83 / 154
第6章
第5話 貴女とスリーチェとサリーチェ
しおりを挟む
《エクスエデン校舎・食堂》
僕達は話す場所を食堂へと移した。
あのまま廊下で話していると誰かが通りがかりそうだったし、見ず知らずの人間に聞かれたい話でもなさそうだったからだ。
今は食堂がかなり賑わっている時間帯ではあるが、この賑わいが却って僕達の話を目立たなくしてくれる。
木を隠すには何とやらだ。
そして周りとは僕達の声が聞こえるか聞こえないかぐらいの、不自然にならない程度の距離の空間を確保して僕達はアリーチェさん達の話の続きを聞いた。
アリーチェさんとスリーチェの……
亡くなったお姉さんの話を……
「サリーチェお姉様はガーデン家始まって以来の才女と称されたお方でした。
卓越した魔法技術に加え並の兵士を凌駕する戦闘技能を持ち合わせ、14歳という若さで『中級魔法師』の資格をお持ちになり、その5年後には『上級魔法師』にまでなられておりましたの。
キャリーさんが12歳で資格を取られるまでは最年少『中級魔法師』の名はサリーチェお姉様が冠されておりましたわ。
もっとも、最年少『上級魔法師』の名は未だ破られておりませんが。
そして『ヴァール大戦』においても勇者一行が現れるまで劣勢の人類を支えた影の功労者でありますの」
「そ、そこまで……」
一体どれ程の能力を持つ人だったのだろうか……
「わたくしに20000以上の『魔力値』が存在し、身体能力もカキョウやファーティラ並、といったら分かりやすいでしょうか?」
「…………………………」
その例えはむしろ僕がアリーチェさんの凄さを知っているがゆえに想像がより困難となってしまうのだった……
「『ヴァール大戦』はサリーチェお姉様が12歳の時に起きましたわ。
その頃はわたくしは1歳、スリーチェは生まれてもいなかったですわね。
スリーチェが生まれたのはそれから1年後、それとわたくし達にはもう1人姉がおり、そちらは7歳でしたわ」
ということは現在アリーチェさんは16歳でスリーチェは14歳か。
こんな時に何だけど、アリーチェさん年上だったんだなぁ……なんて思ってしまった。
それにお姉さんがもう1人……まぁそれについては今は置いておいて、長女のサンドリーチェさんの話を聞こう。
「サリーチェお姉様が『中級魔法師』となられた頃にはヴァールの人類生存圏は既に当初の半分近くまで失われており、わたくし達の住む地域のすぐ近くまで迫ってきておりました。
お姉様はすぐに大戦へと参加し、獅子奮迅の働きを見せましたわ。
無論、人類の逆境を覆す程の力とまでは及びませんでしたが、お姉様の働きによって沢山の命が拾われてきたのは間違いありませんわ」
アリーチェさんの発する声からは、とても強い意志を感じた。
「徐々に人類が追い詰められ、わたくし達ガーデン家も故郷を追われ、大陸の東へと逃げ延びることとなり……
悲観的な空気が日に日に色濃くなる中で、それでもサリーチェお姉様は決して希望を捨てることなく、生き残った方々と戦い続け……
そして、初代勇者アルミナが現れ、人類に反撃の時が訪れたました。
お姉様がいなければ、勇者一行がこの大陸に来られるより前に人類は敗北を喫していたと、わたくしはそう思っております」
その言葉は決して身内贔屓の称賛ではないのだろう。
僕の村が魔物に襲われた時に勇者様が間に合ったのも、もしかしたらサンドリーチェさんのお陰だったのかもしれない。
「わたくし達はサリーチェお姉様とは殆どお会いしておりませんでした。
わたくしもスリーチェも物心がつく前に大戦へと赴いてしまいましたし、お姉様はガーデン家にも戻らず日々戦い続けておりました。
わたくし達がサリーチェお姉様と再び出会えたのは大戦終了の直前でしたわ」
アリーチェさんがどこか遠い目をして、過去へと思いを馳せているようだった。
「サリーチェお姉様は……片腕と片目を失われておりました。
身体中に酷い傷や火傷の痕を負い、髪は乱れ、泥水の中を転げまわったかのようなお姿でした」
「…………………………」
「それでも……お姉様は……わたくし達家族を見て……
とても眩しい笑顔を浮かべておりました……
わたくしは、そんなお姉様のお姿を……とても美しいと思いましたわ」
その時のアリーチェさんの顔は、とても穏やかな表情をしていた。
「サリーチェお姉さま……」
今まで何も言葉を発していなかったスリーチェがぽつりと零した。
「戦いが終わったら、家族全員でまた一緒に暮らそう……
そう言って、お姉様は再び戦場へ行かれました。
ですが………」
アリーチェさんの表情に影が差した。
「それが実現することはありませんでしたわ……
初代勇者アルミナが魔王討伐果たしたその日……
サリーチェお姉様は……命を落とされてしまわれました……」
「っ………!」
スリーチェが両ひざに置いた手をギュウ!と握りしめた。
「勇者と魔王の最後の決戦時、大陸各地で魔物の軍勢による最後の抵抗が起きておりましたわ。
サリーチェお姉様はここに遷都が行われる前の『旧』王都の防衛に当たっておりましたの。
そして……そこで魔物の手にかかり……」
アリーチェさんはそこで話を終えると、ゆっくり紅茶へと口を付けた。
「これが……我がガーデン家永遠の誇り、サンドリーチェ=コスモス=ガーデンですわ」
「とても……立派な方だったんですね……」
僕のそんな安易な言葉では言い表せない程、とても素晴らしい人だったということが彼女の語られた話から感じ取れた。
「それで、アリーチェさん。
そのサンドリーチェさんのお話と、今回スリーチェがここまで大陸西側の魔物討伐活動に同行したがっていたことと、どういう関係が……?」
「…………………………」
スリーチェは両手を握りしめたまま、押し黙っていた。
「スリーチェ、貴女はきっとこう思っていたのでしょう。
自分がその場に居ればサリーチェお姉様が死ぬことはなかった……と」
「っ!!!」
「え……?」
それって……どういう……?
「わたくし達は『旧』王都の方々からサリーチェお姉様がどのようにお亡くなりになったのかを聞きましたわ。
お姉様は……魔物からの不意打ちで致命傷を負ってしまった、と……」
「不意打ち……?」
「ええ……膨大な死骸の陰に潜んでいた魔物の、死角からの強襲……とのことでしたわ……
普段のお姉様でしたらその程度、容易に対処出来ていたはずでしょう。
しかし、お姉さまは『旧』王都でひたすらに戦い続け、人々を守り続けておりました。
そして長く続く戦闘が終わり、緊張の糸が切れた一瞬……
その隙をつかれる形でお姉様は魔物の一撃をその身に受けてしまわれたのです……」
それは……なんという、無念極まりない最期だろうか……
「でも、それでスリーチェが居たら死ぬことが無かった、っていうのは……?」
「スリーチェの得意魔法ですわ」
「…………………………」
「得意魔法?」
「ええ、スリーチェが得意とする魔法は、『探知魔法』ですの」
『探知魔法』……それって……!
「その名の通り、周囲の人や魔物の存在を探知、感知することが出来る魔法ですわ。
もしスリーチェがサリーチェお姉様の最期の場に居合わせたら、その魔法で死角にいた魔物の存在に気付くことができた……
そういうことでありましょう?」
「…………………………」
スリーチェは何も言わない。
ただ黙って俯き……その瞳の端に、涙の粒を浮かべていた……
「そして、昨日の夜にお話しした『ディスパース・バード』の強襲……
それで貴女はサリーチェお姉様のことを想起してしまったのでしょう?
