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第6章
第9話 スリーチェの思いと貴女の思い
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アリーチェさんとスリーチェが二人並んで平原を進んでいる。
アリーチェさんの希望でファーティラさん達やプランティさんといった2人のお付きは後方待機をしていた。
「いました!
ここから約700メートル先、あの林の辺りです!」
「そう、それではわたくしが『ロック・リザード』をおびき寄せますわ」
「ええ!そ、それは危険です!
さっきみたいにわたくしの探知魔法と爆発魔法の合わせ技で――」
「2つの魔法を同時に使用するとそれぞれ別々に使用した時の数倍の魔力を消費することになる。
わたくしが存じていないとでも思っておりますの?
貴女、なんて事ない風に装っておりますが先程の『ロック・リザード』討伐で魔力を相当持っていかれたのではありませんか?」
「う……で、でも『マジックポーション』で回復すれば――」
「『ロック・リザード』一体を倒す度に『マジックポーション』を飲み干すおつもりですの?
各種『ポーション』の短時間での連続飲用は頭痛などの副作用を併発しますわ。
マジックハーブを咥えた時と同じですわね。
後2,3回先程と同じことをしたら碌に動けもしないお荷物の出来上がりですわよ。
そんな人騒がせはどこぞの自称成り上がり物主人公だけにして欲しいものですわ」
「うう………」
「今なんかサラッと馬鹿にされた気がするぞ!!」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
木陰に居た『ロック・リザード』がアリーチェさんの存在に気付くと、ゆっくりと彼女へ向かって歩き出してきた。
「よいですか?
先程言った通り『ロック・リザード』が私の前方100メートル辺りまで来たら例の爆発魔法を使用なさい。
今回は『ロック・リザード』をひっくり返すだけで十分ですので先程のような威力はいりませんわ。
出来る限り魔力の消費を抑えて仕留めますわよ」
「は、はい……!分かりましたわ!」
スリーチェが両手を前へ突き出し、魔法発動の準備をする。
そして、『ロック・リザード』がアリーチェさんへ向けて攻撃態勢に入った……!
「っ……!」
「まだですわ」
思わず肩に力が入ってしまう様子のスリーチェに対してアリーチェさんは実に冷静だった。
―――どたっどたっどたっ……!
『ロック・リザード』が角を正面へ向けて走り出す!
アリーチェさん達の打ち合わせで言ってた距離まで後、50メートル程……
40……30……20……10……!
「今ですわ!」
「はっ!はいっ!!
《ブロウアップ・ブラスト》!!!」
―――ッドォオオッ!!!
先程よりは威力が抑えられた爆炎が地面から上がる……!
しかし―――
「あっ……!!」
「……………………」
その爆炎は『ロック・リザード』の目前辺りで起きてしまった……!
どうやらスリーチェの魔法の発動が少し早すぎたようだ……!
突然の爆発に『ロック・リザード』は慄くような動きを見せたがひっくり返ることはなかった……!
『ロック・リザード』はすぐさま攻撃態勢に戻り―――
「《エミッション・ウィンド》!」
―――ボッッッ!!
あれは一昨日も見た―――!
アリーチェさんがいつの間にか前方に差し出していた2本の指の間から岩の鱗が発射される!
―――バスッッッ!!
「ギュアアアアア!!」
岩の鱗の弾丸が『ロック・リザード』の片目を奪った!
『ロック・リザード』はたまらずその場に留まり首を激しく左右に振る!
「スリーチェ!今です!もう一度!」
「は、はいっっ!!
《ブロウアップ・ブラスト》!!!」
―――ッドォオオオオオオオッ!!!
再び地面から――今度はしっかりと『ロック・リザード』の足元から爆炎が吹きあがり――
『ロック・リザード』が上空へと打ち上げられた!
「《エミッション・アクア》!!」
そしてその隙を逃さずに放たれたアリーチェさんの高圧水流によって――
―――バシュゥッッッ!!
「ギアアアアアアッッ!!!」
空中で『ロック・リザード』はその腹を裂かれ、地面へ叩きつけられると共に絶命するのだった……
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「最後のわたくしの追撃は必要なかったかもしれませんわね。
2度目の爆発は力加減を誤ってかなりの高威力となっておりましたわ。
結局はまた相当の魔力を消費してしまいましたわね、スリーチェ」
「う………」
『ロック・リザード』討伐を果たしたものの、アリーチェさんはその内容に言いたいことがありそうだった……
「ねえスリーチェ。
もし攻撃を引き付ける役がわたくしでなかったら、貴女は問題なく対応出来ていたのではありませんこと?
わたくしを守ろうと焦ったあまり、無意識に力が入ってしまい目測や力加減を誤ってしまった……違いますか?」
「うぅ………」
「スリーチェ、貴女は成長しましたわ。
爆発魔法まで覚え、確かに今の貴女ならば誰かを守れる力もあるのかもしれない。
ですが、気持ちばかりが先走り、まるで思うように動けてないではありませんの。
そんな危うい状態では守れるものも守れませんわ。
それどころか、自分が守られる側になってしまいますわよ?」
「……………」
「危うく命を落としかけておきながらこんなことを言っても説得力は無いかもしれませんが、わたくしは自分の身を自分で守れるぐらいの力はありますわよ。
そうでなくとも、今の貴方の力を借りようとは思えませんわ」
「お姉さま……!でも、わたくしは……!」
尚も懇願するスリーチェに対し、アリーチェさんは「ふぅ……」と溜息をつくと……
スリーチェの目の前まで移動し、ゆっくりと立ち上がった。
勢いよく立ち上がっただけで倒れてしまうアリーチェさんのその行動に「お、お姉さま……!」とスリーチェが焦りの声を上げるも、構わずアリーチェさんはスリーチェの前へと立ち……
そして、ゆっくりと手を上げた。
「っ……!」
叩かれると思ったスリーチェは思わずギュッ!と目を瞑った。
アリーチェさんの上げた手は―――
――ぽん
「え……?」
スリーチェの頭の上に優しく乗せられた。
「スリーチェ……貴女はわたくしのことが心配で……死んで欲しくなくて、ここに来たのですわよね?
サリーチェお姉様のことがあったから」
「え……は、はい………」
「ならば、わたくしもまた貴女と同じ気持ちを抱いていると、そうはお思いになりませんでしたの?」
「え……あ……」
アリーチェさんは優しく微笑んでいた。
「貴女がわたくしの身を案じているのと同じように……わたくしもまた貴女が危険な目に合わないか、いつだって心配しておりますのよ?」
「お姉さま……」
「スリーチェ。
しっかりと自分の力を見定めて、焦ることなく精進するのです。
もうこのような我が儘を言わず、学園の方針に従ったうえで、またわたくしの隣に立ちなさい。
それが出来るというのなら、貴女が昨日までに行ったことも、プランティが行ったことも不問にしますわ」
「…………………………」
スリーチェはしばらく俯いたままだったけど……
「……はい……」
やがて、ぽつりとそう呟いた。
それを見て、アリーチェさんは満足そうに頷いた。
「スリーチェ、大丈夫ですわ。
わたくしは絶対に命を落としたりなどしません。
いつかまた貴女と一緒に活動を行える時を楽しみにしておりますわ」
「うう……お姉さま……!
お姉さまぁっ!!」
―――バッ!!
スリーチェがアリーチェさんに思いっきり抱き着いた。
というか、しがみ付いた。
「お姉さまぁっ!約束ですからね!
絶対に、死んだりしないでくださいね!!」
「ちょ、スリーチェ!や、やめ!これ、死ぬ、死―――」
―――バタァァン……!!
「「「アっ、アリスリーチェ様あああ!!」」」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
ともかく、アリーチェさんとスリーチェのことについてはこれで丸く収まりそうだ。
残った僕の気がかりは………
「…………………きゅる…………」
このキュルルの様子だけ、となった………
アリーチェさんの希望でファーティラさん達やプランティさんといった2人のお付きは後方待機をしていた。
「いました!
