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その日の夜
「私、あの人マジで無理。」
「そうなりますよね。」
幸治君の部屋のベッドの上、桜の大運動会の音を聞きながら、裸の幸治君の“いけないトコロ”を弄りながら話していく。
「だから俺、あの人に報告した時のことを一美さんに言わないつもりだったのに。」
「幸治君が私に教えてくれてなくても、どうせ今日同じことをあの人から言われてたよ。
遅くなったけど私はちゃんと挨拶したのにマジでムカつく。」
「福富と上手くいってないから俺に嫌がらせとかしてくるかと思ってたけど、あの人ってマジで俺のことも大好きでしたね。
煩くて面倒でヤバい感じが一美さんの方に全て向かってますね。」
「ムカつきすぎてあの人との仕事の後に元気君の所に行っちゃったよ・・・。」
「何で?」
「顧問の先生を変えられないか・・・。」
「変えられそうですか?」
「自分にはまだそういう権限はないって爆笑されて終わった・・・。
爆笑されて終わったよ・・・。
財閥のことなんて気にしないで“普通”に結婚すれば良いのにって・・・爆笑されて終わった。」
幸治君が少し驚いた顔で私のことを見下ろした。
幸治君の足の間に座り幸治君の“いけないトコロ”をまだ弄っている私のことを。
「一美さんとの件を報告してからあの人が仕事のことも含めて増田財閥のことを色々と話し始めたんですけど、増田元気さんがいずれ財閥のトップになるんですよね?
一美さんの財閥、これからそういう感じがもっと増していくんですかね?」
「元気君はそう思っているからね。
“出来る奴が上に立てば良い”っていう譲社長と同じ考え。
だから・・・」
どんどん固さを増していく幸治君の“いけないトコロ”を更に弄る。
「私達分家の人間が他の社員よりも出来る奴でいなければいけない。
分家の人間はもう小関の“家”しか残っていないから、お兄ちゃんと私で財閥の分家の人間を絶やさないようにしないといけない。」
幸治君の“いけないトコロ”を上下に擦りながら幸治君のことを見詰める。
「私は生まれてきてくれた子どもに“期待の気持ち”を押し付ける母親になると思う。」
「どうなんですかね。」
ハッキリと言い切った私に幸治君は優しい顔で笑った。
「一美さんの話を聞く限りご両親からそうやって育てられてないからな。
俺の方がヤバそう。」
幸治君がそう言って・・・
「“お前なら出来るだろ、余裕で出来るだろ、底辺にいたような俺だって出来たんだぞ”とか言って、モラハラ男になるかも。」
幸治君の“いけないトコロ”を擦っている私の手に幸治君の手が重ねられた。
「そんなことを俺が言い出したら子どものフォローをお願いしますね、“ママ”。
子どもの考えもちゃんと聞いてあげてください。」
私のことを“ママ”と呼んで、幸せとも思える未来の話をしてくれる。
幸治君と私が一緒にいる未来の話を。
そして・・・
「また・・・出るから・・・っっ。
所長へのイライラを俺のアソコに当たり散らすのはマジで止めて・・・っっ。
最近そればっかで、全然セックス出来てないじゃん・・・!!!」
幸治君が口から吐き出した数秒後、下からもまた吐き出してきた。
その瞬間を見下ろし、いくらかスッキリとした気持ちになる。
「・・・ハァッ・・・まぁ・・・でも、所長からは“羽鳥さんのことが気に入らない話とお前も担当にするかどうかの話は別”とも言われたので。
いずれ俺も担当者にすることは考えていたようなので、その気持ちがあの人にあると確認出来ただけでも良しとしましょう。」
幸治君が両手を私の方へ伸ばしてくる。
「だから今日こそは普通にセックスしよう?」
必死な顔で吐き出してきた幸治君にニッコリと笑い返す。
「ダメ。」
「マジで・・・!?今日も!?」
「今日は絶対にダメ。
あの人から直接ムカつくことを言われてマジで無理な日だから。
文句ならあの人に言って?」
「言いまくってるって!!
一美さんには言ってなかったけど毎日のように文句言いまくってるから!!
“ハンカチさん”ファンのオジサン達も一緒になって文句言ってくれてるくらいだから!!」
「あの人はそれに何て言ってるの?」
「“ここは俺の事務所だ!!
文句があるなら辞めれば良いだろ!!”」
「・・・典型的なパワハラすぎて。
あの人って絶対にモラハラ男だよね?
良かった、福富さんがあの人の外面の方に騙されてなくて。」
「いや・・・なんでまた俺のアソコ弄り出したの?」
「私は文句を受け付けておりませんので。」
「俺の婚約者、あの人よりもヤバいじゃん・・・!!!」
幸治君の嘆きには大きく笑いながら、ソコを口の中に沈めていった。
あの人のことを苛められなかった消化不良の気持ちを、幸治君の“いけないトコロ”を苛めるという“いけないコト”で少しずつ消化していく。
“いけないコトは楽しい”
そんな“いけないコト”も思いながら。
「私、あの人マジで無理。」
「そうなりますよね。」
幸治君の部屋のベッドの上、桜の大運動会の音を聞きながら、裸の幸治君の“いけないトコロ”を弄りながら話していく。
「だから俺、あの人に報告した時のことを一美さんに言わないつもりだったのに。」
「幸治君が私に教えてくれてなくても、どうせ今日同じことをあの人から言われてたよ。
遅くなったけど私はちゃんと挨拶したのにマジでムカつく。」
「福富と上手くいってないから俺に嫌がらせとかしてくるかと思ってたけど、あの人ってマジで俺のことも大好きでしたね。
煩くて面倒でヤバい感じが一美さんの方に全て向かってますね。」
「ムカつきすぎてあの人との仕事の後に元気君の所に行っちゃったよ・・・。」
「何で?」
「顧問の先生を変えられないか・・・。」
「変えられそうですか?」
「自分にはまだそういう権限はないって爆笑されて終わった・・・。
爆笑されて終わったよ・・・。
財閥のことなんて気にしないで“普通”に結婚すれば良いのにって・・・爆笑されて終わった。」
幸治君が少し驚いた顔で私のことを見下ろした。
幸治君の足の間に座り幸治君の“いけないトコロ”をまだ弄っている私のことを。
「一美さんとの件を報告してからあの人が仕事のことも含めて増田財閥のことを色々と話し始めたんですけど、増田元気さんがいずれ財閥のトップになるんですよね?
一美さんの財閥、これからそういう感じがもっと増していくんですかね?」
「元気君はそう思っているからね。
“出来る奴が上に立てば良い”っていう譲社長と同じ考え。
だから・・・」
どんどん固さを増していく幸治君の“いけないトコロ”を更に弄る。
「私達分家の人間が他の社員よりも出来る奴でいなければいけない。
分家の人間はもう小関の“家”しか残っていないから、お兄ちゃんと私で財閥の分家の人間を絶やさないようにしないといけない。」
幸治君の“いけないトコロ”を上下に擦りながら幸治君のことを見詰める。
「私は生まれてきてくれた子どもに“期待の気持ち”を押し付ける母親になると思う。」
「どうなんですかね。」
ハッキリと言い切った私に幸治君は優しい顔で笑った。
「一美さんの話を聞く限りご両親からそうやって育てられてないからな。
俺の方がヤバそう。」
幸治君がそう言って・・・
「“お前なら出来るだろ、余裕で出来るだろ、底辺にいたような俺だって出来たんだぞ”とか言って、モラハラ男になるかも。」
幸治君の“いけないトコロ”を擦っている私の手に幸治君の手が重ねられた。
「そんなことを俺が言い出したら子どものフォローをお願いしますね、“ママ”。
子どもの考えもちゃんと聞いてあげてください。」
私のことを“ママ”と呼んで、幸せとも思える未来の話をしてくれる。
幸治君と私が一緒にいる未来の話を。
そして・・・
「また・・・出るから・・・っっ。
所長へのイライラを俺のアソコに当たり散らすのはマジで止めて・・・っっ。
最近そればっかで、全然セックス出来てないじゃん・・・!!!」
幸治君が口から吐き出した数秒後、下からもまた吐き出してきた。
その瞬間を見下ろし、いくらかスッキリとした気持ちになる。
「・・・ハァッ・・・まぁ・・・でも、所長からは“羽鳥さんのことが気に入らない話とお前も担当にするかどうかの話は別”とも言われたので。
いずれ俺も担当者にすることは考えていたようなので、その気持ちがあの人にあると確認出来ただけでも良しとしましょう。」
幸治君が両手を私の方へ伸ばしてくる。
「だから今日こそは普通にセックスしよう?」
必死な顔で吐き出してきた幸治君にニッコリと笑い返す。
「ダメ。」
「マジで・・・!?今日も!?」
「今日は絶対にダメ。
あの人から直接ムカつくことを言われてマジで無理な日だから。
文句ならあの人に言って?」
「言いまくってるって!!
一美さんには言ってなかったけど毎日のように文句言いまくってるから!!
“ハンカチさん”ファンのオジサン達も一緒になって文句言ってくれてるくらいだから!!」
「あの人はそれに何て言ってるの?」
「“ここは俺の事務所だ!!
文句があるなら辞めれば良いだろ!!”」
「・・・典型的なパワハラすぎて。
あの人って絶対にモラハラ男だよね?
良かった、福富さんがあの人の外面の方に騙されてなくて。」
「いや・・・なんでまた俺のアソコ弄り出したの?」
「私は文句を受け付けておりませんので。」
「俺の婚約者、あの人よりもヤバいじゃん・・・!!!」
幸治君の嘆きには大きく笑いながら、ソコを口の中に沈めていった。
あの人のことを苛められなかった消化不良の気持ちを、幸治君の“いけないトコロ”を苛めるという“いけないコト”で少しずつ消化していく。
“いけないコトは楽しい”
そんな“いけないコト”も思いながら。
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