオオオッ!』
女神マリンが水の触手で攻撃してきた。
空中に立っているウータめがけて、触手が殺到する。
「わ、わわわわわっ、わわっ!」
しかし、ウータは放たれる触手を次々と回避する。
転移、転移、転移、転移、転移……縦横無尽に暴れ狂っている触手はかすりもしない。
『この……避けるなニンゲンのコゾウガアアアアアアアアアアアアアアッ!』
「いやいや……無茶言わないでよ」
怒りの絶叫を上げるマリンに、ウータが呆れた様子で溜息を吐く。
「当たったら痛いだろうし、避けるに決まってるじゃないか。お姉さんも避けたかったら避けても良いよ?」
『ギャアッ!?』
ウータが放った神炎がマリンの顔面にぶち当たる。
ジュワリと焼け焦げる音がして、またしても水が蒸発した。
「へえ……身体も水でできているんだね。どこまで焼いたら死ぬのかな?」
『無駄なことを……ワタシは神だ! この程度でシヌものか!』
「ふえ?」
『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!』
女神マリンが海から水を吸い上げる。
ウータの炎に焼かれ、蒸発していた部分が見る見るうちに修復されていく。
『この海がある限り、ワタシは決してシヌことはない! 見たか、これが世界をカンリする女神のチカラぞ!』
「へえ……それはちょっと厄介かなあ?」
ウータが面倒臭そうに唇を尖らせる。
海水を吸い上げて治癒してしまうのであれば、いくら焼いても無駄ではないか。
『ワタシにも貴様の正体がワカッタゾ! コゾウ、お前は妹……女神フレアのケンゾクだろう!?』
「へ……?」
『どうして、メイヤクを破ってあの愚妹がシカクを放ってきたのかはシラヌが……無駄なことだ! この姉がニンゲンごときにコロサレルものか!』
触手が数を増やして、ウータを捕らえようとする。
海水を吸収したためか、触手は数だけでなく勢いも増していた。
直撃こそしないものの……何本かの触手がウータの身体をかすめて、身体を削る。
『シネシネシネシネシネシネシネシネエエエエエエエエエエエエエエエエッ!』
「おっかないなあ……顔はわりと美人なんだけど、だから逆に怖い顔に見えちゃうよね」
このまま戦っていても埒が明かない。
水の女神に塵化の力は効果がないだろうし、炎の攻撃では削り切れない。
ダメージを与えても、すぐに海水を取り込んで治癒してしまうのだから始末が悪い。
「本来の姿に戻れば楽勝なんだろうけど……ちょっと嫌かな?」
ウータが本来の神格……邪神クァチル・ウタウスの姿になったのであれば、女神マリンを打倒することなど容易いことである。
しかし、それはできない。ここで肉体を破って本来の姿に戻ってしまえば、せっかく女神フレアを取り込んで強化された肉体を失うことになるからだ。
ウータの目的はこの世界の女神を喰らい、その神力を使って肉体を強化すること。
そして、人間の身体のままでクァチル・ウタウスの力を存分に振るえるようになり、元の世界に帰還するのだ。
身体を破壊して邪神の姿になれば、女神フレアの力で強化した肉体がフリダシに戻ってしまう。
「そうなると、もう一度、復活できるのかも怪しいね。つまり……今の状態のまま、女神マリンを倒さなくちゃいけないわけで」
『シネエエエエエエエエエエエエエエエエッ!』
「だったら……こういうのはどうかな?」
ウータは迫りくる触手を回避することなく、そのまま受け入れた。
命中した触手によってバキボキと骨が折れ、内臓が破裂する。
『アハハハハハハハハハハハハハッ! 勝った! ワタシの勝ちいいいいいイイイイイイイイイイイイッ!』
「転移」
ウータは転移した。触手を受けた状態で……女神マリン諸共に。
『ココハ……!』
「いやー、やっぱり寒いねえ。凍えちゃいそうだよ」
ウータと女神マリンが転移したのは眼下に海が広がっている場所だった。
ただし、それは普通の海ではない。
下方に広がっているのは雲の海……すなわち、雲海である。
雲の下……遥か彼方には大地と海が見えており、小さく豆粒のように町もあった。
『空の上……デスッテ!?』
女神マリンが叫ぶ。
ウータとマリンが転移したのは、地上から一万メートルの高さにある場所。
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