【R18・完】お嬢様は“いけないコト”がしたい

Bu-cha

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甘い香りに包まれる部屋の中、一美さんのベッドの上に一美さんのことを寝かせると、一美さんは抱き締めていたブタネコ太郎を俺に差し出してきた。



ブタネコ太郎を受け取りポンポンとした後、ブタネコ太郎をリビングのソファーへと連れていきそこに寝かせる。



そして一美さんの部屋に戻ると、たった数秒の間に一美さんは目を閉じてしまっていた。
それにはめちゃくちゃ残念な気持ちになりながらも念のため聞いてみる。



「一美さん、寝た?」



「・・・ん~ん・・・ねてないよ・・・。」



目を閉じたまま回りきっていない口調で答えてきて、それが可愛くて小さく笑っていると・・・



「せんせぇ・・・」



と、一美さんがまた俺のことを“せんせぇ”と呼んでくる。
それも何故かめちゃくちゃエロい声を出していて。



「絶対に“いけない夢”を見てるだろ。」



たまに夢の中で明らかに“中華料理屋 安部”と“いけないコ”をしている様子の一美さん。
今は夢の中で“先生”と“いけないコト”を始めようとしているらしい。



「“中華料理屋 安部”はもういないけど、“先生”なら本物がいるので夢から出てきてください。」



そう言って、緩んでいたネクタイに手を掛けながら一美さんの身体に股がる。
“中華料理屋 安部”のティーシャツに俺のハースパンツ、そこに俺のスーツのジャケットを着ている一美さんが目を閉じ寝ている。



ワイシャツのボタンを外していきながら眠っている一美さんの姿を見下ろし、ドレスを着ていないとしてもこんなにも“お姫様”だなと思う。



“お嬢様”どころか“お姫様”だなと思う。



掘り出し物である俺のことをラーメン屋まで迎えに来てしまった“お姫様”。



「100円ショップの物だとしても長く使って貰えるように精進します。」



スーツのベルトを外し、痛いくらいに反応している下半身をスーツのズボンからもボクサーパンツからも解放した。



「捨てられないように死ぬほど頑張りますから。」



普通なら100円ショップの物は簡単に捨てられてしまうはずで。
掘り出し物だとしても“何か”の拍子で簡単に捨てられてしまう。



ドレスを着ていない“お姫様”が幸せそうに眠る姿を見下ろし、100円ショップに並ぶ俺が素っ裸になり“お姫様”の上に股がっていることにお酒がスッ────...と抜けていく。



下半身も急に萎えてしまい、苦笑いをしてから“お姫様”の上から退こうとした。



本当なら俺のことを選ぶ人ではないと今もまた思いながら。



本当なら俺は選ばれる人ではないと今もまた思いながら。



「財閥の“お姫様”が100円ショップの物を選び持ち続けることはきっと“いけないコト”ですよ・・・。」



眠り続けている“お姫様”に最後にそう呟き、身体を動かした。



そしたら、その瞬間・・・



「せんせぇ・・・」



と、一美さんの甘い声が聞こえ・・・。



俺の身体は止まった。
身体は止まったはずなのに下半身はまたムクムクと動いていき・・・。



「ゎたし・・・ぃけなぃこと・・・したぃの・・・。」



眠る“お姫様”が“いけないコト”がしたいと呟いた。



それを聞き、俺は頷いた。



「俺でよければ付き合います。」



目を閉じたままの“お姫様”の顔にゆっくりと顔を落としていく。



「一美さんが俺のことを持ち続ける限り、俺がどんなことでも付き合います。」



“お姫様”の唇にチュッ──────...とキスをして、少しだけ唇を離した。



「一美さんが本当に目を閉じるその最後の時まで俺は付き合う覚悟が出来ています。」



目を開けることはない“お姫様”に言う。



「だから今は目を覚ましてください。
俺のことを見て、一美さん。
王子じゃなくて申し訳ないですけど、本物の“先生”ならいますから。」



そう言って・・・



きっと今は“お姫様”ではなく“普通の一美さん”である俺の奥さんに、深いキスをしていく。



「・・・・ンッ・・・・・ンッ・・・」



トロンとした目を薄く開けた一美さんが俺のことを見て、その目を嬉しそうに細める。



甘い香りをこの鼻から大きく吸い込み、一美さんの身体を俺のスーツのジャケットごと抱き締めた。
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