最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ

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二年ぶりの冒険者稼業

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 ──翌日。
 
 今日で滞在最終日。
 折角だからこの機会に一度ギルドに顔を出しておこうかなと、ブーツを履いていると。
 
「リュート様ー!」

「ん……?」

 村娘風の衣服に身を包んだメリルが、こんな事を言ってきた。

「今からギルドに行かれるんですよね! 私も行きます! 連れていってください!」

 え……。



「ふんふんふーん、ふふふんふーん」

 迂闊過ぎるだろ、俺。
 今日は何をされるご予定なんですか、と訊かれたからって、素直にギルドへ行ってくるなんて答えるバカが何処にいる。
 他の奴ならまだしも、相手は何にでも首を突っ込みたがるあのメリルだぞ。
 ついてこない筈がない。
 
「ギルドってどんなとこなんでしょう! 私、すっごく楽しみです!」

 こちとら粗暴者が集まるギルドなんぞにオークレイ家のご令嬢をお連れしてどうなることかと今から憂鬱なのに、いい気なもんだ。
 
「ああ、そう……良かったね」

「はい! あっ、リュートさん! 見えてきましたよ! あれがギルドですよね!」 

 顔を上げると、目と鼻の先にギルドが建っていた。
 遠目に冒険者の姿もチラホラ。
 ここらで念のため、メリルに再度忠告しておくべきかもしれない。

「メリル、わかってるとは思うけど絶対に俺の本名は出すなよ? 良いな」

「何度も言わなくても分かってますってば! 約束は必ず守りますから安心してください!」

 本当に大丈夫なんだろうな、とスキップしているメリルにジト目を送っていたら、こんな所に居る筈の無い男の声が聞こえてきた。

「おーい、そこのおっぱいデカイ姉ちゃーん! 俺と一緒にパーティー組もうぜっ! 絶対満足させてやるからよ!」

「はあ? キモ、マジ無いわ」

「死ねよ、害虫」

 何してんだ、あいつ。
 またナンパか?
 
「百歩譲ってキモいは良いとしても、死ねは酷くね? 俺一応王子なんだけど」

「どうせまた自業自得の癖に、何を言っているんだか」

 先程まであんなに楽しそうだったメリルの顔色は一変。
 嫌悪感が態度だけでなく表情にもしっかり表れている。
 相変わらずアインへの嫌悪感すんごい。

「ああん? なんか今、ムカつく女の声が聞こえたような…………おっ? そこに居るのってもしかして……やっぱり兄弟じゃねえか! おーい、きょうだーい!」

 俺に気づいたアインは子犬のように尻尾を振って、走ってきた。
 しかし、眼中にされなかった事が心底腹立たしいのか、メリルは飼い主にすり寄る野良犬を威嚇するような感じで俺の目の前で仁王立ちし、闘志を漲らせる。

「……なんだよ、猫かぶり女。 そこどけよ」

「嫌です。 これ以上リュート様に悪影響を及ぼしたくありませんので」

「んだとお! 俺様が悪影響だとでも言うのかよ!」

「あら、そう聞こえませんでしたか? どうやら頭だけではなく、耳まで悪いようですね。 手遅れかもしれませんが今すぐ治癒師にかかる事をお勧めします、一応この国の王子ですし」

 一通り言い終えた二人は、暫くの間火花を散らし合う。
 そして束の間の静寂の後、ゴングが鳴った。

「俺から言わせたらお前の方がリュートにとって悪影響だと思うがな! リュートがお前みたいに性悪にならねえ事を祈っといてやるよ! まっ、リュートはお前と違って良い奴だからその心配はしてねえけど!」

