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歓迎する者としない者 前編
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───1───
模擬戦が終わり、暫く経った頃。
「重心がぶれてるぞ、もっと身体の中心を意識して剣を振れ! 決して剣に振り回されるな! わかったか! 剣を自分の身体の一部だと思って振るんだ!」
「くうぅ……! なんで私がこんな目にぃ!」
暇潰しにラミィに剣の手解きをしていると、空をふと見上げたリアが唐突にこんな事を言ってきた。
「ソーマさん、良い時間なのでそろそろ村の広場に行ってみませんか? ちょっとしたサプライズを用意してありますので!」
サプライズ……?
「という訳で、こちらが昨日から正式に村の一員となったソーマさんでーす! 皆さん、盛大な拍手をお願いしまーす!」
「まーす」
パチパチパチパチパチ。
……なにこれ。
なんでこんな事になってんだよ、俺は。
お立ち台に立たされるわ、村中の人達に拍手を送られるわ。
挙げ句の果てに、じいさんばあさん達が、代わる代わる作物を渡してくるわ。
一体全体何が起きているんだ。
誰か教えてくれ。
「ほおー、こりゃまた若い子が来たもんじゃのう。 よかったよかった」
「しかも男の子とは有難い事じゃ。 これでシャロ村も安泰じゃのう。 ふぉっふぉっふぉっ」
「ですよねぇ。 ほんとソーマさんには感謝しかないですよぉ、ふふふ」
おい、営業スマイルを浮かべているそこのお前。
道中で話していた内容と随分違うんですけど。
事情説明を要求する。
「リア、ちょっとこっち来い」
「あっ、はい! じゃあまた後でね、おばあちゃん」
「はいよ」
肩を叩いて呼ぶと、リアは老人達の話し相手を一旦終え、ついてきた。
「なんでしょうか、ソーマさん?」
満面な笑顔で純粋な瞳を向けてくるリア。
そんな彼女に軽く溜め息を吐いた俺は、周囲のご馳走や人だかりを一瞥しながら。
「なんだじゃない。 これは一体全体どういう事だ、一から百まで全部説明してくれ」
「えっと……それならさっき説明しましたよ? 歓迎会だって」
「質素な、だろ。 お前が言ったのは。 こんなご馳走を用意してるなんて、一言も聞いてないんだが?」
「う……」
目を逸らすんじゃない。
「し、仕方ないじゃないですか……。 私は止めたんですよ? 歓迎会をやるのは良いけど、今は厳しい時だから質素にしましょうって。 でもおばあちゃん達は若い人が来たのがよっぽど嬉しかったみたいで、いつの間にかこんな事に……」
「…………はぁぁ」
まあ、あの人らの気持ちもわからないでもないんだよ。
ティオ村でも何かにつけて俺達若者を甘やかしたがってたからな。
今回もそういう事なのだろう。
「……わかった、とりあえずありがとうと言っておく」
「……! ソーマさん!」
「でも貰ってばかりにするつもりはないからな。 この恩はいつか返す、必ずだ」
「……はい!」
受け入れて貰えたのがよっぽど嬉しかったのか、リアは満面の笑みを浮かべ……。
「あっ、ソーマさんホットドッグありますよ? 持ってきましょうか?」
「是非!」
───2───
最初こそは若干不満に思ったものの、歓迎会自体は実に有意義な時間だった。
挨拶程度しか交わしていなかった村人達との交流に、たまたま村へやってきていた行商人との取引が出来たお陰で、生活の目処を立てる事が出来た。
これ以上ない成果と言えるのではないだろうか。
ホットドッグはめちゃくちゃ旨いし。
「あんたってホントにホットドッグ好きよね。 このホットドッグバカ」
「どうしたラミィ、急に誉めて。 珍しい事もあるもんだな」
「はははー。 誉めてねえのよ」
「あ、あはは……」
なんだなんだこうしてラミィとも上手く付き合えるようになってきた。
この歓迎会でお互いの理解を深めあえたからか、はたまたさっきの勝負でお互い認めあったからかは定かではないが、どちらにせよ良い傾向だ。
今後パーティーを組む上では特に。
「それにしても、まさかリアも冒険者だったとは、流石に意外だった。 村長が冒険者を兼任するだなんて、聞いた事も無かったからな」
「うちは代々冒険者の家系という事もあって、私も自然とそうなってましたね。 折角こんな便利なスキルを持ってるのに、使わないのは勿体無いという理由もありますが。 まあ一番の目的は、ギルドから発行される魔物討伐を達成した時に貰える賞金ですけど」
