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37話 「きっも」「ありがとうございます!」
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「嘘でしょおおおおおおサクたあああああんんん?!」
膝から崩れてしまった。そりゃそうだよ。だって繋がってしまうのを防ぐ為にもクラスを呼んで特別な治癒で治して鼻血と吐血の危機から救う予定だったのに!
「落ち着いて下さい。お客様の前ですよ」
「これが落ち着いてられるわけないでしょ! 金髪だよ? 金髪はあかんて」
「落ち着いて下さい。髪の毛に罪はないでしょう」
「あの、良ければお茶を」
「!」
本編ヒロインのクラスがお茶を差し出した。こういうことを平気でするから聖女と思われるんだよ! いいや、私も本編ヒーローのサクが言う通り、クラスが聖女でオールオッケーだけどね!
「……御父様」
「ん? なに?」
「お・と・う・さ・ま!」
「落ち着いて下さい」
本編ではとっくに亡くなっていたので聞くことなんてなかったサクの御父様呼びを聞けるとは……繋がってしまったのは残念だけど、今生存していたことにただ感謝している。
隣のエールが残念なものを見る目をしていたのは無視ね。
「分かった」
「ん?」
「じゃあ少しだけね~」
と、にこやかにイグニスと侍女が出ていく。残されたのは本編のヒロインとヒーロー、私とエール。
イグニスがエールも連れて行こうとしたけど断固拒否してサクが渋々頷いた。
「え、なに?」
するりとサクがベッドからおりる。すぐにクラスが隣に寄り添って支えてあげて、あもう本当にこの二人本編通り運命なんだと悟った。
膝から崩れて四つん這いのままの私を見下ろす三歳男児、んん、サクはじっと私の瞳を覗き込んで不機嫌そうに目を細めた。
「お前、フィクタか」
「!」
私はこの部屋に入って名乗っていないし、誰からもフィクタと呼ばれていない。
それにこの言い方と不機嫌さ。
みられた。
私が小説の内容を知る人間で、この世界が本編と離れた道を歩んでいること含めたすべてを。
「あ、あ、の」
「はあ、そういうことかよ」
「サク、初対面の人にそういう言葉遣いはだめだよ」
「サク呼び!」
「え?」
「え?」
クラスとエールだけが首を傾げる。サクはやっぱり不機嫌そうにしていた。さりげなくクラスと手繋いだのは見落とさないけどね!
「クラス、こいつは俺が繋がってんのも分かってる」
「え、そうなの」
「てかこいつクラスのこと目の敵に」
「してないよ! 大好きだよ! 推しだよ!」
「……」
「……」
「……えっと、おし、とは……?」
どんどん墓穴掘ってる気がする。
盛大な溜息を吐いてサクが座れと言ってきた。なんだあツンツンしてるのに優しいなんてツンデレの鑑!
「きっも」
「ありがとうございます!」
クラスとエールだけが戸惑いながらも四人座る。ソファがあってよかった。
「てか全然中身ちげえじゃねえか」
クラスのお茶二杯め飲めた。嬉しい。じゃなくて、なんでもお見通しな聖人に言い訳しないと。
「それはですね」
「みてるから知ってる。巡回者のミスだろ?」
「中身現代日本人で、ここは小説の世界的な」
「あ?」
「魔石のおかげでフィクタはやり直しがききました。ただその際、私と言う人格が入ってしまったのでフィクタではなくてですね」
不機嫌に目を細めて首を少し傾ける。ツンデレショタっ子はなにをやっても可愛い。
あーなるほどなと小さく頷く。
「フィクタはフィクタだ。お前は転生でもした気でいるけど、中身は変わらねえ。思考と変な知恵は巡回者が触れたからだ」
なんだか聞いたような気がした。あっれでも私がフィクタ?
「小説の世界だって知っているのに?」
「それが巡回者の知識と記憶だ。お前のものじゃねえんだよ」
「ううん?」
つまりは私はフィクタであって私ではない? なにそのアイデンティティを問われるような話。難しいから止めて欲しい。
「まあいいわ。そこは勝手にやれよ。俺関係ねえし」
「サク、言い方」
「クラス、こいつには注意しとけ」
「そんな!」
害しませんよ! 確かに小説ではひどいもんでしたけど、この世界線では二人の仲を応援しますって!
と、訴えても本編ヒーローは疑いのまなざしを私に向ける。
しょんぼりしちゃうわ。
「サクたん……」
「キモい呼び方すんなよ」
「だって二人は私の推しカプだから……」
「おしかぷ?」
あとで教えるとサクが短くクラスに言う。
彼女を見る時は不機嫌さなんてどこにもないのね。
「そういえば、サクたん」
「たんつけんな」
「虹色に輝かないですね?」
本編では薄い紫の中に虹がかかるとクラスは表現していた。私にはただの薄い紫にしか見えない。
「なんでお前の前で輝かせないといけねえんだよ。クラスだけだ」
クラスだけ。クラスだけ?
「……ああ! あああ!」
「うっせえ」
そういうことか!
あの虹の輝きはクラスだけ!
恋して愛しているクラスだけにしか虹がかからない!
なんてこと! なにそれ! そういうのなんにも語られてなかった!
ああでもあれはクラス視点だから仕方ないのか! どこかで真実語られてればよかったのに!
あ、大丈夫! 今語られた!
好きな人を見る時だけ! 虹色に輝きますぞー!!
「フィクタ、落ち着いて下さい」
「無茶だよ……今真理に辿り着いたとこだから」
両手で顔を覆い天井を向いて噛み締めている。
「最高だよ、サクたん。クラスんと見つめ合ってもらっていい? 虹がかかるところを見せて」
「お前もう帰れ」
リアルに追い出された。
膝から崩れてしまった。そりゃそうだよ。だって繋がってしまうのを防ぐ為にもクラスを呼んで特別な治癒で治して鼻血と吐血の危機から救う予定だったのに!
「落ち着いて下さい。お客様の前ですよ」
「これが落ち着いてられるわけないでしょ! 金髪だよ? 金髪はあかんて」
「落ち着いて下さい。髪の毛に罪はないでしょう」
「あの、良ければお茶を」
「!」
本編ヒロインのクラスがお茶を差し出した。こういうことを平気でするから聖女と思われるんだよ! いいや、私も本編ヒーローのサクが言う通り、クラスが聖女でオールオッケーだけどね!
「……御父様」
「ん? なに?」
「お・と・う・さ・ま!」
「落ち着いて下さい」
本編ではとっくに亡くなっていたので聞くことなんてなかったサクの御父様呼びを聞けるとは……繋がってしまったのは残念だけど、今生存していたことにただ感謝している。
隣のエールが残念なものを見る目をしていたのは無視ね。
「分かった」
「ん?」
「じゃあ少しだけね~」
と、にこやかにイグニスと侍女が出ていく。残されたのは本編のヒロインとヒーロー、私とエール。
イグニスがエールも連れて行こうとしたけど断固拒否してサクが渋々頷いた。
「え、なに?」
するりとサクがベッドからおりる。すぐにクラスが隣に寄り添って支えてあげて、あもう本当にこの二人本編通り運命なんだと悟った。
膝から崩れて四つん這いのままの私を見下ろす三歳男児、んん、サクはじっと私の瞳を覗き込んで不機嫌そうに目を細めた。
「お前、フィクタか」
「!」
私はこの部屋に入って名乗っていないし、誰からもフィクタと呼ばれていない。
それにこの言い方と不機嫌さ。
みられた。
私が小説の内容を知る人間で、この世界が本編と離れた道を歩んでいること含めたすべてを。
「あ、あ、の」
「はあ、そういうことかよ」
「サク、初対面の人にそういう言葉遣いはだめだよ」
「サク呼び!」
「え?」
「え?」
クラスとエールだけが首を傾げる。サクはやっぱり不機嫌そうにしていた。さりげなくクラスと手繋いだのは見落とさないけどね!
「クラス、こいつは俺が繋がってんのも分かってる」
「え、そうなの」
「てかこいつクラスのこと目の敵に」
「してないよ! 大好きだよ! 推しだよ!」
「……」
「……」
「……えっと、おし、とは……?」
どんどん墓穴掘ってる気がする。
盛大な溜息を吐いてサクが座れと言ってきた。なんだあツンツンしてるのに優しいなんてツンデレの鑑!
「きっも」
「ありがとうございます!」
クラスとエールだけが戸惑いながらも四人座る。ソファがあってよかった。
「てか全然中身ちげえじゃねえか」
クラスのお茶二杯め飲めた。嬉しい。じゃなくて、なんでもお見通しな聖人に言い訳しないと。
「それはですね」
「みてるから知ってる。巡回者のミスだろ?」
「中身現代日本人で、ここは小説の世界的な」
「あ?」
「魔石のおかげでフィクタはやり直しがききました。ただその際、私と言う人格が入ってしまったのでフィクタではなくてですね」
不機嫌に目を細めて首を少し傾ける。ツンデレショタっ子はなにをやっても可愛い。
あーなるほどなと小さく頷く。
「フィクタはフィクタだ。お前は転生でもした気でいるけど、中身は変わらねえ。思考と変な知恵は巡回者が触れたからだ」
なんだか聞いたような気がした。あっれでも私がフィクタ?
「小説の世界だって知っているのに?」
「それが巡回者の知識と記憶だ。お前のものじゃねえんだよ」
「ううん?」
つまりは私はフィクタであって私ではない? なにそのアイデンティティを問われるような話。難しいから止めて欲しい。
「まあいいわ。そこは勝手にやれよ。俺関係ねえし」
「サク、言い方」
「クラス、こいつには注意しとけ」
「そんな!」
害しませんよ! 確かに小説ではひどいもんでしたけど、この世界線では二人の仲を応援しますって!
と、訴えても本編ヒーローは疑いのまなざしを私に向ける。
しょんぼりしちゃうわ。
「サクたん……」
「キモい呼び方すんなよ」
「だって二人は私の推しカプだから……」
「おしかぷ?」
あとで教えるとサクが短くクラスに言う。
彼女を見る時は不機嫌さなんてどこにもないのね。
「そういえば、サクたん」
「たんつけんな」
「虹色に輝かないですね?」
本編では薄い紫の中に虹がかかるとクラスは表現していた。私にはただの薄い紫にしか見えない。
「なんでお前の前で輝かせないといけねえんだよ。クラスだけだ」
クラスだけ。クラスだけ?
「……ああ! あああ!」
「うっせえ」
そういうことか!
あの虹の輝きはクラスだけ!
恋して愛しているクラスだけにしか虹がかからない!
なんてこと! なにそれ! そういうのなんにも語られてなかった!
ああでもあれはクラス視点だから仕方ないのか! どこかで真実語られてればよかったのに!
あ、大丈夫! 今語られた!
好きな人を見る時だけ! 虹色に輝きますぞー!!
「フィクタ、落ち着いて下さい」
「無茶だよ……今真理に辿り着いたとこだから」
両手で顔を覆い天井を向いて噛み締めている。
「最高だよ、サクたん。クラスんと見つめ合ってもらっていい? 虹がかかるところを見せて」
「お前もう帰れ」
リアルに追い出された。
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