うまく笑えない君へと捧ぐ

 本編+おまけ話、完結です。
 ありがとうございました!

 中学二年の夏、彰太(しょうた)は恋愛を諦めた。でも、一人でも恋は出来るから。そんな想いを秘めたまま、彰太は一翔(かずと)に片想いをする。やがて、ハグから始まった二人の恋愛は、三年で幕を閉じることになる。

 一翔の左手の薬指には、微かに光る指輪がある。綺麗な奥さんと、一歳になる娘がいるという一翔。あの三年間は、幻だった。一翔はそんな風に思っているかもしれない。

 ──でも。おれにとっては、確かに現実だったよ。

 もう二度と交差することのない想いを秘め、彰太は遠い場所で笑う一翔に背を向けた。
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