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第6章
第25話 コーディスと信じるもの
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その怒号と共に、コーディスはスクトへ向かって駆け出し―――
「―――――ッ!!!」
―――駆け出そうとするも、その足が急停止する。
自身の目の前に………壁が出現したからだ。
白い半透明の、薄い壁が―――
「まさか…………これは…………
《アンファザマブル・ウォール》……!?」
コーディスは確かにその目を見開き、驚愕に顔を染めていた。
「ふう……流石に疲れるなぁ………
『超』高等魔法の5連続使用は」
「っ!!!」
コーディスは左右と後ろ、そして上空を見た。
その全ての方向に、半透明の壁があった。
コーディスは……5枚の防御壁に閉じ込められていた―――
「コーディスさん、貴方と正面から戦って勝てると思う程、僕は己惚れているつもりはありません。
でなきゃわざわざ貴重な『水晶ゴーレム』を使おうだなんて思いませんよ」
「…………………………………」
1ミリにも満たない厚さの壁の向こうで、スクトは語り掛けてくる。
対してコーディスは何も言わない。
1回の発動だけで10000以上の魔力を消費するとされている『超』高等魔法の5連続使用。
この信じ難い状況について、疑問を口にすることもなかった。
「まぁしかし……3つの目的を同時に達成しよう、なんてのは横着が過ぎましたかね。
ここは2つ達成出来ただけでも良しとしますよ」
「2つ……?」
「『水晶ゴーレム』の性能テスト。
そして……ガーデン家の令嬢の始末………
この2つをね」
スクトは酷薄な笑みを浮かべた。
「………やはりアリスリーチェ君の暗殺もガーデン家のお家騒動などではなく、君本人の思惑によるものか……
悲しいことに合点がいったよ。
例の刻印付きの便箋………偽物ではなく、ガーデン家の者も絡んでいないというのなら、一体どのようにして本物の刻印を用意出来たのか……
『勇者一行のメンバー』という肩書を持つ者ともなれば、容易にその立場の人間にも近づけるという訳だ」
「ふふ……半年程前にガーデン家の当主様と2人きりでお話させて頂いた時、魔法やマジックアイテム……まぁ色々と駆使して刻印を打たせて貰ったんです。
ああそれと、娘の暗殺未遂が起きた学園にもう一人の娘まで入学させようなんて気になったのも、僕が色々と口利きしてあげたからですよ」
「……………………………」
スクトはガーデン家当主と以前から交流があり、彼からの信頼を築いていた。
そして、アリスリーチェの暗殺事件が起きた後、スクトは当主へと手紙を宛てていたのだった。
『アリスリーチェ嬢の件、聞きました。
あの便箋の刻印が本物である以上、ガーデン家の深い場所に敵が潜んでいる可能性があります。
僕からの個人的な提案ですが、ガーデン家内部の敵を洗い出せるまでご息女方をコーディスさんのいる勇者学園へ避難させておくのはいかがでしょうか。
勿論、事件が起きた現場である学園に預けることの方が不安に思われるかもしれませんが、あの事件以降学園側も不審な輩の排除に全力を挙げております。
それに、僕も近々学園活動に参加する予定です。
出来る限りご息女方を危険からお守り出来るように尽力致します。
ただ、特定の生徒を特別扱いしていることが周りに知られてしまうのはよろしくないでしょうし、この件はご内密にお願い致します』
信頼を置く勇者一行のメンバーからの提案……
この手紙の存在により、ガーデン家当主はスリーチェからの勇者学園入学の希望を即応で許可してしまったのだった……
「それで、何故ガーデン家の娘を殺す必要があるのか、とは聞かないんですか?」
「……どうせ答えもしないことを聞いても仕方がないだろう」
「ははは、相変わらず無駄なことは一切しない主義なんですね。
そんなんだから周りからは面倒くさがり屋とばかり思われるんですよ。
まあ実際面倒くさがりなんでしょうけど」
「それにしても……」と、スクトはそれまでの明るい口調から、声のトーンが低くなった。
「随分と冷静ですね、コーディスさん。
自らの生徒が殺されるというのに。
まぁ、共に戦った仲間がこんな事態を引き起こした首謀者であることを冷静に受け止められている時点で今更ですか」
「……………………………」
コーディスは再び沈黙する。
その表情から何を考えているのかを読み取るのは不可能だろう。
その無表情な仮面の下に……どんな感情が隠れているのか。
「でも……
その場面を実際に目の当たりにしたら、少しはその顔も歪みますかね」
そうして……スクトは右手に持っていた鏡のようなものをコーディスにも見えるように掲げた。
「ほら、もう終わりますよ」
そこには………地面に横たわるフィルと―――
フィルに向かって歩みを進める『水晶ゴーレム』が映っていた―――
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「――ィルさ―――!!
フィ―――さん―――!!」
………誰かの声がする。
「《ブロウ――・――スト》!!!」
―――ッドォォォン……!
………誰かの魔法により、爆発が起きる。
―――ズォォ………!
………その爆発により、僕に近づいていた何かが、少しだけ後退した気がする。
―――ズゥン……!ズゥン……!
………その何かが、再び僕に近づこうと、歩を進めてくる。
………ああ、そうだ………立たなきゃ………!
………副作用に苛まれる身体で………
………僕の為に……爆発魔法を使って……
………何とかアレを遠ざけようとしてくれている子の為にも………!
「…………っ……………!!
………く……あ………!!」
僕は、うまく力の入らない腕で、鉛のように重い身体を持ち上げる。
ガクガクと震える脚で、何とか身体を支える。
そして、見つめる。
―――ズゥン……!ズゥン……!
傷一つ付いていない、その巨人を―――
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「この『ゴーレム』には簡易的な思考能力もあり、自身で戦術を組み立てることも出来るんですよ。
まぁ今回戦術の出番はなさそうですけど。
もし貴方が相手だったらきっとそのテストも出来たんでしょうけどね」
「…………………………………」
スクトは洞窟の様子をコーディスに見せながら解説をしていた。
「スリーチェさんのことですけど……
彼女はその気になればいつでも始末出来ました。
森の中とかずっと二人っきりだった訳ですしね。
けど、少しでも貴方の足を引っ張って貰おうかと思って、あえて生かしてあの洞窟まで誘い込みました。
結局無駄になっちゃいましたけど」
「………………………………」
「アリスリーチェさんも何とか始末しておきたかったんですけどね。
流石に一度殺されかけた経験のある彼女はガードが堅い。
常にお付きを傍に置き、彼女自身の実力も相当だ。
討伐活動初日の時、お付き達が離れたタイミングで放った『ディスパース・バード』であわよくば……
なんて思ったりもしてたんですけどね」
「……………………………」
スクトはフィル達と会話をしてた時と全く同じ調子で話を続けている。
「今生徒達の元に送り込んでいる『レッドエリア』の魔物達の手で何とか始末出来てないかなぁ……
なんてのは、希望的観測過ぎますかね。
…………ああ、そういえば、その魔物達はどうしたんです?コーディスさん」
「……………………………」
実に楽しそうに、何も喋らなくなったコーディスへとスクトは語り掛ける。
「出来るだけ貴方を消耗させようと思って送り込んだ魔物達ですけれど……
こんな短時間でアレらを全て片付けてからここに来た……なんてこと、あるはずないですよね。
つまり………」
スクトは、その口端を釣り上げた。
「貴方は、生徒達を見捨ててここに来た」
「……………………………………………」
コーディスは、一切の言葉を発しない。
その表情も、何も変わらない。
「生徒を守ることより、首謀者を捕らえることを優先した。
その判断は全く持って正しいですよ。
貴方のような冷静な判断が出来る者がいれば、例え今日数千人の生徒が犠牲になったとしても、勇者学園は安泰――――」
「スクト」
コーディスは沈黙を破る。
その声からは……怒りも悲しみも感じ取れなかった。
「君の言う通り、私は他人を心から信じることが出来ない」
「―――?」
「共に戦った仲間のこんな所業を見ても、怒りの声を上げることも出来ない」
「………………」
「その『悪意』を身に受けても、悲しみに泣き崩れることも出来ない」
「……………………………」
「けれどね、スクト」
「……………………………っ!!」
「私には信じることが出来なくても……
誰かにとって、人は信じるだけの価値がある。
それだけは知っているつもりだよ」
とても安らかに話しかけるコーディスに対し―――
「……………何だ!?
……………何が起きている!?」
スクトは汗を流し狼狽していた。
「―――――ッ!!!」
―――駆け出そうとするも、その足が急停止する。
自身の目の前に………壁が出現したからだ。
白い半透明の、薄い壁が―――
「まさか…………これは…………
《アンファザマブル・ウォール》……!?」
コーディスは確かにその目を見開き、驚愕に顔を染めていた。
「ふう……流石に疲れるなぁ………
『超』高等魔法の5連続使用は」
「っ!!!」
コーディスは左右と後ろ、そして上空を見た。
その全ての方向に、半透明の壁があった。
コーディスは……5枚の防御壁に閉じ込められていた―――
「コーディスさん、貴方と正面から戦って勝てると思う程、僕は己惚れているつもりはありません。
でなきゃわざわざ貴重な『水晶ゴーレム』を使おうだなんて思いませんよ」
「…………………………………」
1ミリにも満たない厚さの壁の向こうで、スクトは語り掛けてくる。
対してコーディスは何も言わない。
1回の発動だけで10000以上の魔力を消費するとされている『超』高等魔法の5連続使用。
この信じ難い状況について、疑問を口にすることもなかった。
「まぁしかし……3つの目的を同時に達成しよう、なんてのは横着が過ぎましたかね。
ここは2つ達成出来ただけでも良しとしますよ」
「2つ……?」
「『水晶ゴーレム』の性能テスト。
そして……ガーデン家の令嬢の始末………
この2つをね」
スクトは酷薄な笑みを浮かべた。
「………やはりアリスリーチェ君の暗殺もガーデン家のお家騒動などではなく、君本人の思惑によるものか……
悲しいことに合点がいったよ。
例の刻印付きの便箋………偽物ではなく、ガーデン家の者も絡んでいないというのなら、一体どのようにして本物の刻印を用意出来たのか……
『勇者一行のメンバー』という肩書を持つ者ともなれば、容易にその立場の人間にも近づけるという訳だ」
「ふふ……半年程前にガーデン家の当主様と2人きりでお話させて頂いた時、魔法やマジックアイテム……まぁ色々と駆使して刻印を打たせて貰ったんです。
ああそれと、娘の暗殺未遂が起きた学園にもう一人の娘まで入学させようなんて気になったのも、僕が色々と口利きしてあげたからですよ」
「……………………………」
スクトはガーデン家当主と以前から交流があり、彼からの信頼を築いていた。
そして、アリスリーチェの暗殺事件が起きた後、スクトは当主へと手紙を宛てていたのだった。
『アリスリーチェ嬢の件、聞きました。
あの便箋の刻印が本物である以上、ガーデン家の深い場所に敵が潜んでいる可能性があります。
僕からの個人的な提案ですが、ガーデン家内部の敵を洗い出せるまでご息女方をコーディスさんのいる勇者学園へ避難させておくのはいかがでしょうか。
勿論、事件が起きた現場である学園に預けることの方が不安に思われるかもしれませんが、あの事件以降学園側も不審な輩の排除に全力を挙げております。
それに、僕も近々学園活動に参加する予定です。
出来る限りご息女方を危険からお守り出来るように尽力致します。
ただ、特定の生徒を特別扱いしていることが周りに知られてしまうのはよろしくないでしょうし、この件はご内密にお願い致します』
信頼を置く勇者一行のメンバーからの提案……
この手紙の存在により、ガーデン家当主はスリーチェからの勇者学園入学の希望を即応で許可してしまったのだった……
「それで、何故ガーデン家の娘を殺す必要があるのか、とは聞かないんですか?」
「……どうせ答えもしないことを聞いても仕方がないだろう」
「ははは、相変わらず無駄なことは一切しない主義なんですね。
そんなんだから周りからは面倒くさがり屋とばかり思われるんですよ。
まあ実際面倒くさがりなんでしょうけど」
「それにしても……」と、スクトはそれまでの明るい口調から、声のトーンが低くなった。
「随分と冷静ですね、コーディスさん。
自らの生徒が殺されるというのに。
まぁ、共に戦った仲間がこんな事態を引き起こした首謀者であることを冷静に受け止められている時点で今更ですか」
「……………………………」
コーディスは再び沈黙する。
その表情から何を考えているのかを読み取るのは不可能だろう。
その無表情な仮面の下に……どんな感情が隠れているのか。
「でも……
その場面を実際に目の当たりにしたら、少しはその顔も歪みますかね」
そうして……スクトは右手に持っていた鏡のようなものをコーディスにも見えるように掲げた。
「ほら、もう終わりますよ」
そこには………地面に横たわるフィルと―――
フィルに向かって歩みを進める『水晶ゴーレム』が映っていた―――
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「――ィルさ―――!!
