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本来の仕事
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「なるほどなるほど、入学式の日にそんな事があったんだねー」
「へえ、そりゃなんつーか」
フィオが去ってから暫くしてやってきたダスティを交え、俺は入学式直前にあったフィオとの出来事を洗いざらい話した。
道中でフィオを助けたこと、門の前でのやり取りを包み隠さず。
すると、それを聞いた二人は飯を飲み込んだ後、同時にこう言ってきた。
「やっちまったな、これ以上ないってくらい」
「うんうん」
返す言葉もない。
「すみません……」
「うちらに謝ってどうすんのさ、ヴェルちんが謝らないといけない相手は他に居るでしょ」
「ごもっともです……」
と、ナギサに叱られ消沈していたら、ダスティが遠くで一人寂しく昼食を摂っているフィオを見ながらこんな事を言ってきた。
「なんにしろ責任は取ってやれよ、リュート」
「せ、責任……?」
「俺が見た限りフィオは恐らく、好意を寄せている相手に粘着するタイプだ。 粘着体質の女は厄介だぞ。 相手が居ようとお構い無しだからな。 なあ、ホークエル」
「だねー」
マジかよ。
「まっ、幸いなのはヴェルちんが伯爵家のご子息だって事かな」
「は? なんで?」
「だってそんだけ高い爵位の家柄ならさ、側室の一人や二人居てもなんも問題ないわけじゃん? むしろ貴族として箔がつくってもんでしょ。 だよね、ダスティくん」
「おう、だな。 うちの親父もそうなんだけどよ、伯爵階級以上の家柄は基本的に側室が数人居るのが普通だぞ。 だからその婚約者の許しさえ出れば、フィオを側室にするのもアリなんじゃね? つか、現状それが一番マシな手段だろ。 ああいうタイプは切羽詰まると何するかわかんねえからな」
許しなんか出るわけないだろ。
あのメリルさんだぞ、メンヘラ気質のあのメリルさんだぞ。
黒魔術で呪いかけられるわ、フィオが。
「切羽詰まるって……例えば?」
「うーん、無理心中とか?」
バッドエンド確定じゃねえか。
「つっても、流石にそこまではやんねえだろ。 命を粗末にするような奴に、精霊は力を貸さねえかんな」
精霊は精神体ゆえに、悪意にとても敏感だ。
特に人間や魔族の悪意は精霊にとって耐え難い程の毒らしく、少しでも邪悪な意思を持つ者の前には姿を現さないと言われている。
契約なんてもっての他。
人間が精霊と契約する事はまず不可能。
だが稀に、精霊と契約出来る者が居た。
その人達はこう呼ばれている。
聖人、と。
「だと良いんだけどな……」
「いやあ、モテる男はつらいね~! このこの~! ……んで、精霊ってなに?」
「……はあ、そこからかよ」
俺に苦笑いを向けられるのはともかく、見るからに脳筋なダスティにバカにされるのは腹に据えかねるのか、ナギサはプクッと頬を膨らませて。
「まだ習ってないんだからしょうがないでしょー! むー!」
「な、なに怒ってんだよ! ちょっととしたジョークじゃねえか! そう怒んなって! ああもう、わかったわかった! 教えてやるから機嫌直せっての! なっ!」
「えー、ダスちんなんかバカっぽいからヴェルちんの方が良い」
「おい」
と、二人が漫才を繰り広げる最中。
「……ん?」
ふと視界の端にとある教員の姿が映り込んだ。
そいつは俺がホームルーム以降、ずっと探していた教員だった。
「だってダスちん、脳筋っぽいし」
「くっ、否定しきれねえ! 確かに俺は勉学よりも実戦の方が……おん? どした、リュート。 トイレか?」
「悪い、二人とも。 用事思い出したから先に帰っててくれ。 じゃあな」
アイコンタクトをとりながら首を傾げる二人を横目に、俺はトレーを返却した後、その教員の座る席へと向かった。
そこでは満面の笑みで焼きそば的な食い物に舌鼓を打つ、シンシアの姿が────
「ん~、これが毎日無料で食べれるなんてとっても幸せです~! 教師生活バンザイですねぇ。 いくらアンドリュー様の頼みとはいえ最初は嫌々でしたが、こんな生活を送れるなら案外悪くは……」
「せーんせい! ちょっと質問があるんですけど、今良いですかぁ?」
「あっ、はーい。 どうしましたか? もしかしてさっきの授業で何かわからない所でも…………はぅ!」
シンシアの今の心境は、天国から地獄に突き落とされた気分だろう。
何しろ、ホームルーム以降避け続けていた自分の仕える主が目の前に居るのだから。
「はわわわわわ……」
「よう、シンシア。 どうだ、俺に黙っての教師生活は。 楽しんでるか? もちろん、これがどういう事か洗いざらい話してくれるよな、先生? 話さないなら、お前が大事にしてる俺のブロマイドコレクションを全て燃やす」
「そ、そそそそれだけはご勘弁をぉ! 全部お話ししますから、ブロマイドだけはどうか! どうかぁ!」
泣くほどかよ。
「よし、ここなら良いだろ」
シンシアを連れてやってきたのは、人通りの少ない武道館の裏手。
案の定、人の気配はなく、秘密の話をするのにはうってつけだ。
「さあ、そろそろ話して貰うぞ、シンシア。 なんでお前がここに居る。 なんで教師なんかやってる。 洗いざらい全て吐け」
「はい……全てお話しします……」
観念したシンシアは、ポツリポツリと白状し始めた。
「リュート様も知っての通り、わたしは裏工作や潜入が得意なのですが……」
「ああ、知ってる。 暗殺ギルドのマスターをやってたんだから、そりゃあ得意だわな」
「今回、リュート様が学園へ入学されるにあたって、実はアンドリュー様からこんな仕事を依頼されたんです。 息子の力を世間に知られる訳にはいかない。 そこでシンシアよ、お前はこれよりレオール学園に臨時教師として潜入し、息子を陰ながら補佐してやってくれ。 頼んだぞ、と。 なのでわたしはリュート様に申し訳なく思いつつも、秘密裏に事を進め、教師として潜伏するに至ったんです」
要は俺が約束を破って好き勝手力を行使しないよう、監視役としてシンシアを派遣した、と言ったところか。
「父さんめ……まったく、少しは息子を信用しろよな。 まあ実際目立ちまくってる訳だから、文句を言える立場じゃないんだが。 ……じゃあこれからは暫く、教師として生活するのか? メイド業は?」
「そ、それについては申し訳ございません、リュート様! メイド業は一旦お休みして、教師業に注力するよう言われてますのでリュート様には大変申し訳ないのですが、暫くは他人ということでどうか……!」
シンシアは元々メイドとしてではなく、俺の世話役兼護衛として雇われた元暗殺者。
これが彼女の本来の仕事だ。
ワガママを言って困らせるわけにはいかない。
「わかった、そうして欲しいならそうするよ。 これからよろしく、シンシア先生」
「は、はい! こちらこそどうぞよろしくお願いします!」
「でも次からはちゃんと報告してくれよ? 知らされてないといざという時、どう対応すれば良いかわからんから」
「了解ですぅ! 次からは必ず報告しますぅ!」
やれやれ、本当に大丈夫なのかね。
シンシアは元凄腕暗殺者の割に結構ドジっ子だからな。
いささか不安である。
「へえ、そりゃなんつーか」
フィオが去ってから暫くしてやってきたダスティを交え、俺は入学式直前にあったフィオとの出来事を洗いざらい話した。
道中でフィオを助けたこと、門の前でのやり取りを包み隠さず。
すると、それを聞いた二人は飯を飲み込んだ後、同時にこう言ってきた。
「やっちまったな、これ以上ないってくらい」
「うんうん」
返す言葉もない。
「すみません……」
「うちらに謝ってどうすんのさ、ヴェルちんが謝らないといけない相手は他に居るでしょ」
「ごもっともです……」
と、ナギサに叱られ消沈していたら、ダスティが遠くで一人寂しく昼食を摂っているフィオを見ながらこんな事を言ってきた。
「なんにしろ責任は取ってやれよ、リュート」
「せ、責任……?」
「俺が見た限りフィオは恐らく、好意を寄せている相手に粘着するタイプだ。 粘着体質の女は厄介だぞ。 相手が居ようとお構い無しだからな。 なあ、ホークエル」
「だねー」
マジかよ。
「まっ、幸いなのはヴェルちんが伯爵家のご子息だって事かな」
「は? なんで?」
「だってそんだけ高い爵位の家柄ならさ、側室の一人や二人居てもなんも問題ないわけじゃん? むしろ貴族として箔がつくってもんでしょ。 だよね、ダスティくん」
「おう、だな。 うちの親父もそうなんだけどよ、伯爵階級以上の家柄は基本的に側室が数人居るのが普通だぞ。 だからその婚約者の許しさえ出れば、フィオを側室にするのもアリなんじゃね? つか、現状それが一番マシな手段だろ。 ああいうタイプは切羽詰まると何するかわかんねえからな」
許しなんか出るわけないだろ。
あのメリルさんだぞ、メンヘラ気質のあのメリルさんだぞ。
黒魔術で呪いかけられるわ、フィオが。
「切羽詰まるって……例えば?」
「うーん、無理心中とか?」
バッドエンド確定じゃねえか。
「つっても、流石にそこまではやんねえだろ。 命を粗末にするような奴に、精霊は力を貸さねえかんな」
精霊は精神体ゆえに、悪意にとても敏感だ。
特に人間や魔族の悪意は精霊にとって耐え難い程の毒らしく、少しでも邪悪な意思を持つ者の前には姿を現さないと言われている。
契約なんてもっての他。
人間が精霊と契約する事はまず不可能。
