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翌日
出社の為にエレベーターに並んでいると、朝からそれはもう元気過ぎる会話が前から聞こえてきた。
「だから!!私はバニーガールなんかになりたくないの!!
そっちがそのいやらしい身体を披露する為に仮装するのかと思ってバニーガールを出しただけ!!」
「私がバニーガールの姿で身体を見せるわけないでしょ?」
「私がその身体だったら喜んで披露しまくってるよ?」
「・・・私がアナタの身体だったら安心して身体を披露出来るけどね。」
「どうせ私は子どもっぽい身体で子どもっぽい顔だもん!!
何の需要もないから安心して露出出来ちゃうもんね!!」
福富さんと佐伯さんが朝から口喧嘩をしながらエレベーターに乗り込み、私もそのエレベーターに後の方から乗った。
「・・・あ!!羽鳥さん!!おはようございます!!」
「おはようございます。」
「おはよう、2人とも朝から元気だね。」
「朝から佐伯さんがハロウィンのネタで喧嘩売ってきました~!!」
福富さんと佐伯さんの隣のスペースを他の社員達が空けてくれていたので、小さくお辞儀をしてから2人の隣に立った。
福富さんからそんなことを言われていた佐伯さんはそれに言い返すことはなく、なんだか興味津々な顔で私のことを見てくる。
それは福富さんも同じで・・・。
それには首を傾げ2人を見詰め返していると、先に口を開いたのは佐伯さんだった。
「羽鳥さんは何の仮装をしたんですか?」
「それは・・・ん~・・・ドレスを着たんだよね。」
「ドレス!?それって仮装なんですか?
羽鳥さんってお嬢様だしドレスを着る機会って多そうなのに!!」
「そうだね、年に何回かはあるかな。」
「折角のハロウィンだから女王様の仮装とかにすればよかったのに!!」
「来年はそうしてみようかな。」
幸治君との来年はあるのかは分からないけれど、そんな未来を妄想しながら、夢に見ながら答えた。
“私が女王様の格好をしたら幸治君はどんな反応をするかな?”
そんな楽しい妄想や夢を見ながら、エレベーター中の多くの視線を受け、福富さんと佐伯さんとエレベーターを降りた。
「あ!羽鳥さん、ドレスの写真撮りましたか?
世の中への発信はしないらしいので、うちらにだけでも見せてくださいよ~!!」
「私も見たいです。」
福富さんと佐伯さんと経理部のフロアへ向かっていると2人からそう言われ・・・
私は思わず立ち止まってしまった。
「忘れた・・・。」
呟いた私に2人も立ち止まり、不思議そうな顔で私のことを見ている。
私は泣きそうになりながら福富さんと佐伯さんを見詰め、言った。
「写真撮るの忘れちゃった~・・・!!」
私の姿なのか言葉なのか、2人は凄く驚いた顔になった。
お嬢様として“いけない姿”を見せているのは分かるけれど、私のことを慕ってくれている2人の後輩にもう1度口を開く。
「来年の仮装も今年と同じ格好にしたい・・・!!」
幸治君との来年があるかは分からないけれど、幸治君とのハロウィンの結婚式の写真を撮れなかったことが凄くショックでそう叫んだ。
そんな私の嘆きに2人の可愛い後輩は大きく笑っていた。
「笑い事じゃないんだよ~・・・。」
「「ごめんなさい!なんか可愛くて!!」」
.
出社の為にエレベーターに並んでいると、朝からそれはもう元気過ぎる会話が前から聞こえてきた。
「だから!!私はバニーガールなんかになりたくないの!!
そっちがそのいやらしい身体を披露する為に仮装するのかと思ってバニーガールを出しただけ!!」
「私がバニーガールの姿で身体を見せるわけないでしょ?」
「私がその身体だったら喜んで披露しまくってるよ?」
「・・・私がアナタの身体だったら安心して身体を披露出来るけどね。」
「どうせ私は子どもっぽい身体で子どもっぽい顔だもん!!
何の需要もないから安心して露出出来ちゃうもんね!!」
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「・・・あ!!羽鳥さん!!おはようございます!!」
「おはようございます。」
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それは福富さんも同じで・・・。
それには首を傾げ2人を見詰め返していると、先に口を開いたのは佐伯さんだった。
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「それは・・・ん~・・・ドレスを着たんだよね。」
「ドレス!?それって仮装なんですか?
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そんな私の嘆きに2人の可愛い後輩は大きく笑っていた。
「笑い事じゃないんだよ~・・・。」
「「ごめんなさい!なんか可愛くて!!」」
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