304 / 585
21
21-3
しおりを挟む
「ビーエル・・・?
なんでしたっけ、それ。
何か聞いたことはあります。」
新年早々遅く帰ってきた幸治君が私が作った夜ご飯を食べながら、目の前に座る私に聞いてきた。
「BL!ボーイズラブ!!
あのとんかつ屋さんで会った男の人、私が通ってる美容院の男性の店長さんとラブなの!!」
「あの人が・・・?
それはナイですね、あの人彼女いるし。
・・・いや、良い感じの人ですけど女の人がいますし。
綺麗で可愛らしい感じのお姉さん。」
「そうなの?」
「俺が夕方にあの人の会社に訪問した日とか、たまに女の人があの人のことを迎えに来ますよ。
結構イチャイチャしながら“これからご飯に行く”とか言って、デートに行きますけど。」
「そうなんだ・・・?
カモフラージュかな・・・。
付き合ってはないんでしょ?」
「先月の時点ではその女の人とは付き合っていないようでしたけど、前は普通に女の人と付き合ってましたよ?
結構早く別れることが多いみたいですけど。」
「早く別れちゃうのは恋愛対象が男の人だからだよ!!
だって、私のカットの後に店長さんのことを相手してやる~っとか言ってたんだよ?」
「ていうか、あの人がそんなキャラなことの方が俺としては驚きなんですけど。
たまに軽くいじってはきますけど、もはや別人。」
「ね!とんかつ屋さんで会った時とは違ってビックリしちゃった!!
私のことも年下の男の子がタイプとか、Mではないとか、そんなことを言ってきて。」
「どっちもその通りじゃん。
一美さんは年下の男の子がタイプだし、MだけじゃなくてSにもなれるし。」
「・・・もぉ~・・・っ。」
「何?牛?」
「違うよぉ~っっ!!」
笑いながら怒り、それから今度は本当に怒った。
「綺麗で可愛らしい感じのお姉さんって、やだ・・・。」
「なにが?」
「あの人の良い感じの女の人のことを綺麗で可愛らしい感じのお姉さんって言ってたの、嫌だった・・・。」
「嫉妬しちゃいました?」
「うん・・・。」
「大丈夫ですって、一美さんはそれだけじゃなくて煩くて面倒でヤバいお姉さんなんですから。
自信持ってくださいよ。」
「そんなの自信にならないよ~・・・っ!!」
楽しそうに笑っている幸治君に怒ると、幸治君はもっと楽しそうに笑った。
なんでしたっけ、それ。
何か聞いたことはあります。」
新年早々遅く帰ってきた幸治君が私が作った夜ご飯を食べながら、目の前に座る私に聞いてきた。
「BL!ボーイズラブ!!
あのとんかつ屋さんで会った男の人、私が通ってる美容院の男性の店長さんとラブなの!!」
「あの人が・・・?
それはナイですね、あの人彼女いるし。
・・・いや、良い感じの人ですけど女の人がいますし。
綺麗で可愛らしい感じのお姉さん。」
「そうなの?」
「俺が夕方にあの人の会社に訪問した日とか、たまに女の人があの人のことを迎えに来ますよ。
結構イチャイチャしながら“これからご飯に行く”とか言って、デートに行きますけど。」
「そうなんだ・・・?
カモフラージュかな・・・。
付き合ってはないんでしょ?」
「先月の時点ではその女の人とは付き合っていないようでしたけど、前は普通に女の人と付き合ってましたよ?
結構早く別れることが多いみたいですけど。」
「早く別れちゃうのは恋愛対象が男の人だからだよ!!
だって、私のカットの後に店長さんのことを相手してやる~っとか言ってたんだよ?」
「ていうか、あの人がそんなキャラなことの方が俺としては驚きなんですけど。
たまに軽くいじってはきますけど、もはや別人。」
「ね!とんかつ屋さんで会った時とは違ってビックリしちゃった!!
私のことも年下の男の子がタイプとか、Mではないとか、そんなことを言ってきて。」
「どっちもその通りじゃん。
一美さんは年下の男の子がタイプだし、MだけじゃなくてSにもなれるし。」
「・・・もぉ~・・・っ。」
「何?牛?」
「違うよぉ~っっ!!」
笑いながら怒り、それから今度は本当に怒った。
「綺麗で可愛らしい感じのお姉さんって、やだ・・・。」
「なにが?」
「あの人の良い感じの女の人のことを綺麗で可愛らしい感じのお姉さんって言ってたの、嫌だった・・・。」
「嫉妬しちゃいました?」
「うん・・・。」
「大丈夫ですって、一美さんはそれだけじゃなくて煩くて面倒でヤバいお姉さんなんですから。
自信持ってくださいよ。」
「そんなの自信にならないよ~・・・っ!!」
楽しそうに笑っている幸治君に怒ると、幸治君はもっと楽しそうに笑った。
0
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説


淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる