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その日の部活から、早川は早速参加していた。
早川の他にも10人以上の1年生が新たに入部した。
部活見学はまだまだ続くので、これからもっと増えそうだ。




「ねぇ、その髪の毛切れる?
うち、みんなショートにしないとダメだから。」



3年の女が、早川だけにそんなことを言っている。
早川以外の1年生も長い髪の毛の女はいた。
ちなみに、俺はそんなルールを作っていないが・・・
みんな動きやすいように勝手にショートにしているのかと思ってたぞ?
暗黙のルールだったのか!
女って、こえーーー・・・。




でも、ここで俺がフォローに入っても「庇った!」とかなって余計面倒になりそうで、どうするか悩む。




「勿論切ります!中学の時もショートだったので!
入部前に間に合わなくてごめんなさい・・・。
土曜日か日曜日の部活終わりに行こうと思いますが、それでも大丈夫ですか?」



早川は、あの屈託のない笑顔でそう答えた。



3年の女は明らかに戸惑いながら、「うん・・・まぁ、切れるならいいよ。」と答え3年の輪に戻る。




「土日に切るらしいよ、中学の時もショートだったって。」


「本当!?意外なんだけど!」


「なんか・・・思ったより良い子そうだった。」




3年の女達でヒソヒソ話している。



さっきの3年とのやり取りで、1人でいた早川は逆に1年の新しいメンバーと話すキッカケになったようだった。




「ストレッチ終わったらランニングなー!」




俺が声を掛けると、女達は返事をして列になって走り始める。
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