だが稀に、精霊と契約出来る者が居た。
その人達はこう呼ばれている。
聖人、と。
「だと良いんだけどな……」
「いやあ、モテる男はつらいね~! このこの~! ……んで、精霊ってなに?」
「……はあ、そこからかよ」
俺に苦笑いを向けられるのはともかく、見るからに脳筋なダスティにバカにされるのは腹に据えかねるのか、ナギサはプクッと頬を膨らませて。
「まだ習ってないんだからしょうがないでしょー! むー!」
「な、なに怒ってんだよ! ちょっととしたジョークじゃねえか! そう怒んなって! ああもう、わかったわかった! 教えてやるから機嫌直せっての! なっ!」
「えー、ダスちんなんかバカっぽいからヴェルちんの方が良い」
「おい」
と、二人が漫才を繰り広げる最中。
「……ん?」
ふと視界の端にとある教員の姿が映り込んだ。
そいつは俺がホームルーム以降、ずっと探していた教員だった。
「だってダスちん、脳筋っぽいし」
「くっ、否定しきれねえ! 確かに俺は勉学よりも実戦の方が……おん? どした、リュート。 トイレか?」
「悪い、二人とも。 用事思い出したから先に帰っててくれ。 じゃあな」
アイコンタクトをとりながら首を傾げる二人を横目に、俺はトレーを返却した後、その教員の座る席へと向かった。
そこでは満面の笑みで焼きそば的な食い物に舌鼓を打つ、シンシアの姿が────
「ん~、これが毎日無料で食べれるなんてとっても幸せです~! 教師生活バンザイですねぇ。 いくらアンドリュー様の頼みとはいえ最初は嫌々でしたが、こんな生活を送れるなら案外悪くは……」
「せーんせい! ちょっと質問があるんですけど、今良いですかぁ?」
「あっ、はーい。 どうしましたか? もしかしてさっきの授業で何かわからない所でも…………はぅ!」
シンシアの今の心境は、天国から地獄に突き落とされた気分だろう。
何しろ、ホームルーム以降避け続けていた自分の仕える主が目の前に居るのだから。
「はわわわわわ……」
「よう、シンシア。 どうだ、俺に黙っての教師生活は。 楽しんでるか? もちろん、これがどういう事か洗いざらい話してくれるよな、先生? 話さないなら、お前が大事にしてる俺のブロマイドコレクションを全て燃やす」
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泣くほどかよ。
「よし、ここなら良いだろ」
シンシアを連れてやってきたのは、人通りの少ない武道館の裏手。
案の定、人の気配はなく、秘密の話をするのにはうってつけだ。
「さあ、そろそろ話して貰うぞ、シンシア。 なんでお前がここに居る。 なんで教師なんかやってる。 洗いざらい全て吐け」
「はい……全てお話しします……」
観念したシンシアは、ポツリポツリと白状し始めた。
「リュート様も知っての通り、わたしは裏工作や潜入が得意なのですが……」
「ああ、知ってる。 暗殺ギルドのマスターをやってたんだから、そりゃあ得意だわな」
「今回、リュート様が学園へ入学されるにあたって、実はアンドリュー様からこんな仕事を依頼されたんです。 息子の力を世間に知られる訳にはいかない。 そこでシンシアよ、お前はこれよりレオール学園に臨時教師として潜入し、息子を陰ながら補佐してやってくれ。 頼んだぞ、と。 なのでわたしはリュート様に申し訳なく思いつつも、秘密裏に事を進め、教師として潜伏するに至ったんです」
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「父さんめ……まったく、少しは息子を信用しろよな。 まあ実際目立ちまくってる訳だから、文句を言える立場じゃないんだが。 ……じゃあこれからは暫く、教師として生活するのか? メイド業は?」
「そ、それについては申し訳ございません、リュート様! メイド業は一旦お休みして、教師業に注力するよう言われてますのでリュート様には大変申し訳ないのですが、暫くは他人ということでどうか……!」
シンシアは元々メイドとしてではなく、俺の世話役兼護衛として雇われた元暗殺者。
これが彼女の本来の仕事だ。
ワガママを言って困らせるわけにはいかない。
「わかった、そうして欲しいならそうするよ。 これからよろしく、シンシア先生」
「は、はい! こちらこそどうぞよろしくお願いします!」
「でも次からはちゃんと報告してくれよ? 知らされてないといざという時、どう対応すれば良いかわからんから」
「了解ですぅ! 次からは必ず報告しますぅ!」
やれやれ、本当に大丈夫なのかね。
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