だから貴女は今朝あんなことを言いだした。
もうあの時のような後悔をしたくはないから」
「っ………………」
スリーチェは何も言わない……
でも、その時の彼女の悔恨の表情が、全てを語っていた……
早く『勇者』になりたいから、などという自分本位の願いとはまるで逆……
スリーチェは……ただひたすらに自分の家族を……守りたかったのだ……
僕達は話す場所を食堂へと移した。
あのまま廊下で話していると誰かが通りがかりそうだったし、見ず知らずの人間に聞かれたい話でもなさそうだったからだ。
今は食堂がかなり賑わっている時間帯ではあるが、この賑わいが却って僕達の話を目立たなくしてくれる。
木を隠すには何とやらだ。
そして周りとは僕達の声が聞こえるか聞こえないかぐらいの、不自然にならない程度の距離の空間を確保して僕達はアリーチェさん達の話の続きを聞いた。
アリーチェさんとスリーチェの……
亡くなったお姉さんの話を……
「サリーチェお姉様はガーデン家始まって以来の才女と称されたお方でした。
卓越した魔法技術に加え並の兵士を凌駕する戦闘技能を持ち合わせ、14歳という若さで『中級魔法師』の資格をお持ちになり、その5年後には『上級魔法師』にまでなられておりましたの。
キャリーさんが12歳で資格を取られるまでは最年少『中級魔法師』の名はサリーチェお姉様が冠されておりましたわ。
もっとも、最年少『上級魔法師』の名は未だ破られておりませんが。
そして『ヴァール大戦』においても勇者一行が現れるまで劣勢の人類を支えた影の功労者でありますの」
「そ、そこまで……」
一体どれ程の能力を持つ人だったのだろうか……
「わたくしに20000以上の『魔力値』が存在し、身体能力もカキョウやファーティラ並、といったら分かりやすいでしょうか?」
「…………………………」
その例えはむしろ僕がアリーチェさんの凄さを知っているがゆえに想像がより困難となってしまうのだった……
「『ヴァール大戦』はサリーチェお姉様が12歳の時に起きましたわ。
その頃はわたくしは1歳、スリーチェは生まれてもいなかったですわね。
スリーチェが生まれたのはそれから1年後、それとわたくし達にはもう1人姉がおり、そちらは7歳でしたわ」
ということは現在アリーチェさんは16歳でスリーチェは14歳か。
こんな時に何だけど、アリーチェさん年上だったんだなぁ……なんて思ってしまった。
それにお姉さんがもう1人……まぁそれについては今は置いておいて、長女のサンドリーチェさんの話を聞こう。
「サリーチェお姉様が『中級魔法師』となられた頃にはヴァールの人類生存圏は既に当初の半分近くまで失われており、わたくし達の住む地域のすぐ近くまで迫ってきておりました。
お姉様はすぐに大戦へと参加し、獅子奮迅の働きを見せましたわ。
無論、人類の逆境を覆す程の力とまでは及びませんでしたが、お姉様の働きによって沢山の命が拾われてきたのは間違いありませんわ」
アリーチェさんの発する声からは、とても強い意志を感じた。
「徐々に人類が追い詰められ、わたくし達ガーデン家も故郷を追われ、大陸の東へと逃げ延びることとなり……
悲観的な空気が日に日に色濃くなる中で、それでもサリーチェお姉様は決して希望を捨てることなく、生き残った方々と戦い続け……
そして、初代勇者アルミナが現れ、人類に反撃の時が訪れたました。
お姉様がいなければ、勇者一行がこの大陸に来られるより前に人類は敗北を喫していたと、わたくしはそう思っております」
その言葉は決して身内贔屓の称賛ではないのだろう。
僕の村が魔物に襲われた時に勇者様が間に合ったのも、もしかしたらサンドリーチェさんのお陰だったのかもしれない。
「わたくし達はサリーチェお姉様とは殆どお会いしておりませんでした。
わたくしもスリーチェも物心がつく前に大戦へと赴いてしまいましたし、お姉様はガーデン家にも戻らず日々戦い続けておりました。
わたくし達がサリーチェお姉様と再び出会えたのは大戦終了の直前でしたわ」
アリーチェさんがどこか遠い目をして、過去へと思いを馳せているようだった。
「サリーチェお姉様は……片腕と片目を失われておりました。
身体中に酷い傷や火傷の痕を負い、髪は乱れ、泥水の中を転げまわったかのようなお姿でした」
「…………………………」
「それでも……お姉様は……わたくし達家族を見て……
とても眩しい笑顔を浮かべておりました……
わたくしは、そんなお姉様のお姿を……とても美しいと思いましたわ」
その時のアリーチェさんの顔は、とても穏やかな表情をしていた。
「サリーチェお姉さま……」
今まで何も言葉を発していなかったスリーチェがぽつりと零した。
「戦いが終わったら、家族全員でまた一緒に暮らそう……
そう言って、お姉様は再び戦場へ行かれました。
ですが………」
アリーチェさんの表情に影が差した。
「それが実現することはありませんでしたわ……
初代勇者アルミナが魔王討伐果たしたその日……
サリーチェお姉様は……命を落とされてしまわれました……」
「っ………!」
スリーチェが両ひざに置いた手をギュウ!と握りしめた。
「勇者と魔王の最後の決戦時、大陸各地で魔物の軍勢による最後の抵抗が起きておりましたわ。
サリーチェお姉様はここに遷都が行われる前の『旧』王都の防衛に当たっておりましたの。
そして……そこで魔物の手にかかり……」
アリーチェさんはそこで話を終えると、ゆっくり紅茶へと口を付けた。
「これが……我がガーデン家永遠の誇り、サンドリーチェ=コスモス=ガーデンですわ」
「とても……立派な方だったんですね……」
僕のそんな安易な言葉では言い表せない程、とても素晴らしい人だったということが彼女の語られた話から感じ取れた。
「それで、アリーチェさん。
そのサンドリーチェさんのお話と、今回スリーチェがここまで大陸西側の魔物討伐活動に同行したがっていたことと、どういう関係が……?」
「…………………………」
スリーチェは両手を握りしめたまま、押し黙っていた。
「スリーチェ、貴女はきっとこう思っていたのでしょう。
自分がその場に居ればサリーチェお姉様が死ぬことはなかった……と」
「っ!!!」
「え……?」
それって……どういう……?
