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近衛騎士団の承認もなければ騎士団も動かすことが出来ない。
だから仕方なく俺の側近達に頼み、“俺の私設警護団”を作り上げさせた。
「隣国から境界まで兵を出してきたんだ。
それを理由に攻め込めばよかったものを、何故何もせずに帰って来るんだ!!
5ヶ月も冷戦状態だったなんてバカげている!!」
「半年前に上げた高過ぎる関税への抗議だと考えられます。
そしてこちらから攻め込めばあちらも好機と応戦してきたことでしょう。」
マドニスが重い声でそう言って、俺のことなどクラストが消え失せてから1度も見ることはなかったのに、俺の方をゆっくりと見てきた。
そして・・・
「この王国は、サンクリア王国は国王陛下が18年間も不在となっております。
国王陛下が不在の今なら容易に落とせる、そう思われているでしょう。
近衛騎士団と第2騎士団が有能であったからこれまで何とか牽制することが出来ておりました。」
マドニスがそう言ってきて、それには苛立ちが沸騰してきた。
その苛立ちの感情のまま口を開こうとした時・・・
「第1騎士団も有能です。」
ステルがそう発言してきた。
勝手に発言したステルにも苛立ち、文句を言おうとステルの方を見たら・・・
「その女は・・・誰だ!?
いつからここに入った!!!
部外者は勝手に入れるな!!」
ステルの後ろには見たこともない若くて小汚ない女が立っていた。
濁った水色の髪の毛はボサボサで、水色の瞳、肌は泥だらけ、汚い黒い服を着ていた。
そんな女がステルの後ろに立っていたので俺は怒鳴った。
そしたらステルがゆっくりと後ろを振り向き・・・
「ああ、お前、今日はどうした?
こっちでは俺が1人の時に現れるように何度も言ってるだろ?」
ステルがそんなことを言いながらゆっくりと立ち上がり、両手でその女の頭を優しく撫で始めた。
それにはここにいる全員で驚きながら見ていたら、ステルがまた俺の方を見てきて・・・
「ご紹介したことはありませんでしたね、俺の魔獣です。」
そう言った・・・。
ステルが魔獣を連れているところを1度も見たことがなかったうえに、あまりにも大人しく欲のない無害な男、でも騎士としては有能な男だからすっかり忘れていたが、この男は魔獣持ちだった・・・。
サンクリア王国を建国した剣王ロンタス王と同じ、魔獣持ちの男だった・・・。
だから仕方なく俺の側近達に頼み、“俺の私設警護団”を作り上げさせた。
「隣国から境界まで兵を出してきたんだ。
それを理由に攻め込めばよかったものを、何故何もせずに帰って来るんだ!!
5ヶ月も冷戦状態だったなんてバカげている!!」
「半年前に上げた高過ぎる関税への抗議だと考えられます。
そしてこちらから攻め込めばあちらも好機と応戦してきたことでしょう。」
マドニスが重い声でそう言って、俺のことなどクラストが消え失せてから1度も見ることはなかったのに、俺の方をゆっくりと見てきた。
そして・・・
「この王国は、サンクリア王国は国王陛下が18年間も不在となっております。
国王陛下が不在の今なら容易に落とせる、そう思われているでしょう。
近衛騎士団と第2騎士団が有能であったからこれまで何とか牽制することが出来ておりました。」
マドニスがそう言ってきて、それには苛立ちが沸騰してきた。
その苛立ちの感情のまま口を開こうとした時・・・
「第1騎士団も有能です。」
ステルがそう発言してきた。
勝手に発言したステルにも苛立ち、文句を言おうとステルの方を見たら・・・
「その女は・・・誰だ!?
いつからここに入った!!!
部外者は勝手に入れるな!!」
ステルの後ろには見たこともない若くて小汚ない女が立っていた。
濁った水色の髪の毛はボサボサで、水色の瞳、肌は泥だらけ、汚い黒い服を着ていた。
そんな女がステルの後ろに立っていたので俺は怒鳴った。
そしたらステルがゆっくりと後ろを振り向き・・・
「ああ、お前、今日はどうした?
こっちでは俺が1人の時に現れるように何度も言ってるだろ?」
ステルがそんなことを言いながらゆっくりと立ち上がり、両手でその女の頭を優しく撫で始めた。
それにはここにいる全員で驚きながら見ていたら、ステルがまた俺の方を見てきて・・・
「ご紹介したことはありませんでしたね、俺の魔獣です。」
そう言った・・・。
ステルが魔獣を連れているところを1度も見たことがなかったうえに、あまりにも大人しく欲のない無害な男、でも騎士としては有能な男だからすっかり忘れていたが、この男は魔獣持ちだった・・・。
サンクリア王国を建国した剣王ロンタス王と同じ、魔獣持ちの男だった・・・。
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