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そんなことを言い出した教皇に、俺は大きく笑った。
王宮に戻ってからこんなに笑ったのは初めてなくらい大きく笑った。
「違いますよ!!あのルルじゃないです!!
どうしてその話を知っているのかは分かりませんが、自分の命に代えてまで俺を守ってくれたルルはあのルルじゃありません!!」
大笑いしながらカルティーヌが待っているであろう扉を指差した。
「ルルはあんな貴族の女のような女ではありません!!
俺の“ルル”は、強者ばかりが集まる村、インソルドとインラドルで2番目に強い女でしたから!!」
大笑いしながら続けたら、教皇は優しい優しい顔で俺のことを見詰め・・・
そして・・・
「聖女の刻印により、本来の姿に戻られたのでしょう。」
そんな・・・
そんなことを言ってきて・・・
俺は笑い続けた顔のまま、言った。
「そんなはずはありません・・・。
俺の“ルル”は死にました。
インソルドでは魔獣に殺られることは珍しくありません。
魔獣の攻撃による怪我の手当てだけでなく、俺だって死んでいく人間を何人も見送りました。
だから、そんなはずはありません。
俺の“ルル”は死にました。
だからこの人生で会うことはありません。」
次の人生で俺はルルに会える・・・。
この人生を強く強く強く、どこまでの強く生き抜けば、最善を尽くせば。
俺は次の人生でルルに求婚が出来る。
チチが許してくれるから。
ルルを死なせてしまった俺のことを許してくれるから。
そう思っていた・・・
俺はずっとそう思ってこの腐り果てたような王宮で生き抜いてきた。
なのに・・・
それなのに・・・
「命の灯りが全て消えるその瞬間、聖女の刻印の条件が揃ったのでしょう。
カルティーヌ令嬢の・・・ルルの命の灯りは聖女の刻印によってゆっくりと蘇り、半年もの時を掛けて身体が再生されていきました。
それからまた7年の時を掛けて完全な聖女の姿へと変わっていきました。」
教皇がそう言って・・・
そんなことを言って・・・
「あの扉の向こう側で貴方を待っているのは“ルル”です。
これから結婚式を挙げ正式な夫婦となり、そしてこの結婚により貴方は第3皇太子となる。
貴方にも国王になる権利を与えられることを我々カンザル教会がこの結婚式を見届けることによって証明します。」
カルティーヌが待っているであろう扉を指差し、言った。
王宮に戻ってからこんなに笑ったのは初めてなくらい大きく笑った。
「違いますよ!!あのルルじゃないです!!
どうしてその話を知っているのかは分かりませんが、自分の命に代えてまで俺を守ってくれたルルはあのルルじゃありません!!」
大笑いしながらカルティーヌが待っているであろう扉を指差した。
「ルルはあんな貴族の女のような女ではありません!!
俺の“ルル”は、強者ばかりが集まる村、インソルドとインラドルで2番目に強い女でしたから!!」
大笑いしながら続けたら、教皇は優しい優しい顔で俺のことを見詰め・・・
そして・・・
「聖女の刻印により、本来の姿に戻られたのでしょう。」
そんな・・・
そんなことを言ってきて・・・
俺は笑い続けた顔のまま、言った。
「そんなはずはありません・・・。
俺の“ルル”は死にました。
インソルドでは魔獣に殺られることは珍しくありません。
魔獣の攻撃による怪我の手当てだけでなく、俺だって死んでいく人間を何人も見送りました。
だから、そんなはずはありません。
俺の“ルル”は死にました。
だからこの人生で会うことはありません。」
次の人生で俺はルルに会える・・・。
この人生を強く強く強く、どこまでの強く生き抜けば、最善を尽くせば。
俺は次の人生でルルに求婚が出来る。
チチが許してくれるから。
ルルを死なせてしまった俺のことを許してくれるから。
そう思っていた・・・
俺はずっとそう思ってこの腐り果てたような王宮で生き抜いてきた。
なのに・・・
それなのに・・・
「命の灯りが全て消えるその瞬間、聖女の刻印の条件が揃ったのでしょう。
カルティーヌ令嬢の・・・ルルの命の灯りは聖女の刻印によってゆっくりと蘇り、半年もの時を掛けて身体が再生されていきました。
それからまた7年の時を掛けて完全な聖女の姿へと変わっていきました。」
教皇がそう言って・・・
そんなことを言って・・・
「あの扉の向こう側で貴方を待っているのは“ルル”です。
これから結婚式を挙げ正式な夫婦となり、そしてこの結婚により貴方は第3皇太子となる。
貴方にも国王になる権利を与えられることを我々カンザル教会がこの結婚式を見届けることによって証明します。」
カルティーヌが待っているであろう扉を指差し、言った。
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