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第3章
第6話 3人のお付きと模擬戦
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「それでは次、ウォッタ=ガーデニングとバニラ=タリスマン」
「あっ……呼ばれてしまいました……
アリスリーチェ様……申し訳ございません……
少しの間お傍を離れてしまいます……」
「もう……気にせず行ってらっしゃいな。
どうせ貴女ならすぐに終わらせられるでしょう?」
「は、はい……!
頑張ります……!」
ウォッタさんはそう言いながらアリーチェさんから名残惜しそうに離れていった。
「あの、アリーチェさん……
あのバニラさんって人、『魔力値』ランキングの上位で見かけた名前でしたよ?
確かウォッタさんよりも高い『魔力値』だったはずですけど……
大丈夫なんでしょうか……?」
「まぁ、このまま見ていればすぐ分かることなのですが……」
アリーチェさんは、ウォッタさんが淹れてくれたティーカップを一口含み、言った。
「このルールでは……彼女の『独壇場』ですわ」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「これで勝負あり………」
「うああっ………」
コーディス先生の模擬戦開始の宣言からすぐのことだった……
ウォッタさんの唱えた魔法によって出来た水の球体の中に相手の女性が捉えられ、まるで十字架に磔にされたのかの如く自由を奪われてしまっていた。
ちなみにその水の球体は相手の頭の部分だけが切り取ったように空けられており、呼吸だけは行えるようになっている。
「この《アクア・ジェイル》はアナタには脱出不可能……
このまま顔を塞いじゃってもいいんだよ……?」
その時のウォッタさんの表情は冷酷そのものだった……
「うう……こ、降参………」
「そこまで。
勝者。ウォッタ」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「3分もアリスリーチェ様のお傍を離れてしまい、誠に申し訳ございません……」
ウォッタさんは模擬戦中の表情が嘘のようにしおらしくなって戻って来た……
「ふぇぇ………」
「『魔力値』だけで『魔法師』の才能が決まるわけではありませんでしてよ。
ウォッタは3人の中で最も魔法の扱いに長けておりますの。
特に得意系統の水魔法の扱いに関してはおそらくこの学園の生徒内では随一と言ってよいでしょうね」
「そんなこと……
私の魔法技術などアリスリーチェ様に到底及びません……
私には《エミッション・アクア》をあのように扱うことも出来ませんし……
私はアリスリーチェ様の完全下位互換であります……」
「謙遜もあまりに過ぎれば嫌味と同義ですわよ。
貴女でなければわたくしに合わせたマジックハーブティを淹れることも出来ませんし、『マジック・ウィルチェアー』の魔力供給も駆動部品に負荷を与えないようにとても繊細さを求められる、貴女にしか出来ない作業なのですよ。
貴女はもう少し自分に自信を持ちなさいな」
「は、はい……!
精進します……!」
ウォッタさんはまるで幼子が母親から褒められている時のような輝かしい笑顔を浮かべていた。
あの模擬戦中の表情とのギャップに僕は何も言えなくなってしまうのだった……
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「次、カキョウ=ガーデニングとミルキィ=バーニング」
「私の出番のようです。
しばし、お傍を離れさせて頂きます」
「ええ、行ってらっしゃい。
貴女には不利なルールかもしれないけど、大したハンデではないでしょう」
「はっ!
必ずやご期待に沿えて見せます!
ファーティラ殿、こちらを少しお預かり願う!」
「ええ、構いませんよ」
カキョウさんは日傘をファーティラさんへと手渡し、移動していった。
「カキョウさんは魔法が苦手なんですか?」
「あの子は肉体を使った戦闘技術ならば右に出るものなしなのですが、魔法は少しばかり不得手な方ですわね。
『魔力値』自体は常人以上なのですけれどね」
確か、あの人の『魔力値』は18000だったっけ……
『魔力値』だけで『魔法師』の才能が決まるわけじゃない、か……
「カキョウさんの相手は……
あっ、あの人は!」
あの大柄な体格の生徒は……
昨日の模擬戦でキュルルに真っ先にリベンジマッチを仕掛けた人だ!
「今回は斧は持っていないみたいだ……
あの人もあまり魔法が得意ってイメージはしないけど……
どんな戦いになるんだろう……
っていうか結構可愛い名前してたんだな」
「まあ、誰が相手にせよ……
こちらが心配することは何もありませんことよ」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「《フレイム・ガントレット》!!」
―――ボォオオオオオ!!!
「………………………………………」
模擬戦が開始するや否や、ミルキィさんはその『魔法名』を唱えると――
その両手に『炎の手甲』が現れた!!
「へへっ!悪ぃなぁ!
大方魔法での戦いなら俺より分があると思っていたんだろうが……!
コイツならほぼ肉弾戦と同じ感覚で戦えるぜ!!」
「謝る必要は無い
私も似たようなものだ」
「ああ?」
カキョウさんの言葉にミルキィさんが怪訝な声を出した直後の事――
「《ガスト・ブースト》」
―――ボゥッッ……!
その『魔法名』が唱えられた瞬間――
カキョウさんの姿が消えた。
「え―――」
気が付くとカキョウさんは――
ミルキィさんの眼前で屈み込んでいた――
そして――
「はッッッ!!!!」
―――ボッッ!!!
「ごあああッッッッ!!??」
カキョウさんはミルキィさんの腹に両手を突き出すと――
その巨体が数メートル後方へと吹っ飛び、地面を転がった!!
ミルキィさんは腹を抑え、震えながら何とか立ち上がろうとするも、膝に力が入らないようだった……
「てっ……てめぇっ………!
これは……魔法のみを使った模擬戦だぞ………!
る……ルール違反………!!」
「私はルール違反など犯していない。
今、貴殿には魔法の力しか使っていない」
「なっ……なんだとぉ………!?」
「《ガスト・ブースト》……
身体の一部から局所的な突風を吹かせる魔法だ。
普段は足裏から発生させ、移動の補助に使っているが、
今回は掌からも発生させて貴殿に叩き込んだ。
ちなみに私が使える魔法はこれしかない」
「な……ぐ………がぁ………!!」
そのまま、ミルキィさんは起き上がることは出来なかった……
「そこまで。
勝者、カキョウ」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「ただいま戻りました。
アリスリーチェ様」
「ええ、お帰りなさい。
危なげない勝利でしたわね」
カキョウさんはファーティラさんから無言で日傘を受け取ると、いつも通りの位置でアリーチェさんへいつもと変わらぬように日傘を差し出した。
「か、カキョウさんの動き……
速すぎて全然見えなかった……」
「ただでさえ身体能力は並の人間以上ですのに風魔法によるブーストまで掛かるものなのですから、もはや常人にはカキョウの動きを見切るのは不可能と言ってもよいでしょうね」
「いいえ、私などまだまだ未熟もいい所です。
この前など、アリスリーチェ様に無礼を働こうとした野党共30人を無力化するのに7秒もかかってしまいました。
あの程度、せめて5秒以内で終わらせなければなりませんでしたのに……」
わー、僕何度かこの人から日傘の中に仕込んでるもの見せつけられたことあるんだけど、アリーチェさんの制止がなければどうなっちゃてたんだろー。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「次、ファーティラ=ガーデニングとヴィガー=マックス」
「ではアリスリーチェ様、行ってまいります」
「ええ、それではまたすぐに」
「あ、またヴィガーさんだ」
ファーティラさんは全くの平常心のままこの場から離れていった。
「それで……アリーチェさん………
ファーティラさんの実力の程は………」
アリーチェさんはティーカップをトン、と置くと……
「『心配』という言葉が……
いかに馬鹿馬鹿しいものかを認識させられますわね」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「そこまで。
勝者、ファーティラ」
「アリエス先生、彼の治療をお願い致します。
手加減したので大事には至ってないはずです」
「え、ええ………
あの、本当に手加減した……?
凄い音聞こえた気がしたけど……」
…………………………コーディス先生の模擬戦開始の宣言直後―――
まず、まるでカキョウさんのようにファーティラさんの姿が消えた。
そして、困惑するヴィガーさんの背後に彼女が現れると、『魔法名』を即座に詠唱。
確か、《ミニマム・サンダーボルト・ドロップ》だったと思う。
その直後、雷のような音が鳴ると……ヴィガーさんが昏倒していた……
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「私は一応、魔法技術と身体技術の両方を得手としておりますが……
魔法技術はウォッタに及ばず、身体技術はカキョウに劣る……
いわゆる器用貧乏、というものです。
アリスリーチェ様のお付きの長という立場を貰っておきながら……
全くもってお恥ずかしい限りです」
「その貧乏な器用さ、どうか僕にお恵み頂けませんかね?」
僕は反射的に言葉を発していた……
「あっ、ちょっとフィル!いけませんわ!
彼女に冗談は――」
「ええっ!?
器用さのお恵みですか!?
い、一体どのようにすれば……!?
いえ、どのような願いであれ、貴方様には全力で報いる所存です!
考えますので、少しお待ちください!」
「えっ」
「器用さをお恵み……
器用さの伝授と言った所か……?
確かに私は人より物作りなどは器用な方ではあるが……
どうすればフィル様にもこの指使いを伝授出来るのか……」
「あの、ちょっと」
「そうだ!私の部屋にいらしてください!
私の指使いを貴方のお身体へと直接お教えして差し上げます!
その全身に余すことなく私の指の感覚を刻み込み、決して忘れなくしてあげますので!!
では行きましょう!!!」
「いやあのおおおおおおお!!!!!!!」
「「待てぇえええ!!」キュらあああああ!!」
「あっ……呼ばれてしまいました……
アリスリーチェ様……申し訳ございません……
少しの間お傍を離れてしまいます……」
「もう……気にせず行ってらっしゃいな。
どうせ貴女ならすぐに終わらせられるでしょう?」
「は、はい……!
頑張ります……!」
ウォッタさんはそう言いながらアリーチェさんから名残惜しそうに離れていった。
「あの、アリーチェさん……
あのバニラさんって人、『魔力値』ランキングの上位で見かけた名前でしたよ?
確かウォッタさんよりも高い『魔力値』だったはずですけど……
大丈夫なんでしょうか……?」
「まぁ、このまま見ていればすぐ分かることなのですが……」
アリーチェさんは、ウォッタさんが淹れてくれたティーカップを一口含み、言った。
「このルールでは……彼女の『独壇場』ですわ」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「これで勝負あり………」
「うああっ………」
コーディス先生の模擬戦開始の宣言からすぐのことだった……
ウォッタさんの唱えた魔法によって出来た水の球体の中に相手の女性が捉えられ、まるで十字架に磔にされたのかの如く自由を奪われてしまっていた。
ちなみにその水の球体は相手の頭の部分だけが切り取ったように空けられており、呼吸だけは行えるようになっている。
「この《アクア・ジェイル》はアナタには脱出不可能……
このまま顔を塞いじゃってもいいんだよ……?」
その時のウォッタさんの表情は冷酷そのものだった……
「うう……こ、降参………」
「そこまで。
勝者。ウォッタ」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「3分もアリスリーチェ様のお傍を離れてしまい、誠に申し訳ございません……」
ウォッタさんは模擬戦中の表情が嘘のようにしおらしくなって戻って来た……
「ふぇぇ………」
「『魔力値』だけで『魔法師』の才能が決まるわけではありませんでしてよ。
ウォッタは3人の中で最も魔法の扱いに長けておりますの。
特に得意系統の水魔法の扱いに関してはおそらくこの学園の生徒内では随一と言ってよいでしょうね」
「そんなこと……
私の魔法技術などアリスリーチェ様に到底及びません……
私には《エミッション・アクア》をあのように扱うことも出来ませんし……
私はアリスリーチェ様の完全下位互換であります……」
「謙遜もあまりに過ぎれば嫌味と同義ですわよ。
貴女でなければわたくしに合わせたマジックハーブティを淹れることも出来ませんし、『マジック・ウィルチェアー』の魔力供給も駆動部品に負荷を与えないようにとても繊細さを求められる、貴女にしか出来ない作業なのですよ。
貴女はもう少し自分に自信を持ちなさいな」
「は、はい……!
精進します……!」
ウォッタさんはまるで幼子が母親から褒められている時のような輝かしい笑顔を浮かべていた。
あの模擬戦中の表情とのギャップに僕は何も言えなくなってしまうのだった……
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「次、カキョウ=ガーデニングとミルキィ=バーニング」
「私の出番のようです。
しばし、お傍を離れさせて頂きます」
「ええ、行ってらっしゃい。
貴女には不利なルールかもしれないけど、大したハンデではないでしょう」
「はっ!
必ずやご期待に沿えて見せます!
ファーティラ殿、こちらを少しお預かり願う!」
「ええ、構いませんよ」
カキョウさんは日傘をファーティラさんへと手渡し、移動していった。
「カキョウさんは魔法が苦手なんですか?」
「あの子は肉体を使った戦闘技術ならば右に出るものなしなのですが、魔法は少しばかり不得手な方ですわね。
『魔力値』自体は常人以上なのですけれどね」
確か、あの人の『魔力値』は18000だったっけ……
『魔力値』だけで『魔法師』の才能が決まるわけじゃない、か……
「カキョウさんの相手は……
あっ、あの人は!」
あの大柄な体格の生徒は……
昨日の模擬戦でキュルルに真っ先にリベンジマッチを仕掛けた人だ!
「今回は斧は持っていないみたいだ……
あの人もあまり魔法が得意ってイメージはしないけど……
どんな戦いになるんだろう……
っていうか結構可愛い名前してたんだな」
「まあ、誰が相手にせよ……
こちらが心配することは何もありませんことよ」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「《フレイム・ガントレット》!!」
―――ボォオオオオオ!!!
「………………………………………」
模擬戦が開始するや否や、ミルキィさんはその『魔法名』を唱えると――
その両手に『炎の手甲』が現れた!!
「へへっ!悪ぃなぁ!
大方魔法での戦いなら俺より分があると思っていたんだろうが……!
コイツならほぼ肉弾戦と同じ感覚で戦えるぜ!!」
「謝る必要は無い
私も似たようなものだ」
「ああ?」
カキョウさんの言葉にミルキィさんが怪訝な声を出した直後の事――
「《ガスト・ブースト》」
―――ボゥッッ……!
その『魔法名』が唱えられた瞬間――
カキョウさんの姿が消えた。
「え―――」
気が付くとカキョウさんは――
ミルキィさんの眼前で屈み込んでいた――
そして――
「はッッッ!!!!」
―――ボッッ!!!
「ごあああッッッッ!!??」
カキョウさんはミルキィさんの腹に両手を突き出すと――
その巨体が数メートル後方へと吹っ飛び、地面を転がった!!
ミルキィさんは腹を抑え、震えながら何とか立ち上がろうとするも、膝に力が入らないようだった……
「てっ……てめぇっ………!
これは……魔法のみを使った模擬戦だぞ………!
る……ルール違反………!!」
「私はルール違反など犯していない。
今、貴殿には魔法の力しか使っていない」
「なっ……なんだとぉ………!?」
「《ガスト・ブースト》……
身体の一部から局所的な突風を吹かせる魔法だ。
普段は足裏から発生させ、移動の補助に使っているが、
今回は掌からも発生させて貴殿に叩き込んだ。
ちなみに私が使える魔法はこれしかない」
「な……ぐ………がぁ………!!」
そのまま、ミルキィさんは起き上がることは出来なかった……
「そこまで。
勝者、カキョウ」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「ただいま戻りました。
アリスリーチェ様」
「ええ、お帰りなさい。
危なげない勝利でしたわね」
カキョウさんはファーティラさんから無言で日傘を受け取ると、いつも通りの位置でアリーチェさんへいつもと変わらぬように日傘を差し出した。
「か、カキョウさんの動き……
速すぎて全然見えなかった……」
「ただでさえ身体能力は並の人間以上ですのに風魔法によるブーストまで掛かるものなのですから、もはや常人にはカキョウの動きを見切るのは不可能と言ってもよいでしょうね」
「いいえ、私などまだまだ未熟もいい所です。
この前など、アリスリーチェ様に無礼を働こうとした野党共30人を無力化するのに7秒もかかってしまいました。
あの程度、せめて5秒以内で終わらせなければなりませんでしたのに……」
わー、僕何度かこの人から日傘の中に仕込んでるもの見せつけられたことあるんだけど、アリーチェさんの制止がなければどうなっちゃてたんだろー。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「次、ファーティラ=ガーデニングとヴィガー=マックス」
「ではアリスリーチェ様、行ってまいります」
「ええ、それではまたすぐに」
「あ、またヴィガーさんだ」
ファーティラさんは全くの平常心のままこの場から離れていった。
「それで……アリーチェさん………
ファーティラさんの実力の程は………」
アリーチェさんはティーカップをトン、と置くと……
「『心配』という言葉が……
いかに馬鹿馬鹿しいものかを認識させられますわね」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「そこまで。
勝者、ファーティラ」
「アリエス先生、彼の治療をお願い致します。
手加減したので大事には至ってないはずです」
「え、ええ………
あの、本当に手加減した……?
凄い音聞こえた気がしたけど……」
…………………………コーディス先生の模擬戦開始の宣言直後―――
まず、まるでカキョウさんのようにファーティラさんの姿が消えた。
そして、困惑するヴィガーさんの背後に彼女が現れると、『魔法名』を即座に詠唱。
確か、《ミニマム・サンダーボルト・ドロップ》だったと思う。
その直後、雷のような音が鳴ると……ヴィガーさんが昏倒していた……
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「私は一応、魔法技術と身体技術の両方を得手としておりますが……
魔法技術はウォッタに及ばず、身体技術はカキョウに劣る……
いわゆる器用貧乏、というものです。
アリスリーチェ様のお付きの長という立場を貰っておきながら……
全くもってお恥ずかしい限りです」
「その貧乏な器用さ、どうか僕にお恵み頂けませんかね?」
僕は反射的に言葉を発していた……
「あっ、ちょっとフィル!いけませんわ!
彼女に冗談は――」
「ええっ!?
器用さのお恵みですか!?
い、一体どのようにすれば……!?
いえ、どのような願いであれ、貴方様には全力で報いる所存です!
考えますので、少しお待ちください!」
「えっ」
「器用さをお恵み……
器用さの伝授と言った所か……?
確かに私は人より物作りなどは器用な方ではあるが……
どうすればフィル様にもこの指使いを伝授出来るのか……」
「あの、ちょっと」
「そうだ!私の部屋にいらしてください!
私の指使いを貴方のお身体へと直接お教えして差し上げます!
その全身に余すことなく私の指の感覚を刻み込み、決して忘れなくしてあげますので!!
では行きましょう!!!」
「いやあのおおおおおおお!!!!!!!」
「「待てぇえええ!!」キュらあああああ!!」
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