【完】交際0日で結婚！指輪ゲットを目指しラスボスを攻略してゲームをクリア

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すぐに振り向いてくれると思った二葉は、しばらく停止し・・・ゆっくり過ぎるくらいゆっくりと、振り返った・・・。




その顔を見て、驚いた・・・。




おばさんソックリな大きな目、でも柔らかい目、そこに涙を溜めていた。
二葉のこんな顔を見るのは初めてだった。
初めて過ぎて、この顔が何の感情なのかよく分からない・・・。




二葉の前に置いてある、酒が減っているグラスを見る。




「お前、新卒の子にあんま飲ませんなよ！」



「飲ませてませんから！！
甘いの食べようかってメニュー見てせてただけですよ！！」




それを聞き、少し安心した。
ケーキが食べたくて我慢しているのかもしれないと思った。
ここのケーキを、俺はよくお土産で二葉に持ち帰っていたから。





「・・・柳川、我慢しねーで食えよ！」





言ってから、大声で笑いその場を去る。
抱き締めてしまいそうだったから。
今、この場で・・・。
そのくらい、さっきの二葉の顔は可愛すぎた。





歩きながら、周りを見渡す。
そして、嫌でも分かる・・・。
男達が二葉のことを意識している。





二葉は、痩せた。
そこに、髪型や化粧も・・・。
何をどうやったのかは分からないけど、出る所は残してある。





最高額の楽器のようになった二葉が・・・





俺が教えた通り、ガンガンいっている。





細かいことを言っても難しいだけなので、二葉には“ガンガンいけ”と言ってあるから。
それは、いい。
それで、いい。





でも・・・





恋愛スキルがないような二葉が、今の見た目でガンガンいくと・・・





また周りを見渡してみると、やっぱり男達は二葉を意識している。






これは・・・急がないといけない。






“また今度”と先延ばしにしてしまっていた・・・。





これは、急がないと・・・





急がないと・・・。