なんでもリアは、ギルドが発行するギルドクエストをこなす事で贈与されるお金を村に還元しているのだという。
実際には行商人との取引にしか使う機会が無いらしいが、それでも大したものだ。
もう若いからとは言えないな。
彼女は立派なリーダーだ。
「行商人と言えば、取引があんな上手くいくとは思いませんでしたよね。 まさかこんな良い武器と防具を格安で売って貰えるだなんて」
「ああ、確かにな」
そう、行商人との取引というのは、俺の装備についてだ。
買った装備は、シルバーソードと胸鎧、それと腕甲と脚甲。
どれも速度を重視した装備である。
「その分、代償は高くついたがな」
安くして貰った分、俺は行商人にとある約定を結ばされた。
それは、取引をした行商人が村にやってきた際、金に余裕があれば何かしら買わなければならない、という約束だ。
流石は国を練り歩いて商売している行商人の一角。
商売が上手い。
とはいえ悪い事ばかりではない。
逆に考えると縁が出来た訳だから、存外悪い話でもないかもしれない。
むしろ感謝してしかるべきだろう、こんな無一文と取引してくれたのだから。
当然、金を出してくれたリアにも感謝を忘れない。
……なんだかリアのヒモになっている気がしないでもないが、気のせいだろう。
うん、きっと、多分、間違いなく。
「もちろんリアにも金は返すから安心してくれ。 少し時間はかかるかもしれないが……」
「薬代もねー」
ニシシッと笑うラミィに、
「うるせえな、わかってるつーの。 お前は一言余計なんだよ」
と呆れていた最中。
俺達のやり取りを聖母のような笑みで眺めていたリアが、こんな爆弾を落としてきた。
「そんな気にしなくても良いのになぁ。 そのうち共有財産になるんだし」
「「……え?」」
「へ……? ……はっ! い、今のもしかして聞こえてました?」
照れながら尋ねてきたリアに、俺はラミィに殺さんばかりに睨まれながら頷く。
するとリアは突然、実に年頃の娘らしくキャッキャウフフと。
「キャー! 恥ずかしいー! 言っちゃったよー! でもでも! 私とソーマさんはそのうち婚約しますし、嘘じゃないですもんね! ねっ、ソーマさん!」
「い、いや……俺にそんな予定は……」
「ちょっとあんた、今のどういう事よ! まさかホントにリアに手を出したわけ!? 信じらんない!」
どういう事なのかはむしろ俺の方が聞きたいんだが!
模擬戦が終わり、暫く経った頃。
「重心がぶれてるぞ、もっと身体の中心を意識して剣を振れ! 決して剣に振り回されるな! わかったか! 剣を自分の身体の一部だと思って振るんだ!」
「くうぅ……! なんで私がこんな目にぃ!」
暇潰しにラミィに剣の手解きをしていると、空をふと見上げたリアが唐突にこんな事を言ってきた。
「ソーマさん、良い時間なのでそろそろ村の広場に行ってみませんか? ちょっとしたサプライズを用意してありますので!」
サプライズ……?
「という訳で、こちらが昨日から正式に村の一員となったソーマさんでーす! 皆さん、盛大な拍手をお願いしまーす!」
「まーす」
パチパチパチパチパチ。
……なにこれ。
なんでこんな事になってんだよ、俺は。
お立ち台に立たされるわ、村中の人達に拍手を送られるわ。
挙げ句の果てに、じいさんばあさん達が、代わる代わる作物を渡してくるわ。
一体全体何が起きているんだ。
誰か教えてくれ。
「ほおー、こりゃまた若い子が来たもんじゃのう。 よかったよかった」
「しかも男の子とは有難い事じゃ。 これでシャロ村も安泰じゃのう。 ふぉっふぉっふぉっ」
「ですよねぇ。 ほんとソーマさんには感謝しかないですよぉ、ふふふ」
おい、営業スマイルを浮かべているそこのお前。
道中で話していた内容と随分違うんですけど。
事情説明を要求する。
「リア、ちょっとこっち来い」
「あっ、はい! じゃあまた後でね、おばあちゃん」
「はいよ」
肩を叩いて呼ぶと、リアは老人達の話し相手を一旦終え、ついてきた。
「なんでしょうか、ソーマさん?」
満面な笑顔で純粋な瞳を向けてくるリア。
そんな彼女に軽く溜め息を吐いた俺は、周囲のご馳走や人だかりを一瞥しながら。
「なんだじゃない。 これは一体全体どういう事だ、一から百まで全部説明してくれ」
「えっと……それならさっき説明しましたよ? 歓迎会だって」
「質素な、だろ。 お前が言ったのは。 こんなご馳走を用意してるなんて、一言も聞いてないんだが?」
「う……」
目を逸らすんじゃない。
「し、仕方ないじゃないですか……。 私は止めたんですよ? 歓迎会をやるのは良いけど、今は厳しい時だから質素にしましょうって。 でもおばあちゃん達は若い人が来たのがよっぽど嬉しかったみたいで、いつの間にかこんな事に……」
「…………はぁぁ」
まあ、あの人らの気持ちもわからないでもないんだよ。
ティオ村でも何かにつけて俺達若者を甘やかしたがってたからな。
今回もそういう事なのだろう。
「……わかった、とりあえずありがとうと言っておく」
「……! ソーマさん!」
「でも貰ってばかりにするつもりはないからな。 この恩はいつか返す、必ずだ」
「……はい!」
受け入れて貰えたのがよっぽど嬉しかったのか、リアは満面の笑みを浮かべ……。
「あっ、ソーマさんホットドッグありますよ? 持ってきましょうか?」
「是非!」
───2───
最初こそは若干不満に思ったものの、歓迎会自体は実に有意義な時間だった。
挨拶程度しか交わしていなかった村人達との交流に、たまたま村へやってきていた行商人との取引が出来たお陰で、生活の目処を立てる事が出来た。
これ以上ない成果と言えるのではないだろうか。
ホットドッグはめちゃくちゃ旨いし。
「あんたってホントにホットドッグ好きよね。 このホットドッグバカ」
「どうしたラミィ、急に誉めて。 珍しい事もあるもんだな」
「はははー。 誉めてねえのよ」
「あ、あはは……」
なんだなんだこうしてラミィとも上手く付き合えるようになってきた。
この歓迎会でお互いの理解を深めあえたからか、はたまたさっきの勝負でお互い認めあったからかは定かではないが、どちらにせよ良い傾向だ。
今後パーティーを組む上では特に。
「それにしても、まさかリアも冒険者だったとは、流石に意外だった。 村長が冒険者を兼任するだなんて、聞いた事も無かったからな」
「うちは代々冒険者の家系という事もあって、私も自然とそうなってましたね。 折角こんな便利なスキルを持ってるのに、使わないのは勿体無いという理由もありますが。 まあ一番の目的は、ギルドから発行される魔物討伐を達成した時に貰える賞金ですけど」
なんでもリアは、ギルドが発行するギルドクエストをこなす事で贈与されるお金を村に還元しているのだという。
実際には行商人との取引にしか使う機会が無いらしいが、それでも大したものだ。
もう若いからとは言えないな。
彼女は立派なリーダーだ。
「行商人と言えば、取引があんな上手くいくとは思いませんでしたよね。 まさかこんな良い武器と防具を格安で売って貰えるだなんて」
「ああ、確かにな」
そう、行商人との取引というのは、俺の装備についてだ。
買った装備は、シルバーソードと胸鎧、それと腕甲と脚甲。
どれも速度を重視した装備である。
「その分、代償は高くついたがな」
安くして貰った分、俺は行商人にとある約定を結ばされた。
それは、取引をした行商人が村にやってきた際、金に余裕があれば何かしら買わなければならない、という約束だ。
流石は国を練り歩いて商売している行商人の一角。
商売が上手い。
とはいえ悪い事ばかりではない。
逆に考えると縁が出来た訳だから、存外悪い話でもないかもしれない。
むしろ感謝してしかるべきだろう、こんな無一文と取引してくれたのだから。
当然、金を出してくれたリアにも感謝を忘れない。
……なんだかリアのヒモになっている気がしないでもないが、気のせいだろう。
うん、きっと、多分、間違いなく。
「もちろんリアにも金は返すから安心してくれ。 少し時間はかかるかもしれないが……」
「薬代もねー」
ニシシッと笑うラミィに、
「うるせえな、わかってるつーの。 お前は一言余計なんだよ」
と呆れていた最中。
俺達のやり取りを聖母のような笑みで眺めていたリアが、こんな爆弾を落としてきた。
「そんな気にしなくても良いのになぁ。 そのうち共有財産になるんだし」
「「……え?」」
「へ……? ……はっ! い、今のもしかして聞こえてました?」
照れながら尋ねてきたリアに、俺はラミィに殺さんばかりに睨まれながら頷く。
するとリアは突然、実に年頃の娘らしくキャッキャウフフと。
「キャー! 恥ずかしいー! 言っちゃったよー! でもでも! 私とソーマさんはそのうち婚約しますし、嘘じゃないですもんね! ねっ、ソーマさん!」
「い、いや……俺にそんな予定は……」
「ちょっとあんた、今のどういう事よ! まさかホントにリアに手を出したわけ!? 信じらんない!」
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