【完】死神にウェディングドレスを

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その日の帰りのホームルームも終わり、鞄を持ち教室を出ると・・・。



「光一君！！一緒に帰ろうよ～！！」



「帰ろ～！！」



女どもがやたらと寄ってきて、俺は舌打ちをする。
そしたら、そのタイミングで・・・



「光一！！」



と・・・。
2年の時に同じクラスだった男数人が笑いながら今日も近付いてきた。



「今日こそ一緒に帰れる！？」



そう言われ、俺は頷いた。
それから女どもの方を向き・・・



「これからこいつらとエロい話があるから、お前らついてくんな！！」



俺がそう言うと、女どもはやたらとキャーキャー言いながら盛り上がり、去っていった。
それに溜め息をついた時、男達がニヤニヤした顔で俺の方を見てきた。



「俺の家、今日親いないから鑑賞会でもする！？」



そんなことを言われ、俺は笑った。



「俺、実物にしか興味ねーよ。」



俺がそう答えると、男達は「流石！！」とかなんとか言いまくり・・・。
それを無視して帰ろうとした時・・・



「岩渕ー・・・また光一の妹と一緒に帰るのかよ？」



俺の近くに立っていた1人の男の声で立ち止まる。
その男の視線を追うと、理子が岩渕の腕に絡まりながら歩いているところだった。



「理子ちゃんさ、義理でもお兄ちゃんになるんでしょ？岩渕。」



「兄妹でエッチなことしちゃダメだよ～！！」



と、男どもが今日も言い出して・・・



「お兄ちゃんと一緒に毎日寝てるけど、私はお兄ちゃんと結婚するからいいの！！！
口出ししてこないでよ、オジサン！！！」



理子がそんな言葉で反論し始めた。



「光一、理子ちゃん毎日岩渕と一緒に寝てるらしいけどいいのかよ？
絶対エロいことしてるだろ！！」



1人の男の言葉に、他の男どもが笑っている。
バカにしたような顔で、笑っている。



何故理子が岩渕をこんなに好きでいるのか分からない奴らが、岩渕をバカにしたような顔で笑っている。



だから、言った。



「結婚するらしいからいいんじゃねーの？
親同士が再婚しても血繋がってねーから結婚出来るしな。
結婚するんだろ？岩渕！！」



そう、岩渕に言った。