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───────────・・・・
────────────・・・・・・
──────────────・・・・・・
死ぬほど愛している我が子を抱っこし、死ぬほど愛している奥さんと一緒に我が家に帰ってきた。
「宝(たから)、手ぇキレイキレイな!」
「ばいきんキレイキレイ!!」
靴を脱がした宝が玄関からヨチヨチと洗面所に向かうクソ可愛い後ろ姿にニヤニヤとしてしまいながら、俺も靴を脱いで洗面所へ向かおうとした。
そしたら・・・
「パパ?」
少し棘のある”パパ“という声が愛する奥さんの口から出てきて、慌てて玄関にいる奥さんに振り向いた。
そしたら、ママが・・・
スッピンに日焼け止めだけでもシミ1つない綺麗で可愛い顔をしているママが、に~っこりと笑いながら俺を見て・・・
「何か忘れてるよね?」
明らかに怒っている顔でそう聞いてきて、俺は高速で頭を回していく。
でも、何も思い浮かばなくて・・・。
”ヤバい。“
めちゃくちゃ焦った時、玄関の棚にパッと手を伸ばした奥さんが、少しだけお茶が残っているペットボトルを持ち上げた。
俺がさっき置いたペットボトルを・・・。
「もぉ~っ、いつも忘れる~!!
玄関は常に綺麗にしておかなきゃいけないの!!
運気が悪くなるの!!」
「すみません。」
怒っている顔も死ぬほど好きで。
俺は奥さんのことがもう・・・本当に・・・昔も今もこれからも、死ぬほど愛していて。
愛する奥さんの手からペットボトルを受け取り、それから笑い掛けた。
「女の人って何で占いが好きなんっすかね。」
「風水は占いじゃないから!」
「ママ占いも好きでしょ?
この前雑誌で真剣に恋愛運の所読んでたじゃん。」
「見てたの・・・!?」
「見てた見てた。
あ、ママ好きな男出来たのかって思いながら。」
廊下を歩きながらそう言った俺に、奥さんは慌てた様子で後ろから追ってくる。
俺のことを追い掛けてくる。
そして・・・
「私の好きな男の人は幸治君だよぉぉ~っっ」
それを聞き、自然と笑ってしまった顔で奥さんに振り向きソッと抱き締めた。
今でもこんなに俺にドキドキしてくれている顔で俺のことを見上げてくれ、そんな顔も死ぬほど可愛い。
俺の奥さんは、さっきよりもまた可愛くなっている。
そんなバカみたいなことを本気で思いながら、奥さんの唇にキスをしようと顔を降ろしていき・・・
「あーーーーー!!!!
てぇあらってないのにいけないんだぁぁぁ!!!!」
宝に”いけないコト“をしている所を見られてしまった。
「すみません。」
「ごめんなさい。」
「たからはてぇキレイキレイだから、ママとちゅ~できる~!!」
「うん、宝おいで~!!」
「あーーーーーー!!!!
宝待って、パパが先!パパが先!!!!」
奥さんのことを息子と取り合う未来が俺にあると、”あの日“の俺に教えてあげたい。
「フフッ、幸せ。」
奥さんを真ん中に宝と2人で奥さんの頬にキスをすると、奥さんが本当に幸せそうに笑っている。
「本当に幸せ。」
そう言った一美さんはリビングの窓から見える青空を眺めた。
「幸治君、大好き。」
「はい、知ってます。」
「たからもしってます!!」
end........
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死ぬほど愛している我が子を抱っこし、死ぬほど愛している奥さんと一緒に我が家に帰ってきた。
「宝(たから)、手ぇキレイキレイな!」
「ばいきんキレイキレイ!!」
靴を脱がした宝が玄関からヨチヨチと洗面所に向かうクソ可愛い後ろ姿にニヤニヤとしてしまいながら、俺も靴を脱いで洗面所へ向かおうとした。
そしたら・・・
「パパ?」
少し棘のある”パパ“という声が愛する奥さんの口から出てきて、慌てて玄関にいる奥さんに振り向いた。
そしたら、ママが・・・
スッピンに日焼け止めだけでもシミ1つない綺麗で可愛い顔をしているママが、に~っこりと笑いながら俺を見て・・・
「何か忘れてるよね?」
明らかに怒っている顔でそう聞いてきて、俺は高速で頭を回していく。
でも、何も思い浮かばなくて・・・。
”ヤバい。“
めちゃくちゃ焦った時、玄関の棚にパッと手を伸ばした奥さんが、少しだけお茶が残っているペットボトルを持ち上げた。
俺がさっき置いたペットボトルを・・・。
「もぉ~っ、いつも忘れる~!!
玄関は常に綺麗にしておかなきゃいけないの!!
運気が悪くなるの!!」
「すみません。」
怒っている顔も死ぬほど好きで。
俺は奥さんのことがもう・・・本当に・・・昔も今もこれからも、死ぬほど愛していて。
愛する奥さんの手からペットボトルを受け取り、それから笑い掛けた。
「女の人って何で占いが好きなんっすかね。」
「風水は占いじゃないから!」
「ママ占いも好きでしょ?
この前雑誌で真剣に恋愛運の所読んでたじゃん。」
「見てたの・・・!?」
「見てた見てた。
あ、ママ好きな男出来たのかって思いながら。」
廊下を歩きながらそう言った俺に、奥さんは慌てた様子で後ろから追ってくる。
俺のことを追い掛けてくる。
そして・・・
「私の好きな男の人は幸治君だよぉぉ~っっ」
それを聞き、自然と笑ってしまった顔で奥さんに振り向きソッと抱き締めた。
今でもこんなに俺にドキドキしてくれている顔で俺のことを見上げてくれ、そんな顔も死ぬほど可愛い。
俺の奥さんは、さっきよりもまた可愛くなっている。
そんなバカみたいなことを本気で思いながら、奥さんの唇にキスをしようと顔を降ろしていき・・・
「あーーーーー!!!!
てぇあらってないのにいけないんだぁぁぁ!!!!」
宝に”いけないコト“をしている所を見られてしまった。
「すみません。」
「ごめんなさい。」
「たからはてぇキレイキレイだから、ママとちゅ~できる~!!」
「うん、宝おいで~!!」
「あーーーーーー!!!!
宝待って、パパが先!パパが先!!!!」
奥さんのことを息子と取り合う未来が俺にあると、”あの日“の俺に教えてあげたい。
「フフッ、幸せ。」
奥さんを真ん中に宝と2人で奥さんの頬にキスをすると、奥さんが本当に幸せそうに笑っている。
「本当に幸せ。」
そう言った一美さんはリビングの窓から見える青空を眺めた。
「幸治君、大好き。」
「はい、知ってます。」
「たからもしってます!!」
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