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水面下で蠢く悪意 後編
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もし、もしもだ。
仮にカイネルが指名手配を押し進められるだけの何かを持っているのだとしたら、対抗手段を模索する意味で、その何かを知っておかなきゃならないだろう。
だからこの機会に尋ねてみる事にした。
アイネ以外の三人に。
「三人とも、ちょっと良いか」
「あん? なによ」
お前は入ってないんだけど。
「お前は邪魔だから、あっち行ってろ。 しっしっ」
「はあああ!? なんっなんよ、その言い方はー! 殴られたいの!?」
ラミィのあのすぐ手が出る性格はどこかで見た事あると思っていたが、今ようやくわかった。
こいつだ、こいつと瓜二つなのだ、ラミィは。
姉妹かと思う程、二人はよく似ている。
なんて嫌な姉妹なんだ。
可愛くなってから出直してこい。
「ああもう、なんなんだよお前は! いちいち絡んでくるな! ほら、あめちゃんやるから向こう行ってろ。 良い子だから」
「わーい! ストロベリィ味の飴だー! 私これだーいすき! ……って、なにやらすのよあんたは! こちとらもう二十二歳よ、二十二歳! 子供扱いするんじゃないっての!」
知らんわ、お前が勝手にノリツッコミしだしたんだろうが。
「こほん。 アイネ、話し合いの邪魔です。 邪魔にならないよう、向こうに行ってなさい。 良いですね」
「なっ! リューネまで!」
「あ、あのー……すいません、アイネ先輩。 新参者がこう言うのもなんですけど、先輩が居ると毎回話が逸れるので、あっちの砂浜で遊んで貰えると助かるのですが……」
「同意」
「うっ!」
「どうせいつものブリーフィングみたく、真面目な話し合いには参加出来ないんだから適当に何処かで遊んでてよ。 その方がこっちは捗るし」
「………………」
人の事言えないが、お前らもなかなかアイネに容赦ないな。
総スカン食らったせいで、アイネは膝を抱えて顔を埋めてしまった。
よし、静かだからこのまま放っておこう。
「それで、我々に何か?」
「別にそう難しい話じゃない。 ただ、指名手配の進捗はどの程度進んでいて、騎士団はその手配にどんな反応を見せているのか。 それを知りたいだけだ」
「なるほど、そういう事でしたか。 それなら簡単にお答え出来ると思います」
クリスくん、君なかなか有能だな。
気に入った。
「リューネさん、良いですよね」
「ええ、構いません。 補足があれば私がしますので、やってみなさい」
「はい! ありがとうございます!」
まるで師弟のようなやり取りを終えたクリスは、バックパックから取り出したノートを捲りながら、丁寧に言葉を紡ぐ。
「では、まず進捗となりますが……こちらはあまり芳しくないようでした。 というのも、ソーマ先輩を指名手配出来る程の証拠や理由が無い為、騎士団が受理しないからです。 それでもカイネル氏は無理にでも押し通そうと、騎士団に圧力をかけていますが、騎士団の団長も担う大貴族ラマール=フォンテール様が断固として許可してないのだとか」
「ラマールっていうと確か……」
サラーナの許嫁だったな。
ラマール=フォンテールは、俺達平民に寄り添ってくれる貴族にしておくのは勿体無い男だ。
そうか、あいつがなんとか留めてくれているのか。
すまん、ラマール。
恩に切る。
この件が解決したら酒でもまた飲み交わすとしよう。
もちろん俺の奢りでな。
「それを聞いて一安心だ。 あいつが相手ならカイネルもさぞやりにくいだろうからな。 じゃあ当面はなんとか……」
「いえ、その……実は、そういう訳でもなくて……」
「ん?」
歯切れの悪いクリス君にいぶかしむ目を向けると、リューネがフォローに入った。
「騎士団も一枚岩ではない、ということです。 国民を分け隔てなく護る騎士団と言えども、所詮は国の機関。 お上の命には逆らえません」
「お上…………貴族か」
「ええ、そういう事です」
腐っても上流貴族ってことか。
恐らく、国の内政を担う政治家の一人に、ハルトマン家と懇意にしている悪徳貴族が居るのだろう。
騎士団では話になら無いと思ったカイネルはその貴族と共謀し、騎士団に指名手配を強制させようとしている。
そんな所だろうな。
「ふむ、なるほど。 確かにあまり猶予は無さそうだ。 さて、どうしたもんか…………」
相手が貴族ではなく冒険者や傭兵であればやりようは幾らでもあるが、貴族が相手となれば話は別。
慎重にならざるを得ない。
とはいえ、慎重になりすぎて動きが鈍るのでは本末転倒。
なんとか突破口を開きたい所だが……。
「…………突破口。 突破口か」
「どうしたの、ソーマ。 もしかしてなんか思い付いた?」
思い付いたには思い付いたが、正直な所この手段はあまり選択したくない。
かなり大きな賭けなるからだ。
最悪、シャロ村はもちろん、こいつら全員が危険に晒されるかもしれない。
そんな賭けに皆を巻き込む訳には……。
「……ソーマ、まさかとは思いますが貴方もしや、また悪い癖が出ているのではありませんか? 私達を巻き込む訳にはいかない、巻き込みたくない、などと下らない事を」
「それは……」
「ふぅ、やはりですか。 貴方ときたらどうしてそう…………良いですか、ソーマ。 確かにこの件は貴方が発端です。 貴方の過去の行いがこの問題を引き起こした。 それは間違いありません。 ですが貴方は思い違いをしている。 もう既に私達は巻き込まれている。 いえ、自ら足を踏み入れました。 なのでソーマは遠慮なく頼れば良いのです、私達を。 昔のように」
リューネがそう諭してきた直後。
タイミングを見計らっていたアイネがリューネを押し退け前に出ると、こちらを指差しながら声高に。
「そうそう! あんたは難しい事考えずに、軽い気持ちで頼めば良いのよ! 力を貸してくれ、ってね! どうせこれが終わったらまた離ればなれになるんだし、それならちょっとぐらい…………ゴニョゴニョ……」
「漏れてる、漏れてるから、気持ちが。 あのさ、二人とも。 前に約束したじゃん、もう抜け駆けやめよう。 ソーマの事は諦めようって。 また疑心暗鬼に陥るからって、女の友情に誓って約束したじゃん。 なのにこれ? マジであり得んからね、そういうの。 ホントこいつら嫌い。 ……はー、もうなんだかなぁ。 私ばっかり我慢してバカみたいだよ」
「た……大変そうだな、ランリも相変わらず」
「いや、君のせいだからねコレ全部。 いい加減そこも自覚しよう? 怒るよ?」
う……やぶ蛇だったか。
「わ、悪かったって。 そんな怒るなよ」
「別に怒ってないけど。 ……んで、なんか思い付いたんだよね? なに? 私達に協力出来そうな事なら、遠慮なく言ってみて。 力貸すから」
気を取り直したランリが言うと、蚊帳の外に追い出されていたクリスとロゼ含む四人が俺に注目を集めてきた。
その五人を見渡した俺は。
「ああ、実はお前らに折り入って頼みが……」
と、計画を話そうとしたその時。
本来この場に居る筈の無い声が────
「はい、なんでしょう、その頼みとは。 ソーマさんの愛する妻である、このリアに何でもお申し付けください! 愛しの旦那様の為ならどんな難題もこなして見せましょう!」
「なにこのオバサンたち。 ソーマの知り合い? え、あんたブス専だったの? うっわ、趣味わる……ププーッ!」
「「「ああん?」」」
おっふ。
仮にカイネルが指名手配を押し進められるだけの何かを持っているのだとしたら、対抗手段を模索する意味で、その何かを知っておかなきゃならないだろう。
だからこの機会に尋ねてみる事にした。
アイネ以外の三人に。
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「あん? なによ」
お前は入ってないんだけど。
「お前は邪魔だから、あっち行ってろ。 しっしっ」
「はあああ!? なんっなんよ、その言い方はー! 殴られたいの!?」
ラミィのあのすぐ手が出る性格はどこかで見た事あると思っていたが、今ようやくわかった。
こいつだ、こいつと瓜二つなのだ、ラミィは。
姉妹かと思う程、二人はよく似ている。
なんて嫌な姉妹なんだ。
可愛くなってから出直してこい。
「ああもう、なんなんだよお前は! いちいち絡んでくるな! ほら、あめちゃんやるから向こう行ってろ。 良い子だから」
「わーい! ストロベリィ味の飴だー! 私これだーいすき! ……って、なにやらすのよあんたは! こちとらもう二十二歳よ、二十二歳! 子供扱いするんじゃないっての!」
知らんわ、お前が勝手にノリツッコミしだしたんだろうが。
「こほん。 アイネ、話し合いの邪魔です。 邪魔にならないよう、向こうに行ってなさい。 良いですね」
「なっ! リューネまで!」
「あ、あのー……すいません、アイネ先輩。 新参者がこう言うのもなんですけど、先輩が居ると毎回話が逸れるので、あっちの砂浜で遊んで貰えると助かるのですが……」
「同意」
「うっ!」
「どうせいつものブリーフィングみたく、真面目な話し合いには参加出来ないんだから適当に何処かで遊んでてよ。 その方がこっちは捗るし」
「………………」
人の事言えないが、お前らもなかなかアイネに容赦ないな。
総スカン食らったせいで、アイネは膝を抱えて顔を埋めてしまった。
よし、静かだからこのまま放っておこう。
「それで、我々に何か?」
「別にそう難しい話じゃない。 ただ、指名手配の進捗はどの程度進んでいて、騎士団はその手配にどんな反応を見せているのか。 それを知りたいだけだ」
「なるほど、そういう事でしたか。 それなら簡単にお答え出来ると思います」
クリスくん、君なかなか有能だな。
気に入った。
「リューネさん、良いですよね」
「ええ、構いません。 補足があれば私がしますので、やってみなさい」
「はい! ありがとうございます!」
