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2人でしばらく黙り込み・・・
先に創さんが口を開いた。
「俺、そんな分かりやすかったのか・・・?
自分じゃ必死に我慢してたつもりだったのにな・・・。」
落ち込んだ声で創さんが話し始めた。
「わたしは全然気付かなくて・・・。
わたしに至っては、自分の気持ちもよく分かっていなかったみたいですね・・・。」
2人でまた無言になり・・・
2人で笑った。
「わたし達、高校の時から2人で恋していたんですかね?」
「そうなんだろうな、周りが言うには。」
そう言って、また2人で笑い合う。
「スタメンの奴らはどんな反応だった?」
「すごく喜んでくれました。
あと、創さんがまだ手を出してなくて意外で、魅力的なんだよな~とか。」
「なんだよ、それ?」
創さんは面白そうに笑ってハンドルを切る。
「あと・・・」
つい話しそうになってしまい、慌てて口を閉じた。
「ん?」
「なんでもないです・・・。」
「なんだよ、気になるから言えよ。」
「その・・・エッチ上手そうって・・・。
なんか、最後の方はみんなベロベロに酔っていたし、最後の方はどんな話していても必ず終着点がその話になってました。」
「あいつら・・・」
そう言って、また赤信号で止まった。
「試してみる・・・?」
「え・・・?」
創さんを見ると、創さんもわたしを見て、2人で見詰め合った。
創さんの熱い眼差しにわたしがドキドキしていると・・・
「いや、我慢・・・!!
ここまですげー我慢したんだし!!!
あと、少し!!!!
お前、卒業したら本当に覚えとけよ?」
創さんは大きな声でそう言うと、車を発車させた。
「しかし、あいつら・・・
無駄にハードル上げやがって・・・」
そんなことを怒りながら、わたしの住むマンションの裏まで走り、停めてくれた。
先に創さんが口を開いた。
「俺、そんな分かりやすかったのか・・・?
自分じゃ必死に我慢してたつもりだったのにな・・・。」
落ち込んだ声で創さんが話し始めた。
「わたしは全然気付かなくて・・・。
わたしに至っては、自分の気持ちもよく分かっていなかったみたいですね・・・。」
2人でまた無言になり・・・
2人で笑った。
「わたし達、高校の時から2人で恋していたんですかね?」
「そうなんだろうな、周りが言うには。」
そう言って、また2人で笑い合う。
「スタメンの奴らはどんな反応だった?」
「すごく喜んでくれました。
あと、創さんがまだ手を出してなくて意外で、魅力的なんだよな~とか。」
「なんだよ、それ?」
創さんは面白そうに笑ってハンドルを切る。
「あと・・・」
つい話しそうになってしまい、慌てて口を閉じた。
「ん?」
「なんでもないです・・・。」
「なんだよ、気になるから言えよ。」
「その・・・エッチ上手そうって・・・。
なんか、最後の方はみんなベロベロに酔っていたし、最後の方はどんな話していても必ず終着点がその話になってました。」
「あいつら・・・」
そう言って、また赤信号で止まった。
「試してみる・・・?」
「え・・・?」
創さんを見ると、創さんもわたしを見て、2人で見詰め合った。
創さんの熱い眼差しにわたしがドキドキしていると・・・
「いや、我慢・・・!!
ここまですげー我慢したんだし!!!
あと、少し!!!!
お前、卒業したら本当に覚えとけよ?」
創さんは大きな声でそう言うと、車を発車させた。
「しかし、あいつら・・・
無駄にハードル上げやがって・・・」
そんなことを怒りながら、わたしの住むマンションの裏まで走り、停めてくれた。
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