392 / 527
26
26-14
しおりを挟む
「回答?・・・あ、毛の話?」
「はい。」
「え~・・・恥ずかしいから内緒。」
「そんなのアリですか!?
お嬢様、“いけない会話”もしましょうよ!!」
「それは“いけない会話”じゃなくて旦那さんにも“秘密のコト”なの!!」
「旦那に“秘密のコト”なんて作ったらダメですって!!」
「奥さんでも秘密の1つや2つはあるの~・・・・っっ美味し~い!!!!」
幸治君が作ってくれた中華料理は醤油ラーメンだけしか食べたことがなかった。
それが今はダイニングテーブルの向かい側に座る幸治君と一緒にこんなにも沢山の中華料理を食べることが出来るようになった。
「ヤバい、俺は一美さんのおまたの毛のことで頭がいっぱいで、味とかマジでよく分からない・・・。」
髪の毛の量が多い私は身体の毛も濃い方で、大学生の時に永久脱毛をした。
しっかりすぎる程しっかり“いけないトコロ”にも毛が生えていたことは、旦那さんである幸治君にも恥ずかしいから秘密にすることにする。
「課長さんにもおまたの毛を見せました・・・?」
「そんなことをするわけないでしょ・・・・っっ」
美味しい中華料理をむせながら答え、落ち着いてからまた幸治君の中華料理をどんどん食べていく。
和食もイタリアンも美味しく作ることが出来る幸治君。
でも中華料理はそれらとは比べ物にならないくらいに美味しい。
プロの中華料理人としてちゃんと働いていたのだからそれは当たり前で。
「一美さん・・・無理しないでくださいよ?」
「明日は土曜日だし、多少お腹が痛くなっても大丈夫だよ♪」
「明日はお風呂場の椅子と一美さんのスーツを買いに行く約束をしたじゃないですか。」
「あのスーツ、幸治君と私の“いけない液”で凄かったよね?」
そう言ってからさっきまでのスーツ姿の幸治君のことを思い出す。
「幸治君のこの前のスーツもそうだし、さっきのスーツも大丈夫だった?」
「いや、全然ダメっすね。」
「所長さんから大切にするように言われてたんでしょ?」
「そうですけど、丁度新しく買いたいと思っていた所だったので大丈夫です。」
幸治君が真面目な顔で真っ直ぐと私のことを見詰めてきた。
「“中華料理屋 安部”から俺のことを連れ出してくれたのはあの人ですけど、仕事だけじゃなくてスーツも服も家も家具家電もあの人の物の中で俺は生きていて。
そろそろあの人の元から離れられるくらいの男になりたいと思っていたので、まずはスーツから自分の物を買います。」
その言葉には私も自然と頷き、自然と笑いながら吐き出した。
「私にプレゼントをさせてね?
これは私のワガママだけど、ワガママも受け取ってね?」
「ありがとうございます・・・。」
凄く嬉しそうに笑う幸治君が、また神妙な顔になり・・・
「てか、一美さんのおまたの毛って、あれマジでどういうことなんだよ・・・。」
「それ、もういいから~!!!
食べよう食べよう!!!」
取り皿に“綺麗”にではなくいっぱい盛り付け、幸治君の目の前へわざとらしく音を立てて置いた。
「はい。」
「え~・・・恥ずかしいから内緒。」
「そんなのアリですか!?
お嬢様、“いけない会話”もしましょうよ!!」
「それは“いけない会話”じゃなくて旦那さんにも“秘密のコト”なの!!」
「旦那に“秘密のコト”なんて作ったらダメですって!!」
「奥さんでも秘密の1つや2つはあるの~・・・・っっ美味し~い!!!!」
幸治君が作ってくれた中華料理は醤油ラーメンだけしか食べたことがなかった。
それが今はダイニングテーブルの向かい側に座る幸治君と一緒にこんなにも沢山の中華料理を食べることが出来るようになった。
「ヤバい、俺は一美さんのおまたの毛のことで頭がいっぱいで、味とかマジでよく分からない・・・。」
髪の毛の量が多い私は身体の毛も濃い方で、大学生の時に永久脱毛をした。
しっかりすぎる程しっかり“いけないトコロ”にも毛が生えていたことは、旦那さんである幸治君にも恥ずかしいから秘密にすることにする。
「課長さんにもおまたの毛を見せました・・・?」
「そんなことをするわけないでしょ・・・・っっ」
美味しい中華料理をむせながら答え、落ち着いてからまた幸治君の中華料理をどんどん食べていく。
和食もイタリアンも美味しく作ることが出来る幸治君。
でも中華料理はそれらとは比べ物にならないくらいに美味しい。
プロの中華料理人としてちゃんと働いていたのだからそれは当たり前で。
「一美さん・・・無理しないでくださいよ?」
「明日は土曜日だし、多少お腹が痛くなっても大丈夫だよ♪」
「明日はお風呂場の椅子と一美さんのスーツを買いに行く約束をしたじゃないですか。」
「あのスーツ、幸治君と私の“いけない液”で凄かったよね?」
そう言ってからさっきまでのスーツ姿の幸治君のことを思い出す。
「幸治君のこの前のスーツもそうだし、さっきのスーツも大丈夫だった?」
「いや、全然ダメっすね。」
「所長さんから大切にするように言われてたんでしょ?」
「そうですけど、丁度新しく買いたいと思っていた所だったので大丈夫です。」
幸治君が真面目な顔で真っ直ぐと私のことを見詰めてきた。
「“中華料理屋 安部”から俺のことを連れ出してくれたのはあの人ですけど、仕事だけじゃなくてスーツも服も家も家具家電もあの人の物の中で俺は生きていて。
そろそろあの人の元から離れられるくらいの男になりたいと思っていたので、まずはスーツから自分の物を買います。」
その言葉には私も自然と頷き、自然と笑いながら吐き出した。
「私にプレゼントをさせてね?
これは私のワガママだけど、ワガママも受け取ってね?」
「ありがとうございます・・・。」
凄く嬉しそうに笑う幸治君が、また神妙な顔になり・・・
「てか、一美さんのおまたの毛って、あれマジでどういうことなんだよ・・・。」
「それ、もういいから~!!!
食べよう食べよう!!!」
取り皿に“綺麗”にではなくいっぱい盛り付け、幸治君の目の前へわざとらしく音を立てて置いた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
53
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる