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ルルならきっと分かってくれる。
この国の民の為に“最善を尽くす”俺のことを、きっと分かってくれる。
そう思っていたけれど・・・
「子作り、ですか・・・?」
聖女が現れてから約5ヶ月、1度も聖女と会うことがないまま時間は過ぎた。
ミランダは“皇太子妃教育を少しでもしてから”と言っていて、インソルドの女にその教育をするのはする方も受ける方も大変だろうなと思っていた。
そんなことを思いながら少しだけ楽しみな気持ちにもなっていた。
インソルドの女とインソルドの話が出来る。
この腐り果てたような王宮で戦友のように過ごせる女が来る、そんな気持ちにもなっていたのに。
ジルゴバートの側近、ヤミレナスが厭らしく笑いながら俺に話し掛けてきた言葉が、「子作りが楽しみですな!」という言葉だった。
「あんなに美しく可愛い女を俺は見たことがありませんよ!!
俺に王族の血が流れていたら俺が結婚をしたかった!!
そしたら毎夜毎夜・・・夜だけではなく朝も昼も思う存分可愛がってやるのに!!」
「そうですか。」
「どうやら、聖女になると傷が再生するようなんですよね。
だからきっと処女膜も再生されていますよ。
10代の後半には結婚するのが女では一般的なのに、聖女は23歳になったのに結婚していなくて。
聞いたところ“月のモノ”がずっと来ていなかったそうで。」
「なるほど・・・。」
それではインソルドでは結婚が出来ない。
子作りが出来ない人間は結婚が出来ないようになっている。
インソルドでは、魔獣から民を守ることと同じくらい子どもを作ることも大切なこととされていたから。
「“月のモノ”が来ていなかったなら、性行為し放題ですからね!!
インソルドで多くの男達のモノを咥え込んでいたでしょうけど、処女膜も再生されているかと思いますので楽しんでくださいね!!」
「僕は子作りはしませんよ。
国の安泰の為に聖女様と結婚をするだけなので。」
そう答えた俺にヤミレナスが驚いた顔をした。
「王族は子作りするのも仕事ですよね?
黒髪持ちで棄てられたステル殿下をジルゴバート陛下が拾ってくれ、更には聖女様と結婚させて貰えた。
ジルゴバート陛下に感謝をし子作りもちゃんとしなといけませんよ。
結婚後あまりにも子どもが出来ないようでしたら俺からジルゴバートに報告もしますからね。」
ヤミレナスがそんなことを言ってきて、かと思ったら厭らしく笑ってきた。
「ですが、もしも・・・もしも、ステル殿下の下半身が使えずにお困りのようでしたら・・・」
俺に更に近付き、続けた。
「聖女様に俺の子種を注いであげてもいいですよ。
黒髪持ちの皇子、聖女は没落貴族のインソルド出身。
それもあんな肌荒れみたいなヒヒンソウの刻印が浮かび上がった聖女。
そんな2人の子どもが次の国王になることは有り得ませんから、俺の子種でも問題ありませんよ。」
この国の民の為に“最善を尽くす”俺のことを、きっと分かってくれる。
そう思っていたけれど・・・
「子作り、ですか・・・?」
聖女が現れてから約5ヶ月、1度も聖女と会うことがないまま時間は過ぎた。
ミランダは“皇太子妃教育を少しでもしてから”と言っていて、インソルドの女にその教育をするのはする方も受ける方も大変だろうなと思っていた。
そんなことを思いながら少しだけ楽しみな気持ちにもなっていた。
インソルドの女とインソルドの話が出来る。
この腐り果てたような王宮で戦友のように過ごせる女が来る、そんな気持ちにもなっていたのに。
ジルゴバートの側近、ヤミレナスが厭らしく笑いながら俺に話し掛けてきた言葉が、「子作りが楽しみですな!」という言葉だった。
「あんなに美しく可愛い女を俺は見たことがありませんよ!!
俺に王族の血が流れていたら俺が結婚をしたかった!!
そしたら毎夜毎夜・・・夜だけではなく朝も昼も思う存分可愛がってやるのに!!」
「そうですか。」
「どうやら、聖女になると傷が再生するようなんですよね。
だからきっと処女膜も再生されていますよ。
10代の後半には結婚するのが女では一般的なのに、聖女は23歳になったのに結婚していなくて。
聞いたところ“月のモノ”がずっと来ていなかったそうで。」
「なるほど・・・。」
それではインソルドでは結婚が出来ない。
子作りが出来ない人間は結婚が出来ないようになっている。
インソルドでは、魔獣から民を守ることと同じくらい子どもを作ることも大切なこととされていたから。
「“月のモノ”が来ていなかったなら、性行為し放題ですからね!!
インソルドで多くの男達のモノを咥え込んでいたでしょうけど、処女膜も再生されているかと思いますので楽しんでくださいね!!」
「僕は子作りはしませんよ。
国の安泰の為に聖女様と結婚をするだけなので。」
そう答えた俺にヤミレナスが驚いた顔をした。
「王族は子作りするのも仕事ですよね?
黒髪持ちで棄てられたステル殿下をジルゴバート陛下が拾ってくれ、更には聖女様と結婚させて貰えた。
ジルゴバート陛下に感謝をし子作りもちゃんとしなといけませんよ。
結婚後あまりにも子どもが出来ないようでしたら俺からジルゴバートに報告もしますからね。」
ヤミレナスがそんなことを言ってきて、かと思ったら厭らしく笑ってきた。
「ですが、もしも・・・もしも、ステル殿下の下半身が使えずにお困りのようでしたら・・・」
俺に更に近付き、続けた。
「聖女様に俺の子種を注いであげてもいいですよ。
黒髪持ちの皇子、聖女は没落貴族のインソルド出身。
それもあんな肌荒れみたいなヒヒンソウの刻印が浮かび上がった聖女。
そんな2人の子どもが次の国王になることは有り得ませんから、俺の子種でも問題ありませんよ。」
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