「んなっ! それは聞き捨てなりません! 私のどこがリュート様に悪影響なんですか!」

「え、なにお前。 気づいてねえの? プップー! これはお笑い草だなぁ! なら絶対教えてやんねー! リュートに捨てられてから教えてやんよ!」

「リュート様が私を捨てるわけないでしょう!? あり得ません! そんな事絶対にないもん!」

 そこら辺でやめてくれないか、二人とも。
 騒ぎを聞き付けた野次馬が集まってきてるから。

「なんの騒ぎだ? 喧嘩か?」

「ああ、なんでもあの男を取り合って喧嘩してるらしいぞ」

「ほーん、そりゃまた難儀な奴も居たもん……って、あいつもしかして……カズトじゃねえか? だよな?」

「言われてみたらありゃあ確かにカズトだな。 ようやく帰ってきてやがったのか、あいつ。 でもこれならなんとか……」

 ほら見ろ、注目の的になってる。
 この分じゃギルドの人が来るのも時間の問題────

「なあ二人とも、ここら辺で喧嘩は止めないか? じゃないとそろそろギルドの人が……」

「一体何を騒いでいるんですか! 迷惑なので喧嘩は他所で……!」

 遅かった。
 現れたのは、二年前にお世話になったギルドの受付嬢。
 エルフ族のレミリアさん。
 レミリアさんはギルドの激務のせいで、普段からストレスが溜まり気味な可哀想な人。
 それに加えてこの騒ぎだ。
 いつもは眉間に皺を寄せながらも我慢して仕事に臨んでいるレミリアさんも、この騒ぎには流石に怒り心頭らしく、まるで獣が威嚇するような形相で……。
 
「あれ? そこに居るのはもしかして……カズトさん? カズトさんでは!? ああ! このタイミングでなんという僥倖! これでこの難局もなんとかなりそうだわ! これも全て、精霊様のお導きのお陰です! ありがとうございます、精霊様!」

 相変わらず情緒が不安定な人である。
 休暇取った方が良いんじゃないかな。
 




「ちょっと、ふざけないでよ! クエストを受けられないだなんて、冗談じゃないわ! こっちはこれで食いぶち稼いでんのよ!? 良いからさっさと受け付け済ませて!」

「ですからダメなんですって! 先程も言いましたが、今は緊急事態発令中なんです! これが解除されるまでは、Bランク以下の冒険者はクエストを受けられません! なので今日はお帰りください!」

「────っ! もう良い! だったら大人しく帰ってやろうじゃない! 皆、帰って酒飲むわよ! やってらんないわよ、ったく!」

「へーい」

 なんだこの人の数は。
 共和国ギルドの総本山だからって、この数は異常だぞ。
 一体何が起きてるんだ。

「うわぁ、凄い人の数ですね。 足の踏み場も無いくらいです。 ギルドっていつもこんなに人が多いんですか?」

「いや、いつもはもっと少ない。 この半分くらいだと思う」

「いつもなら、まあそうですね。 でも今は……」

 今しがた聞こえてきた緊急事態発令に、レミリアさんの様子。
 どうやら俺達は、厄介なタイミングでギルドに来てしまったらしい。

「レミリアさん、何かあったんですか?」

「ええ……実はかなり厄介な問題が起きてしまいまして。 カズトさんを急ぎでお連れした理由が、まさにそれなんです」 

 だからさっき質問に答えるのは後回しにして、俺を連れ込んだのか。
 
「カズト!?」

「今カズトさんって言ました!? レミリア先輩!」

「なにっ、カズトだと!?」

「あいつ、やっと帰ってきやがったのか!」

 ちょ、集まってくんな!
 狭いのに余計息苦しい!

「ひっさしぶりじゃねえか、カズト! 二年間もどこで何やかってやがったんだよ! 寂しかったじゃねえか!」

「おっ? その二人はどうしたんよ。 新人か?」

「ああ、この二人は……」

 待て、なんて答える。 
 正直に王子様とオークレイ家のご令嬢なんて答えた暁には、大騒ぎになるのは目に見えている。
 であればここは、なんとか誤魔化す方向で……!

