54 / 56
54話 願いを叶える魔眼
しおりを挟む
馬車の中、やっとヨハンネスたちのことを書かれた新聞を読めている。
「国を陥れようとしたセモツ国スパイをヴィエレラシ騎士団長が捕らえる、か……」
新聞記事になった二人の逮捕の件はなぜか騎士団長が怒りで自らの服を破くという伝説を残した。
「騎士団長の伝説……逸話が増えましたね」
「君の魔眼のことが知られなければいいだろう」
「そうですけど……オレン、あの場所よく分かりましたね?」
「王都で初めて会った時から調べていたからな」
簡単な話、いくらセモツ国が薬を持ち込みキルカス王国を滅ぼしやすくするため動いていたとしても蔓延するには早すぎるし範囲も広いと。
物流関係者はあらかじめチェックをいれていた。そこにヨハンネスが私の前に現れる。そもそも画材屋付近はヨハンネスの管轄じゃないし、特定の騎士……ペッタ・ヴィルタネンとやたら懇意にしていたから疑われていた。
「ペッタは姓を偽っていた。ヴィルタネン伯爵家にあの年頃の男児は生まれていない」
騎士団は身辺調査も行っていてヴィルタネン騎士が入団できたのがそもそもおかしかった。どこにも面談の形跡も入団審査もないまま存在していてすぐに伯爵家に調べをいれても親族に該当者はいない。早い段階で彼が怪しいと思って敢えて泳がせていた。
体調不良者が増えすぎているというのも敢えて出した偽の情報で、いくらかの騎士は見えないところでヴィルタネン騎士を追跡していたらしい。
「ミナの魔眼は予想外だったが、被害を最小限にしつつ動けていたな」
王都の結婚詐欺師ヴァレデラと繋がっていることもすぐに分かった。被害女性は家の名誉から口を閉ざす傾向にあったので現行犯に近い形がいいだろうと好機をみていた。詐欺師を特定した時、ライネ公爵令嬢が被害にあっていてライネ公爵確認の上、ライネ公爵令嬢と会う時に捕まえる流れになった。彼女の名誉もあったけど本人には今、別の縁談がきてるぐらいだから大丈夫だろう。
「香料のことはずっとルーラ嬢のせいだと思ってました」
南端ラヤラの王女拉致監禁に関与、隣国ソッケの混乱を意図的に招き、ドゥエツ王国にも影響を及ぼそうとしていたセモツ国の最たる重要人物。
彼女のことはほぼ知らない。なのに彼女が悪だと、キルカス王国で起きたすべての主犯だと思っていた。
「彼女は確かに多くの悪事に加担している。香料の件もセモツ国がやったことだ。ルーラ嬢がセモツ国のスパイであるなら、彼女が主犯という思考に繋がってもおかしくない」
結果的に、セモツ国との戦争は我々六カ国連合の勝利で終わり、香料を不法に流通していたヨハンネスは家ごと失い国を去った。ヴィルタネンもといペッタ騎士と結婚詐欺師ヴァレデラは海を渡った南の大陸にある国際裁判所に判断を委ねられ裁判が続いている。
「結果的にミナの魔眼は中々解決できなくて時間がかかってしまったのはいくら謝っても足りない」
「いえ、特殊でしたし」
体調不良を招かず魔法が目に宿るなんて、魔法を知らないキルカスでどうにかできるとは思えない。
「それにオレンがずっと助けてくれました」
「……ミナがそう言ってくれるなら助かる」
馬車が止まる。先に出たオレンが手を差し出した。
彼の柔らかいグレーの瞳がこちらを見上げる。
「切り替えよう。今夜は歓迎の宴だ」
「ええ」
二人並んで会場に入る。
今日は魔法大国ネカルタスから来た特使のための社交界だ。
会場は既に賑わっていて、王陛下が来る前に特使ブルタス・パディーテ・アティーテと挨拶をかわす。
「アティーテ特使のおかげで香料の特効薬ができて大変助かりました」
「いえいえ」
私の血が役に立ったことは伏せて話してくれている。医師団には血清ワクチンの作り方を教える手前、話さざるを得なかったけど、こうした場で無闇に広めないでくれるのは助かった。
「ありがとうございます。我が国の医療面もかなり飛躍しました。これからもよろしくお願いします」
周囲を目だけで確認したアティーテ特使がさっきよりも小さな声で告げる。
「ヘイアストインさんは魔眼変わりませんね」
「あはは……」
ヨハンネスに拉致されて助けてもらった時も破いてしまったし、最近筋肉のことを考えてなくても破れるから困っていると伝えるとアティーテ特使は面白いと笑った。
「ヘイアストインさんの願いを叶えてますね~」
「私、あんなシリアスな場で筋肉見たかったんですか……」
違いますよ、とさらに笑う。
「願い求める存在がヴィエレラシ騎士団長なだけです。まあ彼への強い想いが服を破いたと言いますか」
「え?」
「え?」
「愛で服が破れるって面白いですね~! 笑い上戸な奴が知り合いでいるんですが、そいつに知れたら一日笑ってますよ」
いやいやいやまって?
強い想い?
愛で服が破れる?
まって!
気持ち知られちゃうじゃない!
こんな何気ない会話で知られたくないんだけど!
「国を陥れようとしたセモツ国スパイをヴィエレラシ騎士団長が捕らえる、か……」
新聞記事になった二人の逮捕の件はなぜか騎士団長が怒りで自らの服を破くという伝説を残した。
「騎士団長の伝説……逸話が増えましたね」
「君の魔眼のことが知られなければいいだろう」
「そうですけど……オレン、あの場所よく分かりましたね?」
「王都で初めて会った時から調べていたからな」
簡単な話、いくらセモツ国が薬を持ち込みキルカス王国を滅ぼしやすくするため動いていたとしても蔓延するには早すぎるし範囲も広いと。
物流関係者はあらかじめチェックをいれていた。そこにヨハンネスが私の前に現れる。そもそも画材屋付近はヨハンネスの管轄じゃないし、特定の騎士……ペッタ・ヴィルタネンとやたら懇意にしていたから疑われていた。
「ペッタは姓を偽っていた。ヴィルタネン伯爵家にあの年頃の男児は生まれていない」
騎士団は身辺調査も行っていてヴィルタネン騎士が入団できたのがそもそもおかしかった。どこにも面談の形跡も入団審査もないまま存在していてすぐに伯爵家に調べをいれても親族に該当者はいない。早い段階で彼が怪しいと思って敢えて泳がせていた。
体調不良者が増えすぎているというのも敢えて出した偽の情報で、いくらかの騎士は見えないところでヴィルタネン騎士を追跡していたらしい。
「ミナの魔眼は予想外だったが、被害を最小限にしつつ動けていたな」
王都の結婚詐欺師ヴァレデラと繋がっていることもすぐに分かった。被害女性は家の名誉から口を閉ざす傾向にあったので現行犯に近い形がいいだろうと好機をみていた。詐欺師を特定した時、ライネ公爵令嬢が被害にあっていてライネ公爵確認の上、ライネ公爵令嬢と会う時に捕まえる流れになった。彼女の名誉もあったけど本人には今、別の縁談がきてるぐらいだから大丈夫だろう。
「香料のことはずっとルーラ嬢のせいだと思ってました」
南端ラヤラの王女拉致監禁に関与、隣国ソッケの混乱を意図的に招き、ドゥエツ王国にも影響を及ぼそうとしていたセモツ国の最たる重要人物。
彼女のことはほぼ知らない。なのに彼女が悪だと、キルカス王国で起きたすべての主犯だと思っていた。
「彼女は確かに多くの悪事に加担している。香料の件もセモツ国がやったことだ。ルーラ嬢がセモツ国のスパイであるなら、彼女が主犯という思考に繋がってもおかしくない」
結果的に、セモツ国との戦争は我々六カ国連合の勝利で終わり、香料を不法に流通していたヨハンネスは家ごと失い国を去った。ヴィルタネンもといペッタ騎士と結婚詐欺師ヴァレデラは海を渡った南の大陸にある国際裁判所に判断を委ねられ裁判が続いている。
「結果的にミナの魔眼は中々解決できなくて時間がかかってしまったのはいくら謝っても足りない」
「いえ、特殊でしたし」
体調不良を招かず魔法が目に宿るなんて、魔法を知らないキルカスでどうにかできるとは思えない。
「それにオレンがずっと助けてくれました」
「……ミナがそう言ってくれるなら助かる」
馬車が止まる。先に出たオレンが手を差し出した。
彼の柔らかいグレーの瞳がこちらを見上げる。
「切り替えよう。今夜は歓迎の宴だ」
「ええ」
二人並んで会場に入る。
今日は魔法大国ネカルタスから来た特使のための社交界だ。
会場は既に賑わっていて、王陛下が来る前に特使ブルタス・パディーテ・アティーテと挨拶をかわす。
「アティーテ特使のおかげで香料の特効薬ができて大変助かりました」
「いえいえ」
私の血が役に立ったことは伏せて話してくれている。医師団には血清ワクチンの作り方を教える手前、話さざるを得なかったけど、こうした場で無闇に広めないでくれるのは助かった。
「ありがとうございます。我が国の医療面もかなり飛躍しました。これからもよろしくお願いします」
周囲を目だけで確認したアティーテ特使がさっきよりも小さな声で告げる。
「ヘイアストインさんは魔眼変わりませんね」
「あはは……」
ヨハンネスに拉致されて助けてもらった時も破いてしまったし、最近筋肉のことを考えてなくても破れるから困っていると伝えるとアティーテ特使は面白いと笑った。
「ヘイアストインさんの願いを叶えてますね~」
「私、あんなシリアスな場で筋肉見たかったんですか……」
違いますよ、とさらに笑う。
「願い求める存在がヴィエレラシ騎士団長なだけです。まあ彼への強い想いが服を破いたと言いますか」
「え?」
「え?」
「愛で服が破れるって面白いですね~! 笑い上戸な奴が知り合いでいるんですが、そいつに知れたら一日笑ってますよ」
いやいやいやまって?
強い想い?
愛で服が破れる?
まって!
気持ち知られちゃうじゃない!
こんな何気ない会話で知られたくないんだけど!
32
お気に入りに追加
118
あなたにおすすめの小説

【完結】死の4番隊隊長の花嫁候補に選ばれました~鈍感女は溺愛になかなか気付かない~
白井ライス
恋愛
時は血で血を洗う戦乱の世の中。
国の戦闘部隊“黒炎の龍”に入隊が叶わなかった主人公アイリーン・シュバイツァー。
幼馴染みで喧嘩仲間でもあったショーン・マクレイリーがかの有名な特効部隊でもある4番隊隊長に就任したことを知る。
いよいよ、隣国との戦争が間近に迫ったある日、アイリーンはショーンから決闘を申し込まれる。
これは脳筋女と恋に不器用な魔術師が結ばれるお話。
【完結】元お飾り聖女はなぜか腹黒宰相様に溺愛されています!?
雨宮羽那
恋愛
元社畜聖女×笑顔の腹黒宰相のラブストーリー。
◇◇◇◇
名も無きお飾り聖女だった私は、過労で倒れたその日、思い出した。
自分が前世、疲れきった新卒社会人・花菱桔梗(はなびし ききょう)という日本人女性だったことに。
運良く婚約者の王子から婚約破棄を告げられたので、前世の教訓を活かし私は逃げることに決めました!
なのに、宰相閣下から求婚されて!? 何故か甘やかされているんですけど、何か裏があったりしますか!?
◇◇◇◇
お気に入り登録、エールありがとうございます♡
※ざまぁはゆっくりじわじわと進行します。
※「小説家になろう」「エブリスタ」様にも掲載しております(アルファポリス先行)。
※この作品はフィクションです。特定の政治思想を肯定または否定するものではありません(_ _*))
【完結】魔力がないと見下されていた私は仮面で素顔を隠した伯爵と結婚することになりました〜さらに魔力石まで作り出せなんて、冗談じゃない〜
光城 朱純
ファンタジー
魔力が強いはずの見た目に生まれた王女リーゼロッテ。
それにも拘わらず、魔力の片鱗すらみえないリーゼロッテは家族中から疎まれ、ある日辺境伯との結婚を決められる。
自分のあざを隠す為に仮面をつけて生活する辺境伯は、龍を操ることができると噂の伯爵。
隣に魔獣の出る森を持ち、雪深い辺境地での冷たい辺境伯との新婚生活は、身も心も凍えそう。
それでも国の端でひっそり生きていくから、もう放っておいて下さい。
私のことは私で何とかします。
ですから、国のことは国王が何とかすればいいのです。
魔力が使えない私に、魔力石を作り出せだなんて、そんなの無茶です。
もし作り出すことができたとしても、やすやすと渡したりしませんよ?
これまで虐げられた分、ちゃんと返して下さいね。
表紙はPhoto AC様よりお借りしております。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
無慈悲な悪魔の騎士団長に迫られて困ってます!〜下っ端騎士団員(男爵令嬢)クビの危機!〜
楠ノ木雫
恋愛
朝目が覚めたら、自分の隣に知らない男が寝ていた。
テレシアは、男爵令嬢でありつつも騎士団員の道を選び日々精進していた。ある日先輩方と城下町でお酒を飲みべろんべろんになって帰ってきた次の日、ベッドに一糸まとわぬ姿の自分と知らない男性が横たわっていた。朝の鍛錬の時間が迫っていたため眠っていた男性を放置して鍛錬場に向かったのだが、ちらりと見えた男性の服の一枚。それ、もしかして超エリート騎士団である近衛騎士団の制服……!?
※他の投稿サイトにも掲載しています。
この度、猛獣公爵の嫁になりまして~厄介払いされた令嬢は旦那様に溺愛されながら、もふもふ達と楽しくモノづくりライフを送っています~
柚木崎 史乃
ファンタジー
名門伯爵家の次女であるコーデリアは、魔力に恵まれなかったせいで双子の姉であるビクトリアと比較されて育った。
家族から疎まれ虐げられる日々に、コーデリアの心は疲弊し限界を迎えていた。
そんな時、どういうわけか縁談を持ちかけてきた貴族がいた。彼の名はジェイド。社交界では、「猛獣公爵」と呼ばれ恐れられている存在だ。
というのも、ある日を境に文字通り猛獣の姿へと変わってしまったらしいのだ。
けれど、いざ顔を合わせてみると全く怖くないどころか寧ろ優しく紳士で、その姿も動物が好きなコーデリアからすれば思わず触りたくなるほど毛並みの良い愛らしい白熊であった。
そんな彼は月に数回、人の姿に戻る。しかも、本来の姿は類まれな美青年なものだから、コーデリアはその度にたじたじになってしまう。
ジェイド曰くここ数年、公爵領では鉱山から流れてくる瘴気が原因で獣の姿になってしまう奇病が流行っているらしい。
それを知ったコーデリアは、瘴気の影響で不便な生活を強いられている領民たちのために鉱石を使って次々と便利な魔導具を発明していく。
そして、ジェイドからその才能を評価され知らず知らずのうちに溺愛されていくのであった。
一方、コーデリアを厄介払いした家族は悪事が白日のもとに晒された挙句、王家からも見放され窮地に追い込まれていくが……。
これは、虐げられていた才女が嫁ぎ先でその才能を発揮し、周囲の人々に無自覚に愛され幸せになるまでを描いた物語。
他サイトでも掲載中。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪

竜槍陛下は魔眼令嬢を溺愛して離さない
屋月 トム伽
恋愛
アルドウィン国の『魔眼』という遺物持ちの家系のミュリエル・バロウは、同じ遺物持ちの家系である王太子殿下ルイス様と密かに恋人だった。でも、遺物持ち同士は結ばれない。
そんなある日、二人の関係が周りにバレて別れることになったミュリエル。『魔眼』を宿して産まれたミュリエルは、家族から疎まれて虐げられていた。それが、ルイス様との恋人関係がバレてさらに酷くなっていた。
そして、隣国グリューネワルト王国の王太子殿下ゲオルグ様の後宮に身を隠すようにルイス様に提案された。
事情をしったゲオルグ様は、誰もいない後宮にミュリエルを受け入れてくれるが、彼はすぐに戦へと行ってしまう。
後宮では、何不自由なく、誰にも虐げられない生活をミュリエルは初めて味わった。
それから二年後。
ゲオルグ様が陛下となり、戦から帰還してくれば、彼は一番にミュリエルの元へと来て「君を好きになる」とわけのわからないことを言い始めた竜槍陛下。
そして、別れようと黒いウェディングドレスで決別の合図をすれば、竜槍陛下の溺愛が始まり…!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる