勇者学園とスライム魔王 ~ 勇者になりたい僕と魔王になった君と ~

冒人間

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第6章

第23話 僕と絶望

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―――ズゥン……ズゥン………!


広大な空間に、その足音が響き渡る……
その足音が踏み鳴らされる度……この広大な空間そのものが揺れる……!

こんな巨大な魔物が、一体いつの間に現れたというのか……

僕達にはそんな疑問を抱いている余裕などない。

この水晶によって出来た身体を持つ『ゴーレム』………

『水晶ゴーレム』は、僕達に向かって歩みを進めてきているのだから……!!


「………っ!
 スリーチェ!少し待ってて!!」

「フィルさんっ………!?」

僕はスリーチェをゆっくりとその場に座らせた。
まだ副作用の抜けない彼女を連れて戦う訳にはいかない……!

あのゴーレムがここまで来てしまう前に……!!

「大丈夫、スリーチェ!
 すぐ倒して戻ってくる!!」

―――ダッ!!

「フィルさんっ!!
 待って!!」

後ろから聞こえるスリーチェの制止の声を振り切り、僕は『水晶ゴーレム』へ向かって走り出す!

大丈夫だ……大丈夫なはずだ……!

故郷の村の大人達から聞いたことがある……!
『ゴーレム』は鈍重で単純な動きしか出来ず、驚異的なのはその重量による質量攻撃……!

そんな『ゴーレム』の対処方法は……大槌で破砕すること!
最も単純な力押しこそが一番の最適解なんだ!

そう、とにかく圧倒的な力をぶつけてやればいい!
僕にとっては『ロック・リザード』以上に相性のいい魔物ということだ!


―――ズゥン……ズゥン………!


『水晶ゴーレム』はどんどん僕達の方へ近づいてくる……!
僕もまた、全力で走り『水晶ゴーレム』へと近づく……!

その10メートルの巨体は近づけば近づくほどに威圧感を増し、僕の心を恐怖の海に沈めようする……!

けど……絶対に逃げ出すもんか!!!

「るあああああああああ!!!!」

僕は恐怖心を吹き飛ばそうと気合の叫びを上げ、右手に木剣の柄を握りしめた。

そして『水晶ゴーレム』は歩みを止め、その右腕を振り上げた……!

「――――っ!!」

恐らく、無謀にも自分に向かってくるちっぽけな存在に、容赦なくその掌を振り下ろすつもりなのだろう。

上等だっ……!!

僕は、叫んだ!!

「《ミートハンマー》!!!
 『規格スタンダード5倍クインタプル』」

先程より更に巨大化した『肉たたき』を握り――僕はそれを思いっきり振りかぶる!


そして―――

『水晶ゴーレム』の右手が僕に向かって振り下ろされ―――

僕はその掌に向かって《ミートハンマー》を振り抜き―――

その水晶の掌と、黒いハンマーが――――触れる。


―――ガッッッッッキャァァァァン!!!!!


途轍もなく甲高い音がその衝突部から響き、僕は思わず目を瞑る―――

そして、すぐに目を開いた僕が見たのは―――
物凄い勢いで右手を弾かれ、後方へ吹き飛ばされ転倒した『水晶ゴーレム』の姿だった……

「や、やった………!」

あの水晶の掌の重量は恐らく数トン……いや、十数トンはあったのだろう。
だが、あの掌と衝突した際の普段の5倍のサイズで作り上げた《ミートハンマー》の重量は、それを優に超えるものとなっていたはずだ。

僕はその光景に安堵の笑みを浮かべ―――

―――ドクンッッッ!!!
「ぐぁっ……!!」

猛烈な痛みを訴える胸を抑えた……!
さっきの時よりも……痛みは更に増している……!!

「はぁ……はぁ……!
 これが……『5倍』の……!
 でも………それだけじゃない………!
 今日は……あまりにも……!
 使……!」

ドクン、ドクンと心臓が鳴る度に痛みが全身を襲う……!
もうこれ以上は……不味いかもしれない……!

けど……この『ゴーレム』は倒した……!
もうこれで―――


―――ズゥン………!


「え………」

………その足音に、僕は呆然としながら前を向いた。

僕が胸の痛みに気を囚われているうちに―――
『水晶ゴーレム』は、立ち上がり―――
再びこちらへと歩を進めていた―――

しかも――――

「む………無傷………!!??
 嘘だろ……!!??」

確かに僕の《ミートハンマー》と激突したはずの『ゴーレム』の右腕は―――
まるで何事もなかったかのように、傷一つなく、存在していた―――

―――ズゥン……ズゥン………!

「う……あ…………………!」

こちらへと向かってくる『ゴーレム』の姿に―――
僕の心はある感情に支配されかかっていた―――

いや……駄目だ……!!!

僕はその感情を心の奥底へ閉じ込め、別の感情を呼び起こす!!

『勇気』を!!!

「はぁ……はぁ……!
 やってやる……!!
《ミートハンマー》…………!!!」

僕は木剣の柄を両手で握り……
渾身の叫び声を上げる!!

「『最大マックス規格スタンダード6倍セクスタプル』!!!!」

そうして生み出された『肉たたき』の大きさは……!
『ゴーレム』の腕に匹敵する程だった……!

僕はそれを振りかぶり―――

『水晶ゴーレム』へと走り出す!!

『ゴーレム』の方もまた右腕を振り上げ、僕を狙う!!

そして、再び『ゴーレム』の腕が振り下ろそうとする――その直前!!

僕は制服の左襟の模様を押し込む!!

―――キィン…!

青色になった制服を纏い、僕は加速した!!

その結果……『ゴーレム』が腕を振り下ろすタイミングがズレる!!

ゴーレムの懐まで入り込んだ僕は……今度は素早く右襟の模様を押し込む!!

―――キィン…!!

赤色になった制服を纏った僕は―――

「うおおおおらああああああ!!!!!!!」

《ミートハンマー》を―――

『水晶ゴーレム』の胸に―――

叩きつける―――!!!!!



―――ゴッッッキィィィァァァ!!!!!!!



その時、この空間の空気が、確かに震えた―――



『水晶ゴーレム』はさっきよりも更に吹き飛び、空間の壁に激突した!!!


そして、僕は―――


―――ドッックン……!!
「あ……あああああああッッッッ!!!!」

全身を襲う激痛に、この空間に全てに行き渡りそうな程の絶叫を上げた……!!

「フィルさんっ……!?
 どうされましたの!!!
 フィルさん!!!」

尋常ではない僕の様子に、後ろからスリーチェの声が響くも、僕の耳にどこか遠くに聞こえた……

僕は叫び声をあげながら、いつかリブラさんから聞かされた話を思い出していた……
それは……僕の『エクシードスキル』が発現した日……別れ際に言われたこと―――

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

「ああそうだフィーたん。
 君のその【フィルズ・キッチン】だがね」
「もうその名前で決定ですか……
 いやまぁ別にいいですけど……」

僕の『エクシードスキル』の名前を勝手に決めてしまい、さっさと帰ろうとしていたリブラさんが突然振り向き僕に話しかけた。

……ちなみに後ろでは未だにキュルルとスリーチェさんが自分の考えた名前にするべく言い争っている……
どうせもうこの名前は覆らないと思うから2人とも喧嘩は止めて―――

「その力、一度に沢山使うと死ぬぞ」

「「「――――え?」」」

リブラ先生はさらりと言い放った。
その内容に僕とキュルルとアリーチェさんは思わず固まってしまう。

「そういう訳で、使い方には精々気を付けろ。
 それじゃ」

「いやいやいやいやちょっと待って!!!
 ちゃんと説明してぇえええ!!!」

僕はその場から離れようとするリブラ先生を必死に引き留めた!!

「ど、どういうことですか!
 死ぬって!!」
「そりゃそうだろう。
 君の身体の中のキュルルルンの欠片達は、君の生命活動を代行しているんだぞ?
 フィーたんの【フィルズ・キッチン】はその欠片達を体外へ放出することで調理器具を形作る。
 そんなことをしてしまえば、フィーたんの身体はどうなる?」
「あ………」

そう、考えてみれば当たり前の話だった。
普通ならとっくに死んでしまっているはずの『魔力値』の僕が生きていられるのは、僕の身体の中のキュルルの欠片達のおかげ。
そのキュルルの欠片が外に出てしまえば僕は……

「で、でも……さっきまで僕は普通に『包丁』を出してましたけど、特になんとも……!」
「まぁ、通常サイズの『包丁』を形作る程度の量なら体外に放出されてもさしたる影響はないんだろうな。
 キュルルルンの欠片達の量は数キロ単位らしいし……
 いや、ひょっとしたらフィーたんの体内で成長してもっと増えている可能性もあるな」

リブラ先生が「ふーむ」と顎に手を当てる。

「しかし……フィーたんは先程、かなり大きな『鍋』を生成したらしいな。
 なぁ、フィーたん。
 その時、なんか身体に違和感はなかったかい?」
「え……えっと………
 あ!そういえば………!」

僕はある事を思い出した。

「アリエス先生から治療を受ける直前に……
 なんか、胸に痛みが走ったような……!
 その時は爆発魔法の傷によるものとしか思っていませんでしたけど……!」
「ふむ、やはりな。
 通常より大きなサイズの調理器具を生成する……つまり大量にキュルルルンの欠片を体外に放出してしまうと身体に影響が出始めると。
 まぁそれも短時間ならば大きな問題はないだろう」

「ただし……」と言いながらリブラ先生はズイ……と僕の顔に自分の顔を近づけて来る。
ちょ、危ない危ない!触れちゃう触れちゃう!
……なんか気のせいかキュルルとアリーチェさんから冷たい眼差しを貰っている気がする。

「長時間……あるいは短時間でも何度も大量に放出し続けてしまえば、おそらく命にかかわる事態になるだろう。
 くれぐれも、肝に銘じておくんだ。
 分かったかな」
「は……はい………!」

僕はこの上なく頷いた。
そしてリブラ先生は「それじゃあな」と言ってこの場を去った……

「きゅる……」
「フィル……」

キュルルとアリーチェさんが僕に心配そうに見つめている……

確かに、僕も今の話には色々思うところはある……
でも……!

「大丈夫だよキュルル!それにアリーチェさん!」

僕はこの力で……勇者になるんだ!

「絶対に、無茶はしないから!」

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

「あ……か……はあっ………!!!」

余りの激痛に呼吸すらままならなくなっている僕は、あの日の自分の言葉を思い出し、思わず笑ってしまっていた。

全く……どの口が………!

それでも……今は無茶をしないといけない時なんだ……!

「はぁー………!はぁー……!」

なんとか呼吸を整える。呼吸をするたびに痛みが走るけど。

僕は……前を見た。

「『ゴーレム』は………どうなった……!?」

《ミートハンマー》に吹っ飛ばされ、壁に激突した『ゴーレム』の姿は土煙に隠れてまだよく見えない……

頼むから………倒れてくれ………!

僕は祈るような気持ちで、前を見続ける。

そして、土煙が晴れ、見えたのは―――

「っ………!」

未だ、原形を保ち続けている、『水晶ゴーレム』の姿だった………!

僕は思わず歯ぎしりをしてしまう……!

だけど―――

そのゴーレムの胸には、僕の《ミートハンマー》による打撃痕が、深々と刻まれていた……!

まだ倒しきれていない……でも、ダメージは通った……!!

僕は、一筋の希望が見えた気がした。

正直、これ以上『アレ』を使うのはしんどいなんてもんじゃないけど……
それでも、やらなければ……!!

大丈夫だ!出来る!!
アレだけのダメージを与えられるなら、いつかは―――




――――ピキキキキ……………




…………………これは………何の音だ…………?


……………『水晶ゴーレム』を………見た…………


僕は……思わず目を逸らしたくなった。
耳を塞ぎたくなった。

目の前で起こっている『悪夢』を……否定したかった。

「き……………傷が………………
 直っ……………て…………………………?」

そう。
直っていく。

僕の付けた傷が。

僕の持ちうる、全てを使って付けた傷が………


そして………1分もかからなかった………


『水晶ゴーレム』は………完全に元の姿へと戻った………

まるで………
さっきの傷など………
幻か何かだったかのように………


―――ズゥン……ズゥン………!


そして三度歩き出す『ゴーレム』を前に………

僕はもう……その感情を見ないフリすることが出来なくなっていた………



『絶望』を………………



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

そしてフィルは、それから幾度も、『水晶ゴーレム』に向かって『6倍』の《ミートハンマー》を叩きつけた。
決して、倒せることなど無いと分かっていながら―――

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

「もしもし、聞こえますか?
 っていうか、見えますか?」

そこは、フィル達のいる洞窟があった森とは全く別の、遠く離れた位置の森だった。

プランティと戦っていたローブの人物が、1人で誰かに向かって話をしている。
そして、両手で50センチ四方の鏡のようなものを掴んでおり、そこに映っている『モノ』を見ていた。

そこには……『水晶ゴーレム』とフィルの姿が、俯瞰視点で映っていた……

「あの部屋に繋がる通路は『防御魔法』による『防御壁』と『隠匿魔法』による『周囲同化』の合わせ技で見えなくしました。
 ああ、大丈夫です。
『あの人』はちゃんと中に入れますよ。
 あの『防御壁』は近づいた生き物の魔力を判別して設定した人物だけを通すことが出来るので、『あの人』は問題なく素通りできます。
 いえいえ、この程度の魔法楽勝ですよ。
 あと一応通路の中にも何枚か『防御壁』を貼っておきました。
 万が一にもあの洞窟から出られないようにね。
 ええ、勿論僕もアレが破られるとは思ってませんけど、まあ、念のためです。
 僕って心配性なので、無意味と分かっていても、ついね」

ローブの人物の口調はフィルやプランティと対峙していた時とは打って変わり、とてもフランクな調子だった。

「それにしても、やっぱ『あの子』をのは正解でしたね。
 あの破壊力はいいテストになるとは思いましたけど、予想以上です」

ローブの人物は『刃』をプランティに白刃取りされ、やむなくフィルが洞窟に行くのを見送ったように見えたが……
『刃』は複数枚同時に展開することが出来る。
あの時、その気になれば通り過ぎようとするフィルを『刃』で仕留めることが出来たのだ。

「それにしても、さっきは驚きましたよ。
 まさか勇者の『奥の手』と同じ様な動きを学園の制服で再現しちゃうなんてね。
 興味深いことに、『ゴーレム』が『あの子』に向かって歩く速度、最初の時より速くなってるんですよ。
 あの『ゴーレム』にはこの前の『ゴーレム』のデータも記憶されてますから、ひょっとしたら勇者と同じ動きをした『あの子』を警戒して早急に始末しようと―――」







「一体誰と話をしているんだい?」







「―――――――――――――」

突然聞こえた男の声に、ローブの人物は一瞬固まった。

そして―――

―――ヒュボッッッ!!!

赤と緑の閃光が走った―――

―――バッッッッ!!!!

2匹の蛇は、凄まじいスピードでローブの人物へと肉薄したが――

その身体に触れる直前、ローブの人物がその場を素早く離脱した――



結果、2匹の蛇は―――

その人物のローブを奪い去ることしか、出来なかった―――


「なぁ……教えてくれないかい?
 スクト」


コーディスは、ローブの下に隠れていたその素顔をさらされた青年に向かって、声をかけた。

灰色の髪の青年………スクト=オルモーストに向かって。
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