93 / 206
4
4-17
しおりを挟む
「二葉!!俺、内定出た!!」
中学校の校門でも、仁が仁王立ちで立っている。
校長先生だけでなく、数人の先生達に囲まれ祝福されていた。
「3社目じゃない?おめでとう。」
「何社目かは分からねーけど、また内定出た!!
筆記も通ったのは奇跡だよ、二葉のお陰!!!」
「筆記通ったのはあり得なかったよね。」
大学4年生、そろそろ仁も卒業。
単位も4年生の前期までにほぼ取り終わり、あとは数単位残っているくらい。
そして、就職活動も順調だった。
「結構良い大学に入れたのも、試験勉強も、就活の筆記通ったのも、全部二葉のお陰だよ!!」
「仁が持っていたスキルが良かった。
スキルアップさせた耳から先に情報を入れて、そこから文字で会話が出来たから。」
「あんなの思い付くの二葉だけだし、俺のスキルアップに付き合ってくれるのなんて二葉だけだよ!!」
そう言って嬉しそうに笑う仁に、私も笑った。
「絶対にそんなことないから。
仁が誰かに頼んだら、きっとその人は協力してくれる。」
これは、いつも言っていた。
いつも言うけど、仁は・・・
「言えねーよ・・・。
道が覚えられない、文字も普通では読めない、スマホも使えない。
俺、バカだから・・・。
こんなにバカなの、誰にも言えねーよ。」
中学校の校門でも、仁が仁王立ちで立っている。
校長先生だけでなく、数人の先生達に囲まれ祝福されていた。
「3社目じゃない?おめでとう。」
「何社目かは分からねーけど、また内定出た!!
筆記も通ったのは奇跡だよ、二葉のお陰!!!」
「筆記通ったのはあり得なかったよね。」
大学4年生、そろそろ仁も卒業。
単位も4年生の前期までにほぼ取り終わり、あとは数単位残っているくらい。
そして、就職活動も順調だった。
「結構良い大学に入れたのも、試験勉強も、就活の筆記通ったのも、全部二葉のお陰だよ!!」
「仁が持っていたスキルが良かった。
スキルアップさせた耳から先に情報を入れて、そこから文字で会話が出来たから。」
「あんなの思い付くの二葉だけだし、俺のスキルアップに付き合ってくれるのなんて二葉だけだよ!!」
そう言って嬉しそうに笑う仁に、私も笑った。
「絶対にそんなことないから。
仁が誰かに頼んだら、きっとその人は協力してくれる。」
これは、いつも言っていた。
いつも言うけど、仁は・・・
「言えねーよ・・・。
道が覚えられない、文字も普通では読めない、スマホも使えない。
俺、バカだから・・・。
こんなにバカなの、誰にも言えねーよ。」
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
隠れドS上司をうっかり襲ったら、独占愛で縛られました
加地アヤメ
恋愛
商品企画部で働く三十歳の春陽は、周囲の怒涛の結婚ラッシュに財布と心を痛める日々。結婚相手どころか何年も恋人すらいない自分は、このまま一生独り身かも――と盛大に凹んでいたある日、酔った勢いでクールな上司・千木良を押し倒してしまった!? 幸か不幸か何も覚えていない春陽に、全てなかったことにしてくれた千木良。だけど、不意打ちのように甘やかしてくる彼の思わせぶりな言動に、どうしようもなく心と体が疼いてしまい……。「どうやら私は、かなり独占欲が強い、嫉妬深い男のようだよ」クールな隠れドS上司をうっかりその気にさせてしまったアラサー女子の、甘すぎる受難!
狂愛的ロマンス〜孤高の若頭の狂気めいた執着愛〜
羽村美海
恋愛
古式ゆかしき華道の家元のお嬢様である美桜は、ある事情から、家をもりたてる駒となれるよう厳しく育てられてきた。
とうとうその日を迎え、見合いのため格式高い高級料亭の一室に赴いていた美桜は貞操の危機に見舞われる。
そこに現れた男により救われた美桜だったが、それがきっかけで思いがけない展開にーー
住む世界が違い、交わることのなかったはずの尊の不器用な優しさに触れ惹かれていく美桜の行き着く先は……?
✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦
✧天澤美桜•20歳✧
古式ゆかしき華道の家元の世間知らずな鳥籠のお嬢様
✧九條 尊•30歳✧
誰もが知るIT企業の経営者だが、実は裏社会の皇帝として畏れられている日本最大の極道組織泣く子も黙る極心会の若頭
✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦
*西雲ササメ様より素敵な表紙をご提供頂きました✨
※TL小説です。設定上強引な展開もあるので閲覧にはご注意ください。
※設定や登場する人物、団体、グループの名称等全てフィクションです。
※随時概要含め本文の改稿や修正等をしています。
✧
✧連載期間22.4.29〜22.7.7 ✧
✧22.3.14 エブリスタ様にて先行公開✧
【第15回らぶドロップス恋愛小説コンテスト一次選考通過作品です。コンテストの結果が出たので再公開しました。※エブリスタ様限定でヤス視点のSS公開中】
社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。
全力でおせっかいさせていただきます。―私はツンで美形な先輩の食事係―
入海月子
青春
佐伯優は高校1年生。カメラが趣味。ある日、高校の屋上で出会った超美形の先輩、久住遥斗にモデルになってもらうかわりに、彼の昼食を用意する約束をした。
遥斗はなぜか学校に住みついていて、衣食は女生徒からもらったものでまかなっていた。その報酬とは遥斗に抱いてもらえるというもの。
本当なの?遥斗が気になって仕方ない優は――。
優が薄幸の遥斗を笑顔にしようと頑張る話です。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
【完結】MIRACLE 雨の日の陽だまり~既婚者副社長との運命の再会~
夏目若葉
恋愛
◇ 梅宮 ひなた (うめみや ひなた) 27歳
自他ともに認める雨女
インテリア&雑貨の専門店に勤務
×
◆ 日下 来人(くさか らいと) 32歳
すべての感情が欠落した、表情のない雨男
サンシャインホールディングス副社長
偶然知り合った雨女と雨男だった
「その傘、嫌いなんだ」
十年前、雨の日に出会った
自分の傘をくれた名前も知らない彼のことを
私は今でも忘れられないでいる
だけど再会したあなたは既婚者で……
その人との出会いは灰色の空間にポツンとできた
――― 雨の日の陽だまり ―――
恋とキスは背伸びして
葉月 まい
恋愛
結城 美怜(24歳)…身長160㎝、平社員
成瀬 隼斗(33歳)…身長182㎝、本部長
年齢差 9歳
身長差 22㎝
役職 雲泥の差
この違い、恋愛には大きな壁?
そして同期の卓の存在
異性の親友は成立する?
数々の壁を乗り越え、結ばれるまでの
二人の恋の物語
デキナイ私たちの秘密な関係
美並ナナ
恋愛
可愛い容姿と大きな胸ゆえに
近寄ってくる男性は多いものの、
あるトラウマから恋愛をするのが億劫で
彼氏を作りたくない志穂。
一方で、恋愛への憧れはあり、
仲の良い同期カップルを見るたびに
「私もイチャイチャしたい……!」
という欲求を募らせる日々。
そんなある日、ひょんなことから
志穂はイケメン上司・速水課長の
ヒミツを知ってしまう。
それをキッカケに2人は
イチャイチャするだけの関係になってーー⁉︎
※性描写がありますので苦手な方はご注意ください。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
※この作品はエブリスタ様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる