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カラオケ
しおりを挟む「イッツオートマーティック♪
抱きしめられると~♪
君とパラダイスにいるみたい~♪
キラキラ、まぶしくてウォウウォウイェ♪
アイフィールソ~グ~ット♪
イッツオートマーティック~♪」
「ど、どうだったかな、アキくん……
その、変じゃなかった……?」
「凄く上手かったですよ恋さん!
俺、また聞きたいです!」
「ほ、ホント……?
いやー、えへへ……」
「お姉ちゃんは素直になれない恋心を歌う曲が大好きなんだよね」
「宇多田ヒカルの『Automatic』に
MISIAの『Everything』、
ELTの『fragile』ですか。
実際は既にあなたと合体済みの癖に」
「黙れ」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「シ~ン~グ~ル~ベ~ットでゆ~~めと~♪
おまえ~抱いてたころ~~♪」
「わっわっ、アキくん凄い上手い……!」
「アキくんは持ち歌が悲恋の曲ばっかだからお姉ちゃんの前で歌うのはちょっと気が引けるんだって」
「シャ乱Qの『シングルベッド』、
尾崎豊の『ILOVE YOU』、
ミスチルの『フェイク』…
どれもベッドシーンのある歌詞なのが生々しいですわね」
「マジで黙れ」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「どきゅーんずきゅーん胸撃~つ~♪
まなざしは~かなり~~♪
挑発的なやっ、つっ、だ~♪
目立つんだパーティ~♪
ごっ、きっ、げんっ!ヘーイ!」
「この歌詞わたくしのことだ……」
「まあお前は紛れもなくDangerなLadyだろうよ」
「アイツ滅茶苦茶ラップ上手いんですよね……
『TOKYO通信』のBro.Hiパート歌い切ったときは軽く引きましたよ」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「はァやすぎッ!るッ!とッ!きッ!のッ!!
まばァァたきにッ!!
さッ!らッ!さッ!れてッ!!!」
「うわぁ!まさかの西川兄貴だぁー!」
「ねーちゃんの持ち歌って例外なくアニソンなんですよね」
「前々から思ってたけどコイツ絶対お嬢様じゃねーだろ」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「ほら恋さん、
『想い出がいっぱい』なんてどうです?
大人の階段爆速で駆け昇ったでしょう。
処女だったと懐しく振り向く日もあるのでは?」
「デンモクで頭かち割るぞ」
「それにしても僕らの歌のチョイスっていまいち若者っぽくないというか、90年代~00年代というか。
これってやっぱり作者の年齢――」
「ユウ、お前も黙ろうぜ」
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