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おばさんから聞いた通り、いくつかある洗濯物・・・主に赤ちゃんの物を洗濯した。
昨日退院したばっかりなのに、もうこんなに洗濯物があるらしい。
洗濯機を回している間、俺は部屋の中を静かに掃除していく。
元々綺麗だけど、入院していた期間もあるからか埃は少しあった。
それを拭き掃除していく。
その間、“いち”はダイニングテーブルで持ってきた勉強をしている。
おばさんをチラッと見てみると、俺達の方に顔を向けたまま・・・気が付いたら眠っているようだった。
それに安心しつつ、ご飯を作ろうとした時・・・
赤ちゃんがフニャフニャとした音で泣いた・・・。
おばさんがすぐに目を開け、起き上がろうとした。
「いいよ!俺と“いち”がやるから!!
分からなかったら聞く!!」
おばさんを止め、“いち”と2人でベビーベッドへ。
「泣き顔まで可愛いな!」
「うん、可愛い。」
俺達がそう言ったら、おばさんが嬉しそうな声で笑っていた。
「前回のミルクからまだ1時間も経ってない。
オムツ・・・何もしてない。」
「不安そうな顔と声してるからな!
抱っこしてやるか!」
「そっちは、任せる。」
“いち”に任されたので、赤ちゃんをソーッと抱っこする。
フニャフニャで柔らかくて、温かくて、良い匂いがする。
おばさんには申し訳ないけど、抱っこした瞬間に“やっぱり俺が産んだ”と思ってしまった。
それくらい、抱っこされた赤ちゃんは安心したような顔をしていた。
まだ泣いているけど、安心しながらも甘えている音で泣いていた・・・。
昨日退院したばっかりなのに、もうこんなに洗濯物があるらしい。
洗濯機を回している間、俺は部屋の中を静かに掃除していく。
元々綺麗だけど、入院していた期間もあるからか埃は少しあった。
それを拭き掃除していく。
その間、“いち”はダイニングテーブルで持ってきた勉強をしている。
おばさんをチラッと見てみると、俺達の方に顔を向けたまま・・・気が付いたら眠っているようだった。
それに安心しつつ、ご飯を作ろうとした時・・・
赤ちゃんがフニャフニャとした音で泣いた・・・。
おばさんがすぐに目を開け、起き上がろうとした。
「いいよ!俺と“いち”がやるから!!
分からなかったら聞く!!」
おばさんを止め、“いち”と2人でベビーベッドへ。
「泣き顔まで可愛いな!」
「うん、可愛い。」
俺達がそう言ったら、おばさんが嬉しそうな声で笑っていた。
「前回のミルクからまだ1時間も経ってない。
オムツ・・・何もしてない。」
「不安そうな顔と声してるからな!
抱っこしてやるか!」
「そっちは、任せる。」
“いち”に任されたので、赤ちゃんをソーッと抱っこする。
フニャフニャで柔らかくて、温かくて、良い匂いがする。
おばさんには申し訳ないけど、抱っこした瞬間に“やっぱり俺が産んだ”と思ってしまった。
それくらい、抱っこされた赤ちゃんは安心したような顔をしていた。
まだ泣いているけど、安心しながらも甘えている音で泣いていた・・・。
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