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借金生活は終わらない
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エリオが言った通り、ダンジョンの奥地で失せ物を発見する事は出来た。
けど、まさかこんな……。
「…………」
「ソーマちゃんがまた死んでる……。 ねぇ、リアちゃん。 ソーマちゃんがまた机に顔埋めてるけど、何かあったの?」
「えっとその………実は……」
「それがさぁ、聞いてよリオ。 あのダンジョンにあいつが失くした銅貨袋があるって情報を聞いて、行ってみたのよね。 そしたらさ」
「肝心の袋はあったんですけど、見るも無惨な事になっちゃってて……。 お金は戻ってきたみたいなんですけど、移転書類の方は……復元不可能な程ボロボロに……」
「ああー、なるほど。 だからああなってるんだ。 可哀想に」
そうなのだ。
お金があらかた戻ってきたのは幸いだったが、最も必要としていた移転手続きの書類はズタボロ。
継ぎはぎにして復元を試みるも、肝心の認め印部分が紛失しており、仮に復元出来たしても意味がなかったのである。
「て訳で、絶賛落ち込み中なのよ。 まったくさあ、無いものは仕方ないじゃない。 いつまでも落ち込んでんじゃないっての。 男の癖に情けない。 あ、リオ。 この魔石の鑑定もお願い。 フォレストウルフェンの魔石らしいから、結構な値が張るかも」
「うん、鑑定してみるからちょっと待って」
リオは大きな魔石を受け取ると、魔石で動く鑑定装置に置き、鑑定を始める。
ピコン。
「鑑定完了っと。 んー、確かにフォレストウルフェンの魔石みたいだね。 鑑定額は、銅貨100枚だってさ」
「「おお」」
二人の声色からして、こんな大物初めて討伐したのだろう。
あまりに驚きすぎて感情が振りきれたのか「ほえー」とか言い出した。
だが査定はまだ魔石のみ。
ここからがお楽しみの、ダンジョン踏破査定だ。
ダンジョンでの立ち回りからして、恐らく二人はあれがダンジョン初挑戦。
となれば、あのダンジョン踏破が初の筈。
なら初踏破ボーナス付与で結構な報酬が期待できるかもしれない。
たとえ低級ダンジョンだったとしても。
「じゃあ次にダンジョン査定に入るよ。 準備は良いかな、二人とも! 今回のダンジョン突破報酬はズバリ……!」
「「ごくり……」」
「銅貨二百枚! そして追加報酬のクイックボウだあぁぁぁ! ふぅぅぅぅ!」
「「!」」
まあ、あのレベルのダンジョンならそれくらいが妥当だろうな。
初踏破した二人にとっては、これ以上無い報酬だろうが。
「やった! やったね、ラミィちゃん! お金がこんなにいっぱい! うぅ……地道に稼いできたこの二年間の苦労がやっと報われた思いだよぉ……」
もしかしてあの貸してくれたお金って、その必死で稼いだ金だったりしないよな。
なっ?
「ふっふーん! どうよ、リオ! あんたは前に私達じゃまだダンジョンは早いって言ってたけど、見事踏破してやったわ! さあ褒めなさい! たーんと褒めなさい!」
ウルフェン倒したの俺なんだが。
「でもウルフェン倒したのってソーマちゃんなんでしょ? ならソーマちゃん居なかったら無理じゃん。 て事だから、まだまだ二人は新米。 これからも無茶は厳禁だからね。 わかった?」
「うぐ……!」
なにやら不当な視線を感じる。
その評価は全うな物で、俺のせいではないと抗議したい。
いや、する。
「よいしょっと」
「あ、生き返った」
「おい、ラミィ。 文句を言いたいのはわかるが、今回はリオの言う通りだ。 お前達はまだまだダンジョンに潜れるほど強くない。 下手に挑んだら犬死するぞ。 死にたくなかったら無茶するな、良いな」
「わ、わかったわよ……ふん」
言葉とは裏腹にムッとしているラミィを余所に、俺は新しく用意した銅貨袋から銀貨を二枚取り出し、リアに手渡した。
「リア、借りてた金だ。 貰ってくれ」
が、リアは静かに首を振り、それを突っ返してこう言ってきた。
「ソーマさん、私……夢があるんです。 子供の頃からの夢が」
「夢? いきなりなんの話だ。 良いから受けとれ……」
「……私…………私! 結婚式は二人で貯めたお金でやりたいんです!」
ちょっと何言ってるのかわかんないです。
「お前は一体何を言ってるんだ。 この金を返す事と結婚資金になんの因果関係があるんだよ。 その前に俺とお前が結婚することそのものが既におかしな話なんだが……」
「だってソーマさんから返して貰ってるお金は、結婚資金に当ててるんですもん! なのにそんな都会で稼いできたお金をポンッと出される私の気持ちにもなってください! 私は! ソーマさんと一緒に! 結婚資金を用意したいんです! そしてゆくゆくは子育て費用を……うへへぇ」
ダメだこいつ、早くなんとかしないと。
「おーい、戻ってこーい。 目を覚ませ、リアー。 お前が望んでるその未来はやって来ないぞー。 わかったら目を覚ませ! 覚ますんだ、リア! じゃないと、ラミィが死ぬぞ」
「そ……そそそそそんな、リア……本気でそんな奴と……ブクブクブク……」
こいつはこいつでどんだけリアが好きなんだ。
泡吹いて倒れちまったぞ。
「なんか大変そうだね、ソーマちゃん。 がんば。 取り敢えずここにお金と弓置いとくから、好きなタイミングで持っていってね。 んじゃ、私は休憩行ってきまーす。 ばあい」
あんたはあんたでマイペースだな、おい!
けど、まさかこんな……。
「…………」
「ソーマちゃんがまた死んでる……。 ねぇ、リアちゃん。 ソーマちゃんがまた机に顔埋めてるけど、何かあったの?」
「えっとその………実は……」
「それがさぁ、聞いてよリオ。 あのダンジョンにあいつが失くした銅貨袋があるって情報を聞いて、行ってみたのよね。 そしたらさ」
「肝心の袋はあったんですけど、見るも無惨な事になっちゃってて……。 お金は戻ってきたみたいなんですけど、移転書類の方は……復元不可能な程ボロボロに……」
「ああー、なるほど。 だからああなってるんだ。 可哀想に」
そうなのだ。
お金があらかた戻ってきたのは幸いだったが、最も必要としていた移転手続きの書類はズタボロ。
継ぎはぎにして復元を試みるも、肝心の認め印部分が紛失しており、仮に復元出来たしても意味がなかったのである。
「て訳で、絶賛落ち込み中なのよ。 まったくさあ、無いものは仕方ないじゃない。 いつまでも落ち込んでんじゃないっての。 男の癖に情けない。 あ、リオ。 この魔石の鑑定もお願い。 フォレストウルフェンの魔石らしいから、結構な値が張るかも」
「うん、鑑定してみるからちょっと待って」
リオは大きな魔石を受け取ると、魔石で動く鑑定装置に置き、鑑定を始める。
ピコン。
「鑑定完了っと。 んー、確かにフォレストウルフェンの魔石みたいだね。 鑑定額は、銅貨100枚だってさ」
「「おお」」
二人の声色からして、こんな大物初めて討伐したのだろう。
あまりに驚きすぎて感情が振りきれたのか「ほえー」とか言い出した。
だが査定はまだ魔石のみ。
ここからがお楽しみの、ダンジョン踏破査定だ。
ダンジョンでの立ち回りからして、恐らく二人はあれがダンジョン初挑戦。
となれば、あのダンジョン踏破が初の筈。
なら初踏破ボーナス付与で結構な報酬が期待できるかもしれない。
たとえ低級ダンジョンだったとしても。
「じゃあ次にダンジョン査定に入るよ。 準備は良いかな、二人とも! 今回のダンジョン突破報酬はズバリ……!」
「「ごくり……」」
「銅貨二百枚! そして追加報酬のクイックボウだあぁぁぁ! ふぅぅぅぅ!」
「「!」」
まあ、あのレベルのダンジョンならそれくらいが妥当だろうな。
初踏破した二人にとっては、これ以上無い報酬だろうが。
「やった! やったね、ラミィちゃん! お金がこんなにいっぱい! うぅ……地道に稼いできたこの二年間の苦労がやっと報われた思いだよぉ……」
もしかしてあの貸してくれたお金って、その必死で稼いだ金だったりしないよな。
なっ?
「ふっふーん! どうよ、リオ! あんたは前に私達じゃまだダンジョンは早いって言ってたけど、見事踏破してやったわ! さあ褒めなさい! たーんと褒めなさい!」
ウルフェン倒したの俺なんだが。
「でもウルフェン倒したのってソーマちゃんなんでしょ? ならソーマちゃん居なかったら無理じゃん。 て事だから、まだまだ二人は新米。 これからも無茶は厳禁だからね。 わかった?」
「うぐ……!」
なにやら不当な視線を感じる。
その評価は全うな物で、俺のせいではないと抗議したい。
いや、する。
「よいしょっと」
「あ、生き返った」
「おい、ラミィ。 文句を言いたいのはわかるが、今回はリオの言う通りだ。 お前達はまだまだダンジョンに潜れるほど強くない。 下手に挑んだら犬死するぞ。 死にたくなかったら無茶するな、良いな」
「わ、わかったわよ……ふん」
言葉とは裏腹にムッとしているラミィを余所に、俺は新しく用意した銅貨袋から銀貨を二枚取り出し、リアに手渡した。
「リア、借りてた金だ。 貰ってくれ」
が、リアは静かに首を振り、それを突っ返してこう言ってきた。
「ソーマさん、私……夢があるんです。 子供の頃からの夢が」
「夢? いきなりなんの話だ。 良いから受けとれ……」
「……私…………私! 結婚式は二人で貯めたお金でやりたいんです!」
ちょっと何言ってるのかわかんないです。
「お前は一体何を言ってるんだ。 この金を返す事と結婚資金になんの因果関係があるんだよ。 その前に俺とお前が結婚することそのものが既におかしな話なんだが……」
「だってソーマさんから返して貰ってるお金は、結婚資金に当ててるんですもん! なのにそんな都会で稼いできたお金をポンッと出される私の気持ちにもなってください! 私は! ソーマさんと一緒に! 結婚資金を用意したいんです! そしてゆくゆくは子育て費用を……うへへぇ」
ダメだこいつ、早くなんとかしないと。
「おーい、戻ってこーい。 目を覚ませ、リアー。 お前が望んでるその未来はやって来ないぞー。 わかったら目を覚ませ! 覚ますんだ、リア! じゃないと、ラミィが死ぬぞ」
「そ……そそそそそんな、リア……本気でそんな奴と……ブクブクブク……」
こいつはこいつでどんだけリアが好きなんだ。
泡吹いて倒れちまったぞ。
「なんか大変そうだね、ソーマちゃん。 がんば。 取り敢えずここにお金と弓置いとくから、好きなタイミングで持っていってね。 んじゃ、私は休憩行ってきまーす。 ばあい」
あんたはあんたでマイペースだな、おい!
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