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第5章
第12話 僕達と群れ
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「きゅるー!!
フィルー!!
さっすがーー!!」
「わっ!キュルル!」
キュルルがぴょんぴょん跳ねながらやってきて僕に抱き着く。
僕についてる『ロック・リザード』の返り血なんてお構いなしだ。
そして他のチームメンバーもこっちへと近づいてきた。
「フィル、お疲れ様でした。
初めての魔物討伐はどうでした?」
「いやぁ、倒さなきゃ!って気持ちでいっぱいいっぱいで正直何が何だかって感じでした……
《ミートハンマー》で倒せてなかった時なんて焦りましたよ……」
「ふふふ……
ですが貴方はしっかり討伐を果たせました。
その調子で頑張っていきましょうね」
「は、はい!」
「おいキュら何様だ巻貝」
キュルルとアリーチェさんの諍いはもはや様式美だ……
「しっかし、あの『黒鋼岩』を砕くハンマーの攻撃で死なねぇなんてなぁ……」
「『ロック・リザード』は外皮で攻撃を防ぐだけじゃなく、皮下脂肪で衝撃を緩和することも出来るんだ。
生半可な一撃じゃ絶命させるには足りないよ」
ミルキィさんとスクトさんがそんなことを話し合っている。
僕も《ミートハンマー》の一撃で決まらなかったのは正直ちょっとショックだ……
「でもアレぐらいの威力があるなら制服のモード《レッド》で攻撃すればもうちょっとダメージを与えられてたんじゃないかな。
それでも一撃で倒すのはまだ厳しいかもだけど」
「あっ、そういえば制服の機能のことすっかり忘れてた……」
機能を試した時はあんなにも興奮していたのにもう頭から抜け落ちてたなんて……
「でもまあ、そういうアイテムの力を借りる前に自分の力だけでどれぐらい出来るかを知るのも大事だと僕は思うよ。
それじゃあ次は他の人が攻撃役に―――」
「スクトさん」
キャリーさんがスクトさんの台詞を遮って話しかけた。
どうしたんだろう?
「ん?なんだい、キャリーさん」
「向こうからなんか沢山来てる」
「え」
その言葉にその場の僕達は一斉にキャリーさんが指を差した方向へ目を向けた。
「うおあああああああ!!!???」
そこは先程まで『ロック・リザード』の姿があった丘の上……
その向こう側からどんどん新しい『ロック・リザード』が………!
こ、これって……!?
「これは……
どうやら丘の向こう側に群れがいたらしい……
さっきのは群れの内の一頭だったのか……?
いや、しかし……」
「うええ!!??」
群れって……!
今こちらに向かって来ている『ロック・リザード』の数は1、2……5、6……10体はいるぅ!!
「しょうがない!ここで対処しよう!」
「ちょっ!そんないきなり!!」
「これも経験だ!
もっと奥地に進めばこれぐらいの数を同時に相手するのが当たり前になるぞ!」
「ひええええ!!!」
こちらへと向かってくる『ロック・リザード』の群れを前にスクトさんは容赦なく僕達に言い放つ!
勇者一行メンバーで1番の常識人とは言えやはりこの人も勇者一行メンバーなのだった!
「はぁーはっはっは!!!
中々おあつらえ向きなシチュエーションじゃないか!!!」
「こ、コリーナさん!?」
突然コリーナさんの大声が辺りに響き渡った。
「とうとうこの私の成り上がり物ストーリー『勇者学園と勇者コリーナ ~最低『魔力値』勇者は世界を光照らす~』が展開される時が来た!!
フィル=フィール!!
この私の記念すべき晴れ舞台をその目に焼き付けろ!!
そしてその活躍の様を物語として執筆し全世界に行き渡らせろぉおおおおおおおおお!!!」
「あのちょっとおおおお!!??」
コリーナさんが若干意味不明なテンションで『ロック・リザード』の群れへと突撃する!
なんかこの人のノリ勇者様を思い出すな!
いやそんなことより早く止めないと!
いくら何でもあの数相手に1人では無茶だって!
「ふん!私を見くびるなよ!!
忘れたかフィル=フィール!!
模擬戦で貴様に見せたあの魔法を!!」
「あの魔法……!?」
「そう!この世界には様々な系統の魔法があるがいずれにも耐性を持つ魔物が存在するものだ!!
この『ロック・リザード』が炎に耐性があるようにな!!
しかし!!唯一あらゆる魔物が耐性を持たない魔法がある!!
遍く魔物の身を等しく灼き尽くすその魔法こそ―――!!」
コリーナさんは右掌を天高く掲げた!
「光魔法!!!」
そして、その手が光輝きだす!!
「喰らえ!!『準』高等光魔法!!!!
《ジャッジメントオオオオオオオオオオオオ・
ルミナァアアアアアアアアアアス》!!!」
コリーナさんがその右手を振り下ろすと――!!
―――ドォオオオオオオオオオ!!!
コリーナさんの目の前に『光の滝』が現れ、その前方にいた『ロック・リザード』が5、6体まとめて吹き飛んだ!!
「す、凄い……!!」
「まさか私以外に『準』高等魔法が使える生徒がいたとは……恐れ入る」
「あいつ……ただのネタ枠じゃなかったのか……!」
キャリーさんやヴィガーさんからの感嘆の声を聞きながら、僕もまたその光景に息を飲んでいた……
確かに模擬戦では(理不尽な怒りと共に)その魔法をこの身に受けたことはあったけど……
まさかここまでの実力があったとは……!
そのコリーナさんの姿はまさしく『勇者』……あれ?コリーナさんは?
「はぁーはっはっは!!見たか!!
この私の華麗なる魔法を!!その威力を!!
この魔法はまさに究極奥義!!
己の魔力全てを使い果たして発動する最強の光魔法だ!!
結果、その後の私は一切動けなくなるのだ!!!!!」
と、うつ伏せに倒れ込んでいたコリーナさんから全く変わらぬテンションの声が響く。
そして残りの『ロック・リザード』がコリーナさんに向かいつつ―――
「ってあのちょっとおおおおおお!!!」
「やっぱネタ枠じゃねぇか!!!」
「くそ!!テメェら行くぞぉおおお!!!」
そうして全員が一斉に走り出した!!!
フィルー!!
さっすがーー!!」
「わっ!キュルル!」
キュルルがぴょんぴょん跳ねながらやってきて僕に抱き着く。
僕についてる『ロック・リザード』の返り血なんてお構いなしだ。
そして他のチームメンバーもこっちへと近づいてきた。
「フィル、お疲れ様でした。
初めての魔物討伐はどうでした?」
「いやぁ、倒さなきゃ!って気持ちでいっぱいいっぱいで正直何が何だかって感じでした……
《ミートハンマー》で倒せてなかった時なんて焦りましたよ……」
「ふふふ……
ですが貴方はしっかり討伐を果たせました。
その調子で頑張っていきましょうね」
「は、はい!」
「おいキュら何様だ巻貝」
キュルルとアリーチェさんの諍いはもはや様式美だ……
「しっかし、あの『黒鋼岩』を砕くハンマーの攻撃で死なねぇなんてなぁ……」
「『ロック・リザード』は外皮で攻撃を防ぐだけじゃなく、皮下脂肪で衝撃を緩和することも出来るんだ。
生半可な一撃じゃ絶命させるには足りないよ」
ミルキィさんとスクトさんがそんなことを話し合っている。
僕も《ミートハンマー》の一撃で決まらなかったのは正直ちょっとショックだ……
「でもアレぐらいの威力があるなら制服のモード《レッド》で攻撃すればもうちょっとダメージを与えられてたんじゃないかな。
それでも一撃で倒すのはまだ厳しいかもだけど」
「あっ、そういえば制服の機能のことすっかり忘れてた……」
機能を試した時はあんなにも興奮していたのにもう頭から抜け落ちてたなんて……
「でもまあ、そういうアイテムの力を借りる前に自分の力だけでどれぐらい出来るかを知るのも大事だと僕は思うよ。
それじゃあ次は他の人が攻撃役に―――」
「スクトさん」
キャリーさんがスクトさんの台詞を遮って話しかけた。
どうしたんだろう?
