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64話 フォーとの思い出振り返り羞恥プレイ
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ー前書きー
各文末にカッコで話数の記載がありますが、意図して記載しています。ご了承下さい。
ー前書き終わりー
やばい。
やばいなんてものじゃない。
確かに犬にしては頭良すぎたし意志疎通できすぎてた。おかしいところはいくらでもあったのに、どうして私は今まで気づくことなく過ごしてたの。
レイオンの髪色はそのままフォーの毛色だし、満月で出てたケモ耳の触り心地はままフォーだった。目の色も同じなのに。誕生日にもらった宝石グリーンベリルをフォーの目の色と言った後に、レイオンの目の色だったと気づいてフォローした時に気づけたじゃない。(六話、十八話、十九話、三十二話)
「な、なんてことを……」
「?」
しょっぱなのオスメス確認の仕方からアウトじゃない? セクハラじゃない? (七話)
というか、だから関係が浅かった時に水浴びを止めたの。普通に考えるなら外で真っ裸になる貴族はいない。その後に伏せしたまま水浴びに付き合ってくれたのも、私の裸族に理解を示してくれたものの領主として男性として私の裸を見ないようにしてくれていたってことだ。裸族レベルが低かった時期だったし間違いない。(八話、二十八話)
思えばバトレル筆頭に家令たちは知っていたんだわ。バトレルはなにか言いかけたり言いづらそうにレイオンにきくよう言っていたし、ヴォイソスもヴォイフィアは壁際で吹いたり小突いたりしてた。あれは全部私がフォーの話題を出した時だったはず。(八話、十六話)
むしろ関係も出来上がってないのに抱きしめすぎてた。最初から距離詰めすぎてたの私か! 無作法に近づくなんて令嬢としてあるまじき姿じゃない。(九話)
最初にレイオンのことを話題に出して過剰反応してたのも、焼きもちじゃなくて同一人物だからだ。もうそこで気づいてればよかった。(九話)
ああ、だから祖母が倒れた日にあっさり私を屋敷に連れ帰れたわけ。なんであの時の私ってばフォーがレイオンに教えたとか思ったわけ? 頭いい子だから主人であるレイオンと意思疎通もばっちりだろうとは考えていたけど、言葉を発しないのだから無理がある発想だったわ。(十二話)
「ああっ!」
「?!」
そしたら最初にフォーにちゅーしたのが、私と彼の初キス? だからフォーってば最初あんなに拒否してたの? (二十一話)
うああ待ったやばいってば。
キス魔だと思ってたのって全部私が仕込んだせいじゃない。レイオンはおはようって言ったらキスしてねをただ律儀に守ってただけだった。そういえばフォーのキスの仕方とレイオンが朝寝ぼけてするキスは全く同じものだったし、彼が意思を持ってしてきたのとは全然違う。もっと注意してれば気づけてたはずだわ。(二十六話)
フェンリルに初めて対面の時も、私はフォーを大きくしたみたいだと自分で言った。フォーがフェンリルに似ているなんて当り前じゃない。レイオンはフェンリルの血族なんだから。私自分で同一人物だって言ってるし、フェンリルも意味深なことをレイオンに言っていた。このことだわ。あの時の私、もっと二人の会話を怪しんでよ!(二十七話)
初めて熊に襲われた時のもだ。フォーの怪我した前足に巻いた布は夕御飯一緒にしたレイオンの左手に巻かれたものと同じだった。しかもそれを指摘した時にレイオンは治ってるって言って感謝の言葉をくれた。ありがとうの一言に色んなものが含まれてる気がしたのはフォーの時のことを含んでいたからじゃない。(二十八話、二十九話)
というかフォーに焼きもち焼いてるってなに? 自分に焼きもち? 別人みたいな言い方しないでよ! ややこしい! そこで話してくれてれば今はこんなことにならなかったんじゃないの? ああでもフォーとの場所ではとか言ってたのは、フォーと二人きりの時に内緒ねとか二人だけねとか言ってたから、あんな風に気を遣って言ってくれていたのか。真面目なんだからもう。(三十三話)
自然保護区の別邸で蛍を見た時もだ。二人きりの時は私から抱きしめてくるとか、抱きしめてないと落ち着かないとか、そういうの全部フォーとのことだった。フォーと一緒の時はかならずと言っていい程私がフォーを抱きしめていたし。抱きしめてないと落ち着かないとか、レイオンがそういう風になったの私が原因じゃない。フォーとのスキンシップの在り方を最初にもっと考えておけば、こんなことには!(三十八話、三十九話)
挙げ句の果てには誕生日が一緒とまで言ってた! 決定的すぎる! (四十五話)
「もうあれ大ヒントだった!」
「さっきからなんだ?」
最近の満月でやたら甘えたで抱きしめてくるわ、肩口にぐりぐりしてくるのも、思えばフォーがやる動作そのものだ。(四十九話)
ああもうだめ。キャパ超えだわ。無理。何してたのよ、過去の私。
「……こっちの話です」
犬みたい、じゃなくて、本当に犬だった。ケモ耳も尻尾も答えじゃないの。
王太子殿下も犬呼ばわりしてたものね。言葉通りだったわ。(五十一話)
てかもうなにあれ! 気づいてほしかったの? 察しろって? 言ってもらわないと無理! フォーはフォーだって思い込んでいたのだから、イコールで結びつける思考の余裕はなかったもの。
各文末にカッコで話数の記載がありますが、意図して記載しています。ご了承下さい。
ー前書き終わりー
やばい。
やばいなんてものじゃない。
確かに犬にしては頭良すぎたし意志疎通できすぎてた。おかしいところはいくらでもあったのに、どうして私は今まで気づくことなく過ごしてたの。
レイオンの髪色はそのままフォーの毛色だし、満月で出てたケモ耳の触り心地はままフォーだった。目の色も同じなのに。誕生日にもらった宝石グリーンベリルをフォーの目の色と言った後に、レイオンの目の色だったと気づいてフォローした時に気づけたじゃない。(六話、十八話、十九話、三十二話)
「な、なんてことを……」
「?」
しょっぱなのオスメス確認の仕方からアウトじゃない? セクハラじゃない? (七話)
というか、だから関係が浅かった時に水浴びを止めたの。普通に考えるなら外で真っ裸になる貴族はいない。その後に伏せしたまま水浴びに付き合ってくれたのも、私の裸族に理解を示してくれたものの領主として男性として私の裸を見ないようにしてくれていたってことだ。裸族レベルが低かった時期だったし間違いない。(八話、二十八話)
思えばバトレル筆頭に家令たちは知っていたんだわ。バトレルはなにか言いかけたり言いづらそうにレイオンにきくよう言っていたし、ヴォイソスもヴォイフィアは壁際で吹いたり小突いたりしてた。あれは全部私がフォーの話題を出した時だったはず。(八話、十六話)
むしろ関係も出来上がってないのに抱きしめすぎてた。最初から距離詰めすぎてたの私か! 無作法に近づくなんて令嬢としてあるまじき姿じゃない。(九話)
最初にレイオンのことを話題に出して過剰反応してたのも、焼きもちじゃなくて同一人物だからだ。もうそこで気づいてればよかった。(九話)
ああ、だから祖母が倒れた日にあっさり私を屋敷に連れ帰れたわけ。なんであの時の私ってばフォーがレイオンに教えたとか思ったわけ? 頭いい子だから主人であるレイオンと意思疎通もばっちりだろうとは考えていたけど、言葉を発しないのだから無理がある発想だったわ。(十二話)
「ああっ!」
「?!」
そしたら最初にフォーにちゅーしたのが、私と彼の初キス? だからフォーってば最初あんなに拒否してたの? (二十一話)
うああ待ったやばいってば。
キス魔だと思ってたのって全部私が仕込んだせいじゃない。レイオンはおはようって言ったらキスしてねをただ律儀に守ってただけだった。そういえばフォーのキスの仕方とレイオンが朝寝ぼけてするキスは全く同じものだったし、彼が意思を持ってしてきたのとは全然違う。もっと注意してれば気づけてたはずだわ。(二十六話)
フェンリルに初めて対面の時も、私はフォーを大きくしたみたいだと自分で言った。フォーがフェンリルに似ているなんて当り前じゃない。レイオンはフェンリルの血族なんだから。私自分で同一人物だって言ってるし、フェンリルも意味深なことをレイオンに言っていた。このことだわ。あの時の私、もっと二人の会話を怪しんでよ!(二十七話)
初めて熊に襲われた時のもだ。フォーの怪我した前足に巻いた布は夕御飯一緒にしたレイオンの左手に巻かれたものと同じだった。しかもそれを指摘した時にレイオンは治ってるって言って感謝の言葉をくれた。ありがとうの一言に色んなものが含まれてる気がしたのはフォーの時のことを含んでいたからじゃない。(二十八話、二十九話)
というかフォーに焼きもち焼いてるってなに? 自分に焼きもち? 別人みたいな言い方しないでよ! ややこしい! そこで話してくれてれば今はこんなことにならなかったんじゃないの? ああでもフォーとの場所ではとか言ってたのは、フォーと二人きりの時に内緒ねとか二人だけねとか言ってたから、あんな風に気を遣って言ってくれていたのか。真面目なんだからもう。(三十三話)
自然保護区の別邸で蛍を見た時もだ。二人きりの時は私から抱きしめてくるとか、抱きしめてないと落ち着かないとか、そういうの全部フォーとのことだった。フォーと一緒の時はかならずと言っていい程私がフォーを抱きしめていたし。抱きしめてないと落ち着かないとか、レイオンがそういう風になったの私が原因じゃない。フォーとのスキンシップの在り方を最初にもっと考えておけば、こんなことには!(三十八話、三十九話)
挙げ句の果てには誕生日が一緒とまで言ってた! 決定的すぎる! (四十五話)
「もうあれ大ヒントだった!」
「さっきからなんだ?」
最近の満月でやたら甘えたで抱きしめてくるわ、肩口にぐりぐりしてくるのも、思えばフォーがやる動作そのものだ。(四十九話)
ああもうだめ。キャパ超えだわ。無理。何してたのよ、過去の私。
「……こっちの話です」
犬みたい、じゃなくて、本当に犬だった。ケモ耳も尻尾も答えじゃないの。
王太子殿下も犬呼ばわりしてたものね。言葉通りだったわ。(五十一話)
てかもうなにあれ! 気づいてほしかったの? 察しろって? 言ってもらわないと無理! フォーはフォーだって思い込んでいたのだから、イコールで結びつける思考の余裕はなかったもの。
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