「じ、実はこれからこいつらとパーティー組もうと思ってさ! それでギルドに寄ったんだよね!」

「「「!?」」」

 何故か目を丸くする一堂。 
 かと思いきや、今度は生唾を飲んで口々に。

「カズトとパーティーを……? てことは、あの二人……」

「かなりのやり手って訳か。 ごくり……」

「いや、待て。 あそこに居るのってどこのパーティーに入っても、女にちょっかいかけてばかりで大して役に立たないアインだよな。 なら違うんじゃねえか? あんなバカとカズトが対等なわけがねえ。 どうせ新人教育とかそんなとこだろ」

「んだとお!」

 アインが荒狂おうが意にも介していない冒険者連中は、その言葉にうんうんと納得する。
 皆の反応を見る限り、どうやらアインはそれなりに長い期間、冒険者稼業をやっているらしい。
 アインが王族と知っている身としてはどうなんだと思わないでもないが、自分も同じ穴の狢の為、深く追求しないでおこう。
 若い内は色々あるもんだ。
 にしても……。

「じゃあそっちの嬢ちゃんも新人か」

「気ぃ付けろよ、嬢ちゃん。 このバカは女の尻を追いかけるしか能の無いやつだから、ぜってえカズトから離れるんじゃねえぞ。 こいつの傍に居りゃあ安全だからよ」

「あ、ありがとうございます」

 アインの評価、低っ!
 こいつはどこに行ってもこんな扱いなのか。
 ある意味これも、人徳なのかもしれない。

「ちなみに嬢ちゃんもアインと同じFランクなのか?」

「えっと……実は私、冒険者じゃなくてですね。 見学について来ただけでして。 まあ、興味が無いと言ったら嘘になりますが……」

 だろうな。
 じゃなきゃ冒険者やってるって言った時、あんな風に目を輝かせたりしないだろう。
 
「でしたらこの機会に登録されてはいかがですか? 登録だけでしたらすぐに対応出来ますよ」

「ホントですか? じゃあ登録しちゃおうかな」

「ちょっ、おいメリ……!」

 シルトアウラ様に娘が冒険者になったなどと知られたら、何を言われるかわかったもんじゃない。
 なので止めようとしたのだが、そこでふと思った。
 自分がパーティーメンバーだとこの場で紹介してしまったのに、どんな理由をつけて冒険者登録を中断させれば良いのだ、と。
 完璧に手詰まりである。

「なんですか、カズトさん?」

「いえ、なんでもないです……どうぞ登録してきてください……」

「……? はーい」
 
 レミリアさんの指示でやってきた職員に誘導され、メリルは冒険者登録受け付けに向かっていく。
 メリルの事だから問題ないと思うけど、オークレイ家の人間だとバレないのを祈るばかりだ。
 
「それでは、私達も参りましょうか」

「ええ、わかりました。 ギルマスの部屋に行くんでしたっけ」
 
「はい、詳しい話はそこで」

 此処で、じゃなくて、ギルマスの部屋で、か。
 なんだかまた厄介事の予感が────






 
「失礼します」

 やや軋む扉が開ききると、懐かしの顔と見慣れない二人が現れた。
 書類仕事用の長机に座っている隻眼のコワモテおっさんは、共和国全ギルドの頂点に君臨するオールドギルドマスター。
 ガルクエン=イゴールだ。
 俺は親しみを込めて、ガルさんと呼んでいる。
 その手前に突っ立っているのは冒険者だろうか。
 身なりからして上位の冒険者とお見受けする。
 強者ならではの雰囲気を醸し出している所からして、セニアさんと同格かもしれない。
 となると、Sランク冒険者か。

「「…………」」

 なんかめっちゃ睨んでくる……怖い……。

「ほぅ……」

「おいおい、レミリアさんよぉ。 今は大事な会議中なの、わかるぅ? わかったらさっさと出ていきな」

「そこのあんたもよ、出てって。 邪魔なのわかんないわけぇ?」

 こ、こいつら……なんて……なんて、なんて模範的なかませ犬なんだ!
 まさか生きてる内にこんなテンプレな奴らと出会えるなんて、なんという幸運!
 是非ともこの瞬間を写真に収めておきたいところだ!
 それ程までに俺は今、感動している!

「元より邪魔をするつもりはありませんので、私はこれで失礼します」

「ならさっさと……」

「ですが!」

「!」

 突然の大声に二人が怯んだ直後、レミリアさんは続けて。

「彼を蔑ろにするのは、些か……いえ、かなりの損失になると思います! ギルドにとっても、王都にとっても!」

「はあ? そんなガキがあたしらの役に立つっての? 冗談でしょ」

「あのさぁ、俺らを甘く見すぎでしょ、あんた。 俺らこれでもプロなの、わかる? 魔物殺しのプロな訳。 んな俺によぉ……こんなガキに頼れってのか!? 舐めてんのか、ああ!?」

 ごもっともな反応だ。
 彼らだってぽっと出のこんな子供と急に協力しろと言われても、プライドが許さないだろう。
 でも俺だって男だ。
 ここまでこき下ろされて引き下がれるほど大人じゃない。

「俺も一応、あんた達と同じSランクなんだけど」

「……くっ、くくく……あーっはっはっは! なに言ってんだ、こいつ! バカじゃねえの!」

「どこの世界にこんなガキの内にSランク取れる奴が居るってのよ! あり得ないっての、きゃはははは!」

 ガキガキってさっきからうるせえな。
 なんならてめえらボコッて証明してやっても良いんだぞ。  
 と、ややキレかけていると、ガルさんが「フッ」と割って入ってきた。

「その男の言ったことは事実だ。 遠征に出ていたお前達もカズトという男の名は聞き覚えがあるだろう?」

「カズト……って言やぁ、四大魔物を数時間で殺ったとかいうあり得ねえ伝説を作りやがった、あのカズトか?」

「一年前、突如として現れた数千の魔物を一晩で狩り尽くして王都を救ったとかいう、あの昇級最速保持者レコードホルダー?」

 そんな事もあったな、懐かしい。
 クエスト目標の素材が足りないから魔物を誘き寄せようと魔力を解放したら、近場のダンジョン全てから魔物が溢れだしちゃったんだよね。
 それが王都に襲ってきたもんだから、帰る前にちょちょいと片付けたんだっけ。
 自分のせいだとバレる前に片付けられて本当によかった。
 
「それがそこに立っている男。 ギルドが誇る最強冒険者、カズトだ」

「「……ッ!」」

 俺が様々な偉業を成し遂げてきたカズトだと知るや否や、茶髪の目付きが悪い男と赤毛の短髪女が明らかな敵意を向けてきた。

「レミリアさん、この人達……誰? 見覚え無いんだけど」

「ああ……?」

「そういえばカズトさんは知りませんでしたね。 そのお二人は共和国ギルドに五人しか存在しないSランク冒険者の、ヴィクターさんとメリッサさんです。 とてもお強いんですよ。 ちなみに普段はギルドマスターの命で各地を巡ってる事が多いので、こうして王都に居るのは非常に稀なんです」

 なるほど、納得の理由だ。
 
「ふーん、だから今まで会わなかったのか。 まあいいや、これからよろしくね。 ヴィクターさんにメリッサさん」

「チッ、誰が握手なんかするかよ。 ムカつくガキだぜ」

「あんた、どうせなんか卑怯な手でも使ったんでしょ。 じゃなきゃあんたみたいなガキがSランクだなんてありえない。 さっさと白状して身を引きなさい、この卑怯者が」

 流石に俺もカッチーンと来た。
 ここで実力の差を思い知らせてやろうか、かませ犬どもが。
 と、今にも手が出そうな程キレかかっていたら、ギルマスが突然咳払いして。

「自己紹介は終わったな。 ではそろそろ、本題に入らせて貰うとしよう。 この難局を越える為の重要会議へと、な」
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