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第10章
第3話 僕達と特急
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―――ドドドドドドドドドド………!
《 馬車キャビン内 》
「アリーチェさん、昨日は――というか日付的にはもう今日なんですけど……ゆっくり眠れましたか?」
ガーデン家のお屋敷で起きたあの騒動から一夜。
アリーチェさん達が学園に居られなくなるのではないか、という懸念は無事解消され、僕達は心置きなく勇者学園へと戻ることが出来るのだった。
―――ドドドドドドドドドド………!
「ええ、あの後パーティ会場の後始末は夜明け前まで続きましたけど……
その分わたくし達は本日お昼過ぎまでじっくり睡眠を取らせていただきましたわ」
「ははは……お疲れ様です」
日数で言えばたったの2日間の出来事だったのだけど……あの『ゲーム』が催されていた時間の濃密さと言ったら……
今思い出しても、思わず溜息が漏れ出てしまうのだった。
―――ドドドドドドドドドド………!
「そういえばフィルさん、お屋敷を出る前にお父さまと何やらお話をしておりませんでした?」
「あ……うん、まあ……ちょっと、ね………」
スリーチェからの疑問の声に、僕は思わず曖昧な返事をしてしまう。
そんな僕の様子に、スリーチェは「?」と首をかしげるのだった。
別に、隠し立てしなければいけない話という訳でもないんだけど……
あの話は……今は僕の胸の内だけに留めておきたかった。
まあ、いずれは彼女達にも話そう……
―――ドドドドドドドドドド………!
………で、さっきから聞こえているこの音は一体何かと言うと―――
「きゅっるーーー!!!
凄い凄ーーーい!!」
キュルルの声が聞こえてくる……
彼女は窓から身を乗り出しながらはしゃいでいた。
そんな彼女を尻目に、僕もまた窓を見る。
そこには、物凄い高速で移り変わっていく外の景色があった……
今、この馬車は途轍もない猛スピードで移動しているのだった。
いや……正確に言うと今乗っているのは『馬車』ではない。
これは――――
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「うおおおお!!!!
勇者特急!!!ブレイブエクスプレスぅうううううううううう!!!!」
―――ドドドドドドドドドド!!!!
勇者様が……キャビンを持ち上げて爆走しているのだった………
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「普通の馬車で学園に戻るとなると、朝には出発しなければならないだろう。
ここから勇者学園は速達馬車でも半日はかかる距離だからな。
ここは私に任せてくれ。
大丈夫!例え夕方までここで休んでいても絶対に夜までには学園に戻れるからな!」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
とまあ……勇者様のご厚意の元、僕達はガーデン家のお屋敷でお昼過ぎまでゆっくりと休み……
こうして学園まで送ってもらうことになったのだった……
送り方がちょっとダイナミック過ぎないか、というのはこの際目を瞑ろう……
「屋敷へ行くときに使った馬は後で屋敷の者に王都の貸馬車屋まで返しに来てもらうように言っておりますが……」
「キャビンだけ先に返されるとか、貸馬車屋の人達からしてみれば意味不明過ぎるでしょうね……」
そんな会話を交わしつつ、僕達はしばし馬車ならぬ勇者車……いや、勇車?に乗って、学園への帰路につくのであった……
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
《 エクスエデン校門前 》
「ただいま勇者学園に到着致しましたー!
お忘れ物の無いようにご注意くださーい!」
「本当に1時間足らずで着いちゃったよ……」
勇者様が「よいしょー!」という掛け声と共にキャビンを地面へ下ろし……キャビンから降りた僕達は、約2日ぶりの勇者学園の土を踏むのだった。
ほんの数日しか離れてなかったはずなのになんか久しぶりな気がするなぁ……
「それでは私はまた別の用事があるので、ここらで失礼させてもらう。
ついでだし、このキャビンは貸馬車屋に返しておくよ」
そう言って勇者様は再びキャビンを片手で持ち上げる……
運ぶにしても、せめて押すなり引くなりしてくれないだろうか……
絵面的にちょっと引いちゃうんですけど……
なんてことを考えているうちに、勇者様は門の外へ向かって歩き出す―――
その直前。
「最後に、君達にこれだけは伝えておこう」
勇者様は僕達の方をチラリと見て、告げた。
「君達は、もっと強くなるよ。
いずれは私を超えるぐらいにね」
「――――!!!」
その、余りにも過大な賞賛の言葉を僕が受け止めきるよりも先に―――
「それでは!!またいつの日か会おう!!
次の『勇者』達よ!!」
いつかに聞いた言葉を発し、足早に門の外へと駆け去っていったのだった―――
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「あの人よりも強くなる、か……
物凄い言葉を貰っちゃったなぁ……」
「きゅるー!大丈夫だよー!
フィルなら絶対なれるよー!」
「わたくしは元よりそのつもりですのよ?
わたくしに負けないという誓いを立てた以上、貴方もそれぐらいの気概は持って貰わないと困りますわ」
そんな会話を交わしながら交わしながら、僕達は校舎へ向かい移動していた。
学園側から言い渡された4日間の休養期間も終わり、明日からまた学園活動が始まる。
来たるその日に向けてまた気合を入れ直さねば!
なんてことを思っていた僕の目に―――
―――ザワザワ……ザワザワ……
「――ん?
なんだろ……あの人だかり」
学園の生徒達が広場の一画に集まっている光景が飛び込んできた。
何やら騒がしい雰囲気だ……
「ふむ……今日は入学者の3次募集の日ですからね。
何か注目を浴びるような者でも居たのでは?」
「あ、そういえば……!」
そう、ここ数日のゴタゴタですっかり忘れていたけど今日は新しい入学者募集日なのだった。
「でも、これだけの人だかりが起きるなんて……物凄い『魔力値』を持つ人でも居たのかな」
「50000の『魔力値』を持つ『スライム魔王』をご存知のはずの生徒達がそれぐらいで騒ぐとは思い難いですけどね」
アリーチェさんの言葉にキュルルは「えへん!」と胸を張るのだった。
と、そんなことを話していると―――
「―――っ!
うらああああああッッッ!!!」
突然、人だかりの向こう側から気合いの雄叫びが響いた!
この声は―――!!
「ヴィガーさん!?」
それは、僕のよく知る人物の声だった―――!
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「ふん……」
―――バッキィィィン!!
「――!!!」
人だかりを何とか押しのけた、その先に僕達が見たものは―――
ヴィガーさんの《アイス・ブレード》が謎の人物の手によって粉々に砕け散る光景だった……!!
驚愕に目を見開くヴィガーさんに対して、その謎の人物は―――
―――フッ……
撫でるかのような手付きで、ヴィガーさんの額に触れ―――
次の瞬間―――!!
―――ボッッッ!!!
「がぁあああああああ!!!」
ヴィガーさんは、まるで巨大なハンマーにでも叩かれたかのように、後方へ弾け飛んでいってしまった……!!
―――ドザァッッ!!
「ぐッ……がッ………」
地面を転がったヴィガーさんは……呻き声を出しながら、力尽きたように突っ伏すのだった……
「あっ!
あれは……!?」
そして、僕はその傍に倒れているもう一人の人物にも気が付く。
「ミルキィさん……!?」
ヴィガーさんと同じ様な有り様のミルキィさんが、自身の得物である斧を握ったまま、苦悶の表情で呻いていた……!
い……一体何が……!?