まるで師弟のようなやり取りを終えたクリスは、バックパックから取り出したノートを捲りながら、丁寧に言葉を紡ぐ。
「では、まず進捗となりますが……こちらはあまり芳しくないようでした。 というのも、ソーマ先輩を指名手配出来る程の証拠や理由が無い為、騎士団が受理しないからです。 それでもカイネル氏は無理にでも押し通そうと、騎士団に圧力をかけていますが、騎士団の団長も担う大貴族ラマール=フォンテール様が断固として許可してないのだとか」
「ラマールっていうと確か……」
サラーナの許嫁だったな。
ラマール=フォンテールは、俺達平民に寄り添ってくれる貴族にしておくのは勿体無い男だ。
そうか、あいつがなんとか留めてくれているのか。
すまん、ラマール。
恩に切る。
この件が解決したら酒でもまた飲み交わすとしよう。
もちろん俺の奢りでな。
「それを聞いて一安心だ。 あいつが相手ならカイネルもさぞやりにくいだろうからな。 じゃあ当面はなんとか……」
「いえ、その……実は、そういう訳でもなくて……」
「ん?」
歯切れの悪いクリス君にいぶかしむ目を向けると、リューネがフォローに入った。
「騎士団も一枚岩ではない、ということです。 国民を分け隔てなく護る騎士団と言えども、所詮は国の機関。 お上の命には逆らえません」
「お上…………貴族か」
「ええ、そういう事です」
腐っても上流貴族ってことか。
恐らく、国の内政を担う政治家の一人に、ハルトマン家と懇意にしている悪徳貴族が居るのだろう。
騎士団では話になら無いと思ったカイネルはその貴族と共謀し、騎士団に指名手配を強制させようとしている。
そんな所だろうな。
「ふむ、なるほど。 確かにあまり猶予は無さそうだ。 さて、どうしたもんか…………」
相手が貴族ではなく冒険者や傭兵であればやりようは幾らでもあるが、貴族が相手となれば話は別。
慎重にならざるを得ない。
とはいえ、慎重になりすぎて動きが鈍るのでは本末転倒。
なんとか突破口を開きたい所だが……。
「…………突破口。 突破口か」
「どうしたの、ソーマ。 もしかしてなんか思い付いた?」
思い付いたには思い付いたが、正直な所この手段はあまり選択したくない。
かなり大きな賭けなるからだ。
最悪、シャロ村はもちろん、こいつら全員が危険に晒されるかもしれない。
そんな賭けに皆を巻き込む訳には……。
「……ソーマ、まさかとは思いますが貴方もしや、また悪い癖が出ているのではありませんか? 私達を巻き込む訳にはいかない、巻き込みたくない、などと下らない事を」
「それは……」
「ふぅ、やはりですか。 貴方ときたらどうしてそう…………良いですか、ソーマ。 確かにこの件は貴方が発端です。 貴方の過去の行いがこの問題を引き起こした。 それは間違いありません。 ですが貴方は思い違いをしている。 もう既に私達は巻き込まれている。 いえ、自ら足を踏み入れました。 なのでソーマは遠慮なく頼れば良いのです、私達を。 昔のように」
リューネがそう諭してきた直後。
タイミングを見計らっていたアイネがリューネを押し退け前に出ると、こちらを指差しながら声高に。
「そうそう! あんたは難しい事考えずに、軽い気持ちで頼めば良いのよ! 力を貸してくれ、ってね! どうせこれが終わったらまた離ればなれになるんだし、それならちょっとぐらい…………ゴニョゴニョ……」
「漏れてる、漏れてるから、気持ちが。 あのさ、二人とも。 前に約束したじゃん、もう抜け駆けやめよう。 ソーマの事は諦めようって。 また疑心暗鬼に陥るからって、女の友情に誓って約束したじゃん。 なのにこれ? マジであり得んからね、そういうの。 ホントこいつら嫌い。 ……はー、もうなんだかなぁ。 私ばっかり我慢してバカみたいだよ」
「た……大変そうだな、ランリも相変わらず」
「いや、君のせいだからねコレ全部。 いい加減そこも自覚しよう? 怒るよ?」
う……やぶ蛇だったか。
「わ、悪かったって。 そんな怒るなよ」
「別に怒ってないけど。 ……んで、なんか思い付いたんだよね? なに? 私達に協力出来そうな事なら、遠慮なく言ってみて。 力貸すから」
気を取り直したランリが言うと、蚊帳の外に追い出されていたクリスとロゼ含む四人が俺に注目を集めてきた。
その五人を見渡した俺は。
「ああ、実はお前らに折り入って頼みが……」
と、計画を話そうとしたその時。
本来この場に居る筈の無い声が────
「はい、なんでしょう、その頼みとは。 ソーマさんの愛する妻である、このリアに何でもお申し付けください! 愛しの旦那様の為ならどんな難題もこなして見せましょう!」
「なにこのオバサンたち。 ソーマの知り合い? え、あんたブス専だったの? うっわ、趣味わる……ププーッ!」
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おっふ。
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