「わたくし達は『旧』王都の方々からサリーチェお姉様がどのようにお亡くなりになったのかを聞きましたわ。
お姉様は……魔物からの不意打ちで致命傷を負ってしまった、と……」
「不意打ち……?」
「ええ……膨大な死骸の陰に潜んでいた魔物の、死角からの強襲……とのことでしたわ……
普段のお姉様でしたらその程度、容易に対処出来ていたはずでしょう。
しかし、お姉さまは『旧』王都でひたすらに戦い続け、人々を守り続けておりました。
そして長く続く戦闘が終わり、緊張の糸が切れた一瞬……
その隙をつかれる形でお姉様は魔物の一撃をその身に受けてしまわれたのです……」
それは……なんという、無念極まりない最期だろうか……
「でも、それでスリーチェが居たら死ぬことが無かった、っていうのは……?」
「スリーチェの得意魔法ですわ」
「…………………………」
「得意魔法?」
「ええ、スリーチェが得意とする魔法は、『探知魔法』ですの」
『探知魔法』……それって……!
「その名の通り、周囲の人や魔物の存在を探知、感知することが出来る魔法ですわ。
もしスリーチェがサリーチェお姉様の最期の場に居合わせたら、その魔法で死角にいた魔物の存在に気付くことができた……
そういうことでありましょう?」
「…………………………」
スリーチェは何も言わない。
ただ黙って俯き……その瞳の端に、涙の粒を浮かべていた……
「そして、昨日の夜にお話しした『ディスパース・バード』の強襲……
それで貴女はサリーチェお姉様のことを想起してしまったのでしょう?
だから貴女は今朝あんなことを言いだした。
もうあの時のような後悔をしたくはないから」
「っ………………」
スリーチェは何も言わない……
でも、その時の彼女の悔恨の表情が、全てを語っていた……
早く『勇者』になりたいから、などという自分本位の願いとはまるで逆……
スリーチェは……ただひたすらに自分の家族を……守りたかったのだ……
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!
ユーリ
ファンタジー
気が付くと見知らぬ部屋にいた。
最初は、何が起こっているのか、状況を把握する事が出来なかった。
でも、鏡に映った自分の姿を見た時、この世界で生きてきた、リュカとしての記憶を思い出した。
記憶を思い出したはいいが、状況はよくなかった。なぜなら、貴族では失敗した人がいない、召喚の儀を失敗してしまった後だったからだ!
貴族としては、落ちこぼれの烙印を押されても、5歳の子供をいきなり屋敷の外に追い出したりしないだろう。しかも、両親共に、過保護だからそこは大丈夫だと思う……。
でも、両親を独占して甘やかされて、勉強もさぼる事が多かったため、兄様との関係はいいとは言えない!!
このままでは、兄様が家督を継いだ後、屋敷から追い出されるかもしれない!
何とか兄様との関係を改善して、追い出されないよう、追い出されてもいいように勉強して力を付けるしかない!
だけど、勉強さぼっていたせいで、一般常識さえも知らない事が多かった……。
それに、勉強と兄様との関係修復を目指して頑張っても、兄様との距離がなかなか縮まらない!!
それでも、今日も関係修復頑張ります!!
5/9から小説になろうでも掲載中
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。
水定ユウ
ファンタジー
村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。
異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。
そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。
生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!
※とりあえず、一時完結いたしました。
今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。
その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる