52 / 168
3
3-13
しおりを挟む
夫となり戦友にもなったステル殿下が、私の名前を呼びながら子種を注いだ。
それなのにまた動き始め、私は小さく笑った。
「宮廷の男は・・・私みたいな見た目の女が好きだってクレドが言ってた・・・っ」
インソルドに数年に1度来ていた商人、クレドのことを思い浮かべながら笑った。
「クレドの言う通りだった・・・っ」
「そうだな、昨日はモルダン近衛騎士団長からもカルティーヌのことをしつこく聞かれた・・・っ
俺よりも強い可能性もあるが、そっちに・・・」
ステル殿下は目に怒りの感情を込めて言葉を切り・・・でも、すぐに悲しそうに笑った。
「俺はカルティーヌのこの身体だけでいい・・・。
それ以上は求めない・・・。
それ以上は求めないから・・・俺と戦友でいて・・・。
この国を作り直す為の戦友として、カルティーヌのこの身体だけは俺にくれ。」
強く強く強く、どこまでも強い目で見詰められ・・・
そんなステル殿下の目を見詰めながら頷き、私の女の中は震えるほど喜びながらステル殿下の子種を受け入れていた。
泣きそうになったこの目は閉じることなく、それさえも受け止める。
生き抜かなくては。
強く強く強く、どこまでも強く。
私に出来る最善を尽くす。
「私がステル殿下を“可哀想な皇太子殿下”にはさせない。
だって、ステル殿下は何も可哀想ではないから。
貴方は何も可哀想な男ではない、そうでしょ?」
私が問い掛けるとステル殿下は怖いくらい真剣な顔で私のことを見詰める。
それから深く頷いた。
「俺は何も可哀想ではない。
俺は幸運だった。
黒髪でこの世界に生まれてしまったけれど、俺は生まれた時から幸運な子どもだった。」
その返事を聞き、私も大きく頷いた。
そしたら、その時・・・
「・・・いたっ」
私の女の部分が急に痛くなり少し起き上がり見てみると、貫かれたままのステル殿下のソレが入ったまま。
そして私の女の部分からは少しだけ血も溢れていた。
「今、再生されたか。」
「凄く痛いんだけど・・・。」
「インソルド出身の女と豪語していたのにな・・・っ」
ステル殿下が楽しそうに笑いながらソレをゆっくりと抜き始めた。
それなのにまた動き始め、私は小さく笑った。
「宮廷の男は・・・私みたいな見た目の女が好きだってクレドが言ってた・・・っ」
インソルドに数年に1度来ていた商人、クレドのことを思い浮かべながら笑った。
「クレドの言う通りだった・・・っ」
「そうだな、昨日はモルダン近衛騎士団長からもカルティーヌのことをしつこく聞かれた・・・っ
俺よりも強い可能性もあるが、そっちに・・・」
ステル殿下は目に怒りの感情を込めて言葉を切り・・・でも、すぐに悲しそうに笑った。
「俺はカルティーヌのこの身体だけでいい・・・。
それ以上は求めない・・・。
それ以上は求めないから・・・俺と戦友でいて・・・。
この国を作り直す為の戦友として、カルティーヌのこの身体だけは俺にくれ。」
強く強く強く、どこまでも強い目で見詰められ・・・
そんなステル殿下の目を見詰めながら頷き、私の女の中は震えるほど喜びながらステル殿下の子種を受け入れていた。
泣きそうになったこの目は閉じることなく、それさえも受け止める。
生き抜かなくては。
強く強く強く、どこまでも強く。
私に出来る最善を尽くす。
「私がステル殿下を“可哀想な皇太子殿下”にはさせない。
だって、ステル殿下は何も可哀想ではないから。
貴方は何も可哀想な男ではない、そうでしょ?」
私が問い掛けるとステル殿下は怖いくらい真剣な顔で私のことを見詰める。
それから深く頷いた。
「俺は何も可哀想ではない。
俺は幸運だった。
黒髪でこの世界に生まれてしまったけれど、俺は生まれた時から幸運な子どもだった。」
その返事を聞き、私も大きく頷いた。
そしたら、その時・・・
「・・・いたっ」
私の女の部分が急に痛くなり少し起き上がり見てみると、貫かれたままのステル殿下のソレが入ったまま。
そして私の女の部分からは少しだけ血も溢れていた。
「今、再生されたか。」
「凄く痛いんだけど・・・。」
「インソルド出身の女と豪語していたのにな・・・っ」
ステル殿下が楽しそうに笑いながらソレをゆっくりと抜き始めた。
10
お気に入りに追加
107
あなたにおすすめの小説
【完結】「私は善意に殺された」
まほりろ
恋愛
筆頭公爵家の娘である私が、母親は身分が低い王太子殿下の後ろ盾になるため、彼の婚約者になるのは自然な流れだった。
誰もが私が王太子妃になると信じて疑わなかった。
私も殿下と婚約してから一度も、彼との結婚を疑ったことはない。
だが殿下が病に倒れ、その治療のため異世界から聖女が召喚され二人が愛し合ったことで……全ての運命が狂い出す。
どなたにも悪意はなかった……私が不運な星の下に生まれた……ただそれだけ。
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します。
※他サイトにも投稿中。
※表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
※小説家になろうにて2022年11月19日昼、日間異世界恋愛ランキング38位、総合59位まで上がった作品です!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】逆行した聖女
ウミ
恋愛
1度目の生で、取り巻き達の罪まで着せられ処刑された公爵令嬢が、逆行してやり直す。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書いた作品で、色々矛盾があります。どうか寛大な心でお読みいただけるととても嬉しいですm(_ _)m
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
完結 婚約破棄は都合が良すぎる戯言
音爽(ネソウ)
恋愛
王太子の心が離れたと気づいたのはいつだったか。
婚姻直前にも拘わらず、すっかり冷えた関係。いまでは王太子は堂々と愛人を侍らせていた。
愛人を側妃として置きたいと切望する、だがそれは継承権に抵触する事だと王に叱責され叶わない。
絶望した彼は「いっそのこと市井に下ってしまおうか」と思い悩む……
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
だいたい全部、聖女のせい。
荒瀬ヤヒロ
恋愛
「どうして、こんなことに……」
異世界よりやってきた聖女と出会い、王太子は変わってしまった。
いや、王太子の側近の令息達まで、変わってしまったのだ。
すでに彼らには、婚約者である令嬢達の声も届かない。
これはとある王国に降り立った聖女との出会いで見る影もなく変わってしまった男達に苦しめられる少女達の、嘆きの物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
悪役令嬢の涙
拓海のり
恋愛
公爵令嬢グレイスは婚約者である王太子エドマンドに卒業パーティで婚約破棄される。王子の側には、癒しの魔法を使え聖女ではないかと噂される子爵家に引き取られたメアリ―がいた。13000字の短編です。他サイトにも投稿します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる