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それから、卒業式の準備と新学期の準備で忙しい創さんとは会えないまま、卒業旅行の日になった。
2月も下旬になり、段々と暖かくなってきて良いお天気だった。
愛実を入れたバスケ部のスタメンのメンバー5人と、わたしの6人で温泉旅行に来ている。
レンタルしたワゴン車を、運転の得意な子が運転してくれ、就職先も無事に決まったわたし達は車中でお祭り騒ぎ。
意外にも神社巡りの好きな子が多くて、神社をいくつか巡っている。
わたしはその度に、縁結びの神様にせっせと参拝したり、おみくじを引いたり。
他の子からは結構驚かれて、「好きな人出来たの?」と聞かれた。
何て答えていいか分からず、「うん、ちょっとね・・・。」と誤魔化す度、愛実が上手にフォローしてくれる。
夕方になり、旅館に到着。
可愛い浴衣のレンタルがあり、皆で喜びながら浴衣を選ぶ。
部屋に入り、早速みんなで浴衣に着替えお互い写真を沢山撮って大騒ぎ。
少し休憩してから、館内を散策したり、お土産を見てみたり。
夜ご飯は、豪華な懐石料理。
バスケ部を引退した後もよく食べる子が多くて、しかもお酒も強い。
それはそれは、大盛り上がりだった。
夜ご飯が終わり、途中の売店でもお酒やおつまみを大量に買い、部屋に戻る。
部屋で皆で少しゴロゴロした後に、温泉に入ることになった。
脱衣所で浴衣を脱いでいると、隣にいた子が話し掛けてきた。
「それにしてもさ、友里・・・
ほんっと~に、素晴らしい身体してるよね~?」
「え~?なに、それ~?」
わたしが笑いながら答えると、それを聞いていた他の子まで便乗してくる。
「言われるの嫌なのは分かってるの、でも、ごめん、今は言わせて!」
「そう!もうね、酔っ払いの言葉だと思って許して!!」
「女のわたしから見てもエッチな身体で、なんかちょっとムラムラしてしまう自分に戸惑う~!」
「大丈夫、それ普通だよ!わたしもムラムラしてるから!」
次々にそんなことを言われ、「もう、みんな酔っ払い~!」と笑えてくる。
タオルで胸を隠しながら脱衣所から移動し、皆で並びシャワーを浴びる。
備え付けのシャンプーやリンスなどを使っていると、また隣の子が話し掛けてきた。
「なんか、合宿思い出すね!」
「そうだね、皆でお風呂とか懐かしいね?」
わたしも思い出して楽しくなってくる。
「友里って、シャンプーもトリートメントも持ってきてないし、スキンケア用品も特に持ってきてなくてさ?」
「なんかさ、美少女なのに荷物が男子みたいな感じで、そのギャップにまた萌えるよね!」
と、また皆でそんな話で盛り上がりながらシャワーを終え、露天風呂に入った。
2月も下旬になり、段々と暖かくなってきて良いお天気だった。
愛実を入れたバスケ部のスタメンのメンバー5人と、わたしの6人で温泉旅行に来ている。
レンタルしたワゴン車を、運転の得意な子が運転してくれ、就職先も無事に決まったわたし達は車中でお祭り騒ぎ。
意外にも神社巡りの好きな子が多くて、神社をいくつか巡っている。
わたしはその度に、縁結びの神様にせっせと参拝したり、おみくじを引いたり。
他の子からは結構驚かれて、「好きな人出来たの?」と聞かれた。
何て答えていいか分からず、「うん、ちょっとね・・・。」と誤魔化す度、愛実が上手にフォローしてくれる。
夕方になり、旅館に到着。
可愛い浴衣のレンタルがあり、皆で喜びながら浴衣を選ぶ。
部屋に入り、早速みんなで浴衣に着替えお互い写真を沢山撮って大騒ぎ。
少し休憩してから、館内を散策したり、お土産を見てみたり。
夜ご飯は、豪華な懐石料理。
バスケ部を引退した後もよく食べる子が多くて、しかもお酒も強い。
それはそれは、大盛り上がりだった。
夜ご飯が終わり、途中の売店でもお酒やおつまみを大量に買い、部屋に戻る。
部屋で皆で少しゴロゴロした後に、温泉に入ることになった。
脱衣所で浴衣を脱いでいると、隣にいた子が話し掛けてきた。
「それにしてもさ、友里・・・
ほんっと~に、素晴らしい身体してるよね~?」
「え~?なに、それ~?」
わたしが笑いながら答えると、それを聞いていた他の子まで便乗してくる。
「言われるの嫌なのは分かってるの、でも、ごめん、今は言わせて!」
「そう!もうね、酔っ払いの言葉だと思って許して!!」
「女のわたしから見てもエッチな身体で、なんかちょっとムラムラしてしまう自分に戸惑う~!」
「大丈夫、それ普通だよ!わたしもムラムラしてるから!」
次々にそんなことを言われ、「もう、みんな酔っ払い~!」と笑えてくる。
タオルで胸を隠しながら脱衣所から移動し、皆で並びシャワーを浴びる。
備え付けのシャンプーやリンスなどを使っていると、また隣の子が話し掛けてきた。
「なんか、合宿思い出すね!」
「そうだね、皆でお風呂とか懐かしいね?」
わたしも思い出して楽しくなってくる。
「友里って、シャンプーもトリートメントも持ってきてないし、スキンケア用品も特に持ってきてなくてさ?」
「なんかさ、美少女なのに荷物が男子みたいな感じで、そのギャップにまた萌えるよね!」
と、また皆でそんな話で盛り上がりながらシャワーを終え、露天風呂に入った。
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