ここから約700メートル先、あの林の辺りです!」
「そう、それではわたくしが『ロック・リザード』をおびき寄せますわ」
「ええ!そ、それは危険です!
さっきみたいにわたくしの探知魔法と爆発魔法の合わせ技で――」
「2つの魔法を同時に使用するとそれぞれ別々に使用した時の数倍の魔力を消費することになる。
わたくしが存じていないとでも思っておりますの?
貴女、なんて事ない風に装っておりますが先程の『ロック・リザード』討伐で魔力を相当持っていかれたのではありませんか?」
「う……で、でも『マジックポーション』で回復すれば――」
「『ロック・リザード』一体を倒す度に『マジックポーション』を飲み干すおつもりですの?
各種『ポーション』の短時間での連続飲用は頭痛などの副作用を併発しますわ。
マジックハーブを咥えた時と同じですわね。
後2,3回先程と同じことをしたら碌に動けもしないお荷物の出来上がりですわよ。
そんな人騒がせはどこぞの自称成り上がり物主人公だけにして欲しいものですわ」
「うう………」
「今なんかサラッと馬鹿にされた気がするぞ!!」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
木陰に居た『ロック・リザード』がアリーチェさんの存在に気付くと、ゆっくりと彼女へ向かって歩き出してきた。
「よいですか?
先程言った通り『ロック・リザード』が私の前方100メートル辺りまで来たら例の爆発魔法を使用なさい。
今回は『ロック・リザード』をひっくり返すだけで十分ですので先程のような威力はいりませんわ。
出来る限り魔力の消費を抑えて仕留めますわよ」
「は、はい……!分かりましたわ!」
スリーチェが両手を前へ突き出し、魔法発動の準備をする。
そして、『ロック・リザード』がアリーチェさんへ向けて攻撃態勢に入った……!
「っ……!」
「まだですわ」
思わず肩に力が入ってしまう様子のスリーチェに対してアリーチェさんは実に冷静だった。
―――どたっどたっどたっ……!
『ロック・リザード』が角を正面へ向けて走り出す!
アリーチェさん達の打ち合わせで言ってた距離まで後、50メートル程……
40……30……20……10……!
「今ですわ!」
「はっ!はいっ!!
《ブロウアップ・ブラスト》!!!」
―――ッドォオオッ!!!
先程よりは威力が抑えられた爆炎が地面から上がる……!
しかし―――
「あっ……!!」
「……………………」
その爆炎は『ロック・リザード』の目前辺りで起きてしまった……!
どうやらスリーチェの魔法の発動が少し早すぎたようだ……!
突然の爆発に『ロック・リザード』は慄くような動きを見せたがひっくり返ることはなかった……!
『ロック・リザード』はすぐさま攻撃態勢に戻り―――
「《エミッション・ウィンド》!」
―――ボッッッ!!
あれは一昨日も見た―――!
アリーチェさんがいつの間にか前方に差し出していた2本の指の間から岩の鱗が発射される!
―――バスッッッ!!
「ギュアアアアア!!」
岩の鱗の弾丸が『ロック・リザード』の片目を奪った!
『ロック・リザード』はたまらずその場に留まり首を激しく左右に振る!
「スリーチェ!今です!もう一度!」
「は、はいっっ!!
《ブロウアップ・ブラスト》!!!」
―――ッドォオオオオオオオッ!!!
再び地面から――今度はしっかりと『ロック・リザード』の足元から爆炎が吹きあがり――
『ロック・リザード』が上空へと打ち上げられた!
「《エミッション・アクア》!!」
そしてその隙を逃さずに放たれたアリーチェさんの高圧水流によって――
―――バシュゥッッッ!!
「ギアアアアアアッッ!!!」
空中で『ロック・リザード』はその腹を裂かれ、地面へ叩きつけられると共に絶命するのだった……
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「最後のわたくしの追撃は必要なかったかもしれませんわね。
2度目の爆発は力加減を誤ってかなりの高威力となっておりましたわ。
結局はまた相当の魔力を消費してしまいましたわね、スリーチェ」
「う………」
『ロック・リザード』討伐を果たしたものの、アリーチェさんはその内容に言いたいことがありそうだった……
「ねえスリーチェ。
もし攻撃を引き付ける役がわたくしでなかったら、貴女は問題なく対応出来ていたのではありませんこと?
わたくしを守ろうと焦ったあまり、無意識に力が入ってしまい目測や力加減を誤ってしまった……違いますか?」
「うぅ………」
「スリーチェ、貴女は成長しましたわ。
爆発魔法まで覚え、確かに今の貴女ならば誰かを守れる力もあるのかもしれない。
ですが、気持ちばかりが先走り、まるで思うように動けてないではありませんの。
そんな危うい状態では守れるものも守れませんわ。
それどころか、自分が守られる側になってしまいますわよ?」
「……………」
「危うく命を落としかけておきながらこんなことを言っても説得力は無いかもしれませんが、わたくしは自分の身を自分で守れるぐらいの力はありますわよ。
そうでなくとも、今の貴方の力を借りようとは思えませんわ」
「お姉さま……!でも、わたくしは……!」
尚も懇願するスリーチェに対し、アリーチェさんは「ふぅ……」と溜息をつくと……
スリーチェの目の前まで移動し、ゆっくりと立ち上がった。
勢いよく立ち上がっただけで倒れてしまうアリーチェさんのその行動に「お、お姉さま……!」とスリーチェが焦りの声を上げるも、構わずアリーチェさんはスリーチェの前へと立ち……
そして、ゆっくりと手を上げた。
「っ……!」
叩かれると思ったスリーチェは思わずギュッ!と目を瞑った。
アリーチェさんの上げた手は―――
――ぽん
「え……?」
スリーチェの頭の上に優しく乗せられた。
「スリーチェ……貴女はわたくしのことが心配で……死んで欲しくなくて、ここに来たのですわよね?
サリーチェお姉様のことがあったから」
「え……は、はい………」
「ならば、わたくしもまた貴女と同じ気持ちを抱いていると、そうはお思いになりませんでしたの?」
「え……あ……」
アリーチェさんは優しく微笑んでいた。
「貴女がわたくしの身を案じているのと同じように……わたくしもまた貴女が危険な目に合わないか、いつだって心配しておりますのよ?」
「お姉さま……」
「スリーチェ。
しっかりと自分の力を見定めて、焦ることなく精進するのです。
もうこのような我が儘を言わず、学園の方針に従ったうえで、またわたくしの隣に立ちなさい。
それが出来るというのなら、貴女が昨日までに行ったことも、プランティが行ったことも不問にしますわ」
「…………………………」
スリーチェはしばらく俯いたままだったけど……
「……はい……」
やがて、ぽつりとそう呟いた。
それを見て、アリーチェさんは満足そうに頷いた。
「スリーチェ、大丈夫ですわ。
わたくしは絶対に命を落としたりなどしません。
いつかまた貴女と一緒に活動を行える時を楽しみにしておりますわ」
「うう……お姉さま……!
お姉さまぁっ!!」
―――バッ!!
スリーチェがアリーチェさんに思いっきり抱き着いた。
というか、しがみ付いた。
「お姉さまぁっ!約束ですからね!
絶対に、死んだりしないでくださいね!!」
「ちょ、スリーチェ!や、やめ!これ、死ぬ、死―――」
―――バタァァン……!!
「「「アっ、アリスリーチェ様あああ!!」」」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
ともかく、アリーチェさんとスリーチェのことについてはこれで丸く収まりそうだ。
残った僕の気がかりは………
「…………………きゅる…………」
このキュルルの様子だけ、となった………
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