フィ―――さん―――!!」
………誰かの声がする。
「《ブロウ――・――スト》!!!」
―――ッドォォォン……!
………誰かの魔法により、爆発が起きる。
―――ズォォ………!
………その爆発により、僕に近づいていた何かが、少しだけ後退した気がする。
―――ズゥン……!ズゥン……!
………その何かが、再び僕に近づこうと、歩を進めてくる。
………ああ、そうだ………立たなきゃ………!
………副作用に苛まれる身体で………
………僕の為に……爆発魔法を使って……
………何とかアレを遠ざけようとしてくれている子の為にも………!
「…………っ……………!!
………く……あ………!!」
僕は、うまく力の入らない腕で、鉛のように重い身体を持ち上げる。
ガクガクと震える脚で、何とか身体を支える。
そして、見つめる。
―――ズゥン……!ズゥン……!
傷一つ付いていない、その巨人を―――
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「この『ゴーレム』には簡易的な思考能力もあり、自身で戦術を組み立てることも出来るんですよ。
まぁ今回戦術の出番はなさそうですけど。
もし貴方が相手だったらきっとそのテストも出来たんでしょうけどね」
「…………………………………」
スクトは洞窟の様子をコーディスに見せながら解説をしていた。
「スリーチェさんのことですけど……
彼女はその気になればいつでも始末出来ました。
森の中とかずっと二人っきりだった訳ですしね。
けど、少しでも貴方の足を引っ張って貰おうかと思って、あえて生かしてあの洞窟まで誘い込みました。
結局無駄になっちゃいましたけど」
「………………………………」
「アリスリーチェさんも何とか始末しておきたかったんですけどね。
流石に一度殺されかけた経験のある彼女はガードが堅い。
常にお付きを傍に置き、彼女自身の実力も相当だ。
討伐活動初日の時、お付き達が離れたタイミングで放った『ディスパース・バード』であわよくば……
なんて思ったりもしてたんですけどね」
「……………………………」
スクトはフィル達と会話をしてた時と全く同じ調子で話を続けている。
「今生徒達の元に送り込んでいる『レッドエリア』の魔物達の手で何とか始末出来てないかなぁ……
なんてのは、希望的観測過ぎますかね。
…………ああ、そういえば、その魔物達はどうしたんです?コーディスさん」
「……………………………」
実に楽しそうに、何も喋らなくなったコーディスへとスクトは語り掛ける。
「出来るだけ貴方を消耗させようと思って送り込んだ魔物達ですけれど……
こんな短時間でアレらを全て片付けてからここに来た……なんてこと、あるはずないですよね。
つまり………」
スクトは、その口端を釣り上げた。
「貴方は、生徒達を見捨ててここに来た」
「……………………………………………」
コーディスは、一切の言葉を発しない。
その表情も、何も変わらない。
「生徒を守ることより、首謀者を捕らえることを優先した。
その判断は全く持って正しいですよ。
貴方のような冷静な判断が出来る者がいれば、例え今日数千人の生徒が犠牲になったとしても、勇者学園は安泰――――」
「スクト」
コーディスは沈黙を破る。
その声からは……怒りも悲しみも感じ取れなかった。
「君の言う通り、私は他人を心から信じることが出来ない」
「―――?」
「共に戦った仲間のこんな所業を見ても、怒りの声を上げることも出来ない」
「………………」
「その『悪意』を身に受けても、悲しみに泣き崩れることも出来ない」
「……………………………」
「けれどね、スクト」
「……………………………っ!!」
「私には信じることが出来なくても……
誰かにとって、人は信じるだけの価値がある。
それだけは知っているつもりだよ」
とても安らかに話しかけるコーディスに対し―――
「……………何だ!?
……………何が起きている!?」
スクトは汗を流し狼狽していた。
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