「ん?なんだい、キャリーさん」
「向こうからなんか沢山来てる」
「え」
その言葉にその場の僕達は一斉にキャリーさんが指を差した方向へ目を向けた。
「うおあああああああ!!!???」
そこは先程まで『ロック・リザード』の姿があった丘の上……
その向こう側からどんどん新しい『ロック・リザード』が………!
こ、これって……!?
「これは……
どうやら丘の向こう側に群れがいたらしい……
さっきのは群れの内の一頭だったのか……?
いや、しかし……」
「うええ!!??」
群れって……!
今こちらに向かって来ている『ロック・リザード』の数は1、2……5、6……10体はいるぅ!!
「しょうがない!ここで対処しよう!」
「ちょっ!そんないきなり!!」
「これも経験だ!
もっと奥地に進めばこれぐらいの数を同時に相手するのが当たり前になるぞ!」
「ひええええ!!!」
こちらへと向かってくる『ロック・リザード』の群れを前にスクトさんは容赦なく僕達に言い放つ!
勇者一行メンバーで1番の常識人とは言えやはりこの人も勇者一行メンバーなのだった!
「はぁーはっはっは!!!
中々おあつらえ向きなシチュエーションじゃないか!!!」
「こ、コリーナさん!?」
突然コリーナさんの大声が辺りに響き渡った。
「とうとうこの私の成り上がり物ストーリー『勇者学園と勇者コリーナ ~最低『魔力値』勇者は世界を光照らす~』が展開される時が来た!!
フィル=フィール!!
この私の記念すべき晴れ舞台をその目に焼き付けろ!!
そしてその活躍の様を物語として執筆し全世界に行き渡らせろぉおおおおおおおおお!!!」
「あのちょっとおおおお!!??」
コリーナさんが若干意味不明なテンションで『ロック・リザード』の群れへと突撃する!
なんかこの人のノリ勇者様を思い出すな!
いやそんなことより早く止めないと!
いくら何でもあの数相手に1人では無茶だって!
「ふん!私を見くびるなよ!!
忘れたかフィル=フィール!!
模擬戦で貴様に見せたあの魔法を!!」
「あの魔法……!?」
「そう!この世界には様々な系統の魔法があるがいずれにも耐性を持つ魔物が存在するものだ!!
この『ロック・リザード』が炎に耐性があるようにな!!
しかし!!唯一あらゆる魔物が耐性を持たない魔法がある!!
遍く魔物の身を等しく灼き尽くすその魔法こそ―――!!」
コリーナさんは右掌を天高く掲げた!
「光魔法!!!」
そして、その手が光輝きだす!!
「喰らえ!!『準』高等光魔法!!!!
《ジャッジメントオオオオオオオオオオオオ・
ルミナァアアアアアアアアアアス》!!!」
コリーナさんがその右手を振り下ろすと――!!
―――ドォオオオオオオオオオ!!!
コリーナさんの目の前に『光の滝』が現れ、その前方にいた『ロック・リザード』が5、6体まとめて吹き飛んだ!!
「す、凄い……!!」
「まさか私以外に『準』高等魔法が使える生徒がいたとは……恐れ入る」
「あいつ……ただのネタ枠じゃなかったのか……!」
キャリーさんやヴィガーさんからの感嘆の声を聞きながら、僕もまたその光景に息を飲んでいた……
確かに模擬戦では(理不尽な怒りと共に)その魔法をこの身に受けたことはあったけど……
まさかここまでの実力があったとは……!
そのコリーナさんの姿はまさしく『勇者』……あれ?コリーナさんは?
「はぁーはっはっは!!見たか!!
この私の華麗なる魔法を!!その威力を!!
この魔法はまさに究極奥義!!
己の魔力全てを使い果たして発動する最強の光魔法だ!!
結果、その後の私は一切動けなくなるのだ!!!!!」
と、うつ伏せに倒れ込んでいたコリーナさんから全く変わらぬテンションの声が響く。
そして残りの『ロック・リザード』がコリーナさんに向かいつつ―――
「ってあのちょっとおおおおおお!!!」
「やっぱネタ枠じゃねぇか!!!」
「くそ!!テメェら行くぞぉおおお!!!」
そうして全員が一斉に走り出した!!!
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