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御宅訪問
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「一体何事だ!」
「わ、わかりません! 突然の事でしたので誰も見ておらず……現在調査中であります!」
「一刻も早く調べよ! 魔物の襲撃かもしれん! ……おい、そこの貴様! 駐在所の連中を叩き起こしてこい! 警備に当たらせるのだ!」
「はっ! ただちに!」
松明を持った騎士達が東へ西へ、北へ南へと蜘蛛の子を散らすように走り回っている。
理由は言わずもがな、俺が巻き起こした事態の把握と市民の間に広がる混乱を収拾する為だ。
「おーおー、こりゃすげぇ光景だな。 どこもかしこも木っ端微塵だぜ。 ドラゴンが来てもこうはならねえんじゃねえかぁ? なあ、大将」
「おぉぉぉぉ……」
待て待て待て待て、どうしてこうなる!
俺はただパンチを打っただけだぞ。
なのになんでこんな事に……!
「な……ななな、なにしてるんですか、リュート様ー!」
やらかした本人以上に焦るシンシアが、俺の肩を掴んでブンブン揺する。
目が回りそうだ。
「しょ、しょうがないだろ! 俺だってまさかこんな事になるなんて思ってなかったんだよ!」
「しょうがないで済まされる事じゃないですよぉ! どうするんですか、これぇ!」
どうするもこうするも……。
「そりゃお前……バレる前に今すぐ撤退するしかないだろ」
言うと、シンシアは俺から離れて項垂れる。
とりあえず、この人達の避難を優先しないとな。
じゃあまずは、予定通りあそこに転送を──
「おい、大将。 撤退するのは構わないが、こいつらはどうするつもりだ? ここに置いていくのか?」
「いや、置いていくつもりはないよ。 もちろんグレンもね。 ひとまずテレポートでどこか隠そうかと……って、大将? なにそれ、どういう意味?」
「あん? 大将は大将だ、それ以上の意味なんざねえよ。 てめえは俺を打ち負かした、文句のつけようがねえくらいにな。 なら舎弟になんのは当たり前だろうが」
しゅ……舎弟!?
「ちょっ、なにそのヤンキー理論!? どこかの戦闘民族かよ!」
「……てめぇが何言ってんのか全くわからんが、まあそういう事だからよ。 これからよろしくな、大将!」
ルベールはそう言いながら、肩を組んできた。
「んで、隠すったってどこに隠すんだ? 当てはあんのかよ」
「無い事はないよ。 ただちょっと……」
誰にも見つからないようにするにはセニアやルークに協力を仰がないといけない上、治療法が見つかるまで見て貰わないとならない。
二人に負担を強いてしまうのは明白だ。
他に隠せる場所があれば良いのだが、そう都合よくは……。
「あるにはあるが、隠すには適さねえ場所って訳か。 なるほどな」
「ま、まあそんなとこ」
「ふーん……ならとりあえず俺ん家に置いとくか。 その方がお互い都合良いだろ」
「え……?」
申し出はありがたいが……。
「そう言ってくれるのはありがたいんだけど、迷惑をかけるわけには……」
「あん? なに遠慮してんだよ。 俺らの仲じゃねえか、なあ?」
うっ、圧をかけないでくれ、圧を。
「で、でも人に見られたりしたら……」
「ん……? ああ、それを心配してんのか。 俺ぁ今一人暮らしだからその心配はねえよ。 隠すにはもってこいだろ」
あ、そうなんだ。
なら良いか。
「じゃあ、頼らせて貰おうかな。 場所はどこ? 出来れば詳細な位置を知りたいんだけど」
「おう、それなら向こうで見える。 ついて来な」
ルベールが向かったのは建物三階の入り口。
俺がドアを蹴破った廊下の一角だった。
「あそこだ」
あそこってどこだよ、と俺はルベールの指先を目で追う。
だが見えるのはどれも大きな屋敷ばかり。
一人暮らしに適した家屋なんて何処にもない。
「……全然わからん、どれだよ」
「あん? 見えてるだろうが。 あの時計塔近くのしけた家だ」
「時計塔の近くぅ? んなとこに一人暮らし用の家屋なんて…………え、もしかしてあの建物? 茶色い屋根の?」
「それ以外ないだろ」
何がしけた家だよ、このすっとこどっこい。
家っつーかあれ……屋敷じゃねえか!
俺の仮住まいどころか実家より大きいんですけど!?
「ちょっと待って? あそこに一人で住んでんの? マジで?」
「おう」
マジかよ、この男。
相当なボンボンじゃねえか。
……そういえば妹のカンナはお嬢様って感じの子だったな。
もしかしてブロッケン家って、相当なお家柄?
「シンシアさんシンシアさん」
「はい、シンシアです」
「あのー、ルベール先輩のご実家ってもしや有名な貴族様だったりします?」
「ええ、そうですよー。 なんでも建国時に一役買った、由緒正しき家柄なのだとかぁ」
マジかよ。
この人が由緒正しきお家柄、ねぇ。
「んだよ、俺の顔になんかついてっか?」
「……別に。 そんじゃ、テレポート先を変更してっと」
その前に、テレポート先を把握しないとな。
──千里眼。
「お、おぉ……間近で見るとより凄いな、数十人は住めそうな屋敷だ」
誇張ではなく本当にそう思えるほど、先輩の屋敷はかなりデカイ。
しかも庭と湖付き。
なんというか、俺の想像する金持ち像がそこにはあった。
「あん? なんか言ったか?」
「お静かに。 主は今、とても集中しております。 邪魔をなさらないように」
「……ちっ」
やだもうこの二人、ギスギスしすぎぃ。
仲良くして貰いたいところだが、まあ直ぐには無理か。
ルベール先輩は認めた相手以外には心を開かないタイプだし、シンシアはシンシアで俺に怪我をさせたルベールを許す筈がない。
今すぐ殺し合わないだけマシというものだろう。
まったく、前途多難だ。
「ルベール先輩、悪いんだけどグレンと女の子達を1ヵ所に纏めてくれないか? テレポートで一斉に転送したい」
「おう、待ってろ。 すぐやってやる」
めっちゃすんなり言うこと聞いてくれるな。
俺の舎弟になるってのはどうやら嘘じゃないらしい。
「お待ちください、ルベール! わたしも手伝いますぅ! 貴方だけに良い格好させません!」
「ああ? ったく、めんどくせぇな」
……頭痛くなってきた。
「わ、わかりません! 突然の事でしたので誰も見ておらず……現在調査中であります!」
「一刻も早く調べよ! 魔物の襲撃かもしれん! ……おい、そこの貴様! 駐在所の連中を叩き起こしてこい! 警備に当たらせるのだ!」
「はっ! ただちに!」
松明を持った騎士達が東へ西へ、北へ南へと蜘蛛の子を散らすように走り回っている。
理由は言わずもがな、俺が巻き起こした事態の把握と市民の間に広がる混乱を収拾する為だ。
「おーおー、こりゃすげぇ光景だな。 どこもかしこも木っ端微塵だぜ。 ドラゴンが来てもこうはならねえんじゃねえかぁ? なあ、大将」
「おぉぉぉぉ……」
待て待て待て待て、どうしてこうなる!
俺はただパンチを打っただけだぞ。
なのになんでこんな事に……!
「な……ななな、なにしてるんですか、リュート様ー!」
やらかした本人以上に焦るシンシアが、俺の肩を掴んでブンブン揺する。
目が回りそうだ。
「しょ、しょうがないだろ! 俺だってまさかこんな事になるなんて思ってなかったんだよ!」
「しょうがないで済まされる事じゃないですよぉ! どうするんですか、これぇ!」
どうするもこうするも……。
「そりゃお前……バレる前に今すぐ撤退するしかないだろ」
言うと、シンシアは俺から離れて項垂れる。
とりあえず、この人達の避難を優先しないとな。
じゃあまずは、予定通りあそこに転送を──
「おい、大将。 撤退するのは構わないが、こいつらはどうするつもりだ? ここに置いていくのか?」
「いや、置いていくつもりはないよ。 もちろんグレンもね。 ひとまずテレポートでどこか隠そうかと……って、大将? なにそれ、どういう意味?」
「あん? 大将は大将だ、それ以上の意味なんざねえよ。 てめえは俺を打ち負かした、文句のつけようがねえくらいにな。 なら舎弟になんのは当たり前だろうが」
しゅ……舎弟!?
「ちょっ、なにそのヤンキー理論!? どこかの戦闘民族かよ!」
「……てめぇが何言ってんのか全くわからんが、まあそういう事だからよ。 これからよろしくな、大将!」
ルベールはそう言いながら、肩を組んできた。
「んで、隠すったってどこに隠すんだ? 当てはあんのかよ」
「無い事はないよ。 ただちょっと……」
誰にも見つからないようにするにはセニアやルークに協力を仰がないといけない上、治療法が見つかるまで見て貰わないとならない。
二人に負担を強いてしまうのは明白だ。
他に隠せる場所があれば良いのだが、そう都合よくは……。
「あるにはあるが、隠すには適さねえ場所って訳か。 なるほどな」
「ま、まあそんなとこ」
「ふーん……ならとりあえず俺ん家に置いとくか。 その方がお互い都合良いだろ」
「え……?」
申し出はありがたいが……。
「そう言ってくれるのはありがたいんだけど、迷惑をかけるわけには……」
「あん? なに遠慮してんだよ。 俺らの仲じゃねえか、なあ?」
うっ、圧をかけないでくれ、圧を。
「で、でも人に見られたりしたら……」
「ん……? ああ、それを心配してんのか。 俺ぁ今一人暮らしだからその心配はねえよ。 隠すにはもってこいだろ」
あ、そうなんだ。
なら良いか。
「じゃあ、頼らせて貰おうかな。 場所はどこ? 出来れば詳細な位置を知りたいんだけど」
「おう、それなら向こうで見える。 ついて来な」
ルベールが向かったのは建物三階の入り口。
俺がドアを蹴破った廊下の一角だった。
「あそこだ」
あそこってどこだよ、と俺はルベールの指先を目で追う。
だが見えるのはどれも大きな屋敷ばかり。
一人暮らしに適した家屋なんて何処にもない。
「……全然わからん、どれだよ」
「あん? 見えてるだろうが。 あの時計塔近くのしけた家だ」
「時計塔の近くぅ? んなとこに一人暮らし用の家屋なんて…………え、もしかしてあの建物? 茶色い屋根の?」
「それ以外ないだろ」
何がしけた家だよ、このすっとこどっこい。
家っつーかあれ……屋敷じゃねえか!
俺の仮住まいどころか実家より大きいんですけど!?
「ちょっと待って? あそこに一人で住んでんの? マジで?」
「おう」
マジかよ、この男。
相当なボンボンじゃねえか。
……そういえば妹のカンナはお嬢様って感じの子だったな。
もしかしてブロッケン家って、相当なお家柄?
「シンシアさんシンシアさん」
「はい、シンシアです」
「あのー、ルベール先輩のご実家ってもしや有名な貴族様だったりします?」
「ええ、そうですよー。 なんでも建国時に一役買った、由緒正しき家柄なのだとかぁ」
マジかよ。
この人が由緒正しきお家柄、ねぇ。
「んだよ、俺の顔になんかついてっか?」
「……別に。 そんじゃ、テレポート先を変更してっと」
その前に、テレポート先を把握しないとな。
──千里眼。
「お、おぉ……間近で見るとより凄いな、数十人は住めそうな屋敷だ」
誇張ではなく本当にそう思えるほど、先輩の屋敷はかなりデカイ。
しかも庭と湖付き。
なんというか、俺の想像する金持ち像がそこにはあった。
「あん? なんか言ったか?」
「お静かに。 主は今、とても集中しております。 邪魔をなさらないように」
「……ちっ」
やだもうこの二人、ギスギスしすぎぃ。
仲良くして貰いたいところだが、まあ直ぐには無理か。
ルベール先輩は認めた相手以外には心を開かないタイプだし、シンシアはシンシアで俺に怪我をさせたルベールを許す筈がない。
今すぐ殺し合わないだけマシというものだろう。
まったく、前途多難だ。
「ルベール先輩、悪いんだけどグレンと女の子達を1ヵ所に纏めてくれないか? テレポートで一斉に転送したい」
「おう、待ってろ。 すぐやってやる」
めっちゃすんなり言うこと聞いてくれるな。
俺の舎弟になるってのはどうやら嘘じゃないらしい。
「お待ちください、ルベール! わたしも手伝いますぅ! 貴方だけに良い格好させません!」
「ああ? ったく、めんどくせぇな」
……頭痛くなってきた。
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