「ふん……
こんなくだらない場所に集まる奴らの実力など、所詮この程度か」
困惑する僕の耳に、まるで清流のように透き通った綺麗な女性の声が聞こえて来た。
それは、たった今ヴィガーさんと戦っていた人物―――
黄金色の髪を持つその人は、信じられないほどに美しい顔立ちをしており―――
長い両耳がとても特徴的だった―――
《 馬車キャビン内 》
「アリーチェさん、昨日は――というか日付的にはもう今日なんですけど……ゆっくり眠れましたか?」
ガーデン家のお屋敷で起きたあの騒動から一夜。
アリーチェさん達が学園に居られなくなるのではないか、という懸念は無事解消され、僕達は心置きなく勇者学園へと戻ることが出来るのだった。
―――ドドドドドドドドドド………!
「ええ、あの後パーティ会場の後始末は夜明け前まで続きましたけど……
その分わたくし達は本日お昼過ぎまでじっくり睡眠を取らせていただきましたわ」
「ははは……お疲れ様です」
日数で言えばたったの2日間の出来事だったのだけど……あの『ゲーム』が催されていた時間の濃密さと言ったら……
今思い出しても、思わず溜息が漏れ出てしまうのだった。
―――ドドドドドドドドドド………!
「そういえばフィルさん、お屋敷を出る前にお父さまと何やらお話をしておりませんでした?」
「あ……うん、まあ……ちょっと、ね………」
スリーチェからの疑問の声に、僕は思わず曖昧な返事をしてしまう。
そんな僕の様子に、スリーチェは「?」と首をかしげるのだった。
別に、隠し立てしなければいけない話という訳でもないんだけど……
あの話は……今は僕の胸の内だけに留めておきたかった。
まあ、いずれは彼女達にも話そう……
―――ドドドドドドドドドド………!
………で、さっきから聞こえているこの音は一体何かと言うと―――
「きゅっるーーー!!!
凄い凄ーーーい!!」
キュルルの声が聞こえてくる……
彼女は窓から身を乗り出しながらはしゃいでいた。
そんな彼女を尻目に、僕もまた窓を見る。
そこには、物凄い高速で移り変わっていく外の景色があった……
今、この馬車は途轍もない猛スピードで移動しているのだった。
いや……正確に言うと今乗っているのは『馬車』ではない。
これは――――
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「うおおおお!!!!
勇者特急!!!ブレイブエクスプレスぅうううううううううう!!!!」
―――ドドドドドドドドドド!!!!
勇者様が……キャビンを持ち上げて爆走しているのだった………
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「普通の馬車で学園に戻るとなると、朝には出発しなければならないだろう。
ここから勇者学園は速達馬車でも半日はかかる距離だからな。
ここは私に任せてくれ。
大丈夫!例え夕方までここで休んでいても絶対に夜までには学園に戻れるからな!」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
とまあ……勇者様のご厚意の元、僕達はガーデン家のお屋敷でお昼過ぎまでゆっくりと休み……
こうして学園まで送ってもらうことになったのだった……
送り方がちょっとダイナミック過ぎないか、というのはこの際目を瞑ろう……
「屋敷へ行くときに使った馬は後で屋敷の者に王都の貸馬車屋まで返しに来てもらうように言っておりますが……」
「キャビンだけ先に返されるとか、貸馬車屋の人達からしてみれば意味不明過ぎるでしょうね……」
そんな会話を交わしつつ、僕達はしばし馬車ならぬ勇者車……いや、勇車?に乗って、学園への帰路につくのであった……
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
《 エクスエデン校門前 》
「ただいま勇者学園に到着致しましたー!
お忘れ物の無いようにご注意くださーい!」
「本当に1時間足らずで着いちゃったよ……」
勇者様が「よいしょー!」という掛け声と共にキャビンを地面へ下ろし……キャビンから降りた僕達は、約2日ぶりの勇者学園の土を踏むのだった。
ほんの数日しか離れてなかったはずなのになんか久しぶりな気がするなぁ……
「それでは私はまた別の用事があるので、ここらで失礼させてもらう。
ついでだし、このキャビンは貸馬車屋に返しておくよ」
そう言って勇者様は再びキャビンを片手で持ち上げる……
運ぶにしても、せめて押すなり引くなりしてくれないだろうか……
絵面的にちょっと引いちゃうんですけど……
なんてことを考えているうちに、勇者様は門の外へ向かって歩き出す―――
その直前。
「最後に、君達にこれだけは伝えておこう」
勇者様は僕達の方をチラリと見て、告げた。
「君達は、もっと強くなるよ。
いずれは私を超えるぐらいにね」
「――――!!!」
その、余りにも過大な賞賛の言葉を僕が受け止めきるよりも先に―――
「それでは!!またいつの日か会おう!!
次の『勇者』達よ!!」
いつかに聞いた言葉を発し、足早に門の外へと駆け去っていったのだった―――
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「あの人よりも強くなる、か……
物凄い言葉を貰っちゃったなぁ……」
「きゅるー!大丈夫だよー!
フィルなら絶対なれるよー!」
「わたくしは元よりそのつもりですのよ?
わたくしに負けないという誓いを立てた以上、貴方もそれぐらいの気概は持って貰わないと困りますわ」
そんな会話を交わしながら交わしながら、僕達は校舎へ向かい移動していた。
学園側から言い渡された4日間の休養期間も終わり、明日からまた学園活動が始まる。
来たるその日に向けてまた気合を入れ直さねば!
なんてことを思っていた僕の目に―――
―――ザワザワ……ザワザワ……
「――ん?
なんだろ……あの人だかり」
学園の生徒達が広場の一画に集まっている光景が飛び込んできた。
何やら騒がしい雰囲気だ……
「ふむ……今日は入学者の3次募集の日ですからね。
何か注目を浴びるような者でも居たのでは?」
「あ、そういえば……!」
そう、ここ数日のゴタゴタですっかり忘れていたけど今日は新しい入学者募集日なのだった。
「でも、これだけの人だかりが起きるなんて……物凄い『魔力値』を持つ人でも居たのかな」
「50000の『魔力値』を持つ『スライム魔王』をご存知のはずの生徒達がそれぐらいで騒ぐとは思い難いですけどね」
アリーチェさんの言葉にキュルルは「えへん!」と胸を張るのだった。
と、そんなことを話していると―――
「―――っ!
うらああああああッッッ!!!」
突然、人だかりの向こう側から気合いの雄叫びが響いた!
この声は―――!!
「ヴィガーさん!?」
それは、僕のよく知る人物の声だった―――!
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「ふん……」
―――バッキィィィン!!
「――!!!」
人だかりを何とか押しのけた、その先に僕達が見たものは―――
ヴィガーさんの《アイス・ブレード》が謎の人物の手によって粉々に砕け散る光景だった……!!
驚愕に目を見開くヴィガーさんに対して、その謎の人物は―――
―――フッ……
撫でるかのような手付きで、ヴィガーさんの額に触れ―――
次の瞬間―――!!
―――ボッッッ!!!
「がぁあああああああ!!!」
ヴィガーさんは、まるで巨大なハンマーにでも叩かれたかのように、後方へ弾け飛んでいってしまった……!!
―――ドザァッッ!!
「ぐッ……がッ………」
地面を転がったヴィガーさんは……呻き声を出しながら、力尽きたように突っ伏すのだった……
「あっ!
あれは……!?」
そして、僕はその傍に倒れているもう一人の人物にも気が付く。
「ミルキィさん……!?」
ヴィガーさんと同じ様な有り様のミルキィさんが、自身の得物である斧を握ったまま、苦悶の表情で呻いていた……!
い……一体何が……!?
「ふん……
こんなくだらない場所に集まる奴らの実力など、所詮この程度か」
困惑する僕の耳に、まるで清流のように透き通った綺麗な女性の声が聞こえて来た。
それは、たった今ヴィガーさんと戦っていた人物―――
黄金色の髪を持つその人は、信じられないほどに美しい顔立ちをしており―――
長い両耳がとても特徴的だった―――
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