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通された副社長室。
久しぶりに、ここまで座り心地の良いソファーに座った。
近藤副社長はラスボスの目の前ではなく、ラスボスと私の真ん中・・・その向かい側に座っている。
「早かったな、御社が1番だ。」
「カーナビのお陰です!
僕、カーナビがないと永遠に辿り着けない人間なんで!」
ラスボスが大声で言うと、近藤副社長が少し笑いながら頷いている。
「早速なんだが、これが今回検討している内容になる。」
そう言って、資料を1部だけ・・・ラスボスに渡した。
それに、ラスボスが少し固まる。
でも、少しだけ。
「拝見します。」
そう言って、資料を読み始める。
私は息をするのも静かにし、ラスボスを横から見た時・・・
「文字、読めたのか。」
と・・・。
近藤副社長が、小さな声で言った。
それに驚き、私は近藤副社長を見る。
ラスボスも顔を上げ、近藤副社長を見ている。
近藤副社長は困ったように笑いながら、「試すようなことをして、申し訳ない。」と謝った。
「藤岡ホールディングスの副社長が、“文字が読めないのかも”と言っていたからな。
受け取った名刺を、柳川さんが読み上げているようだったと言って。」
久しぶりに、ここまで座り心地の良いソファーに座った。
近藤副社長はラスボスの目の前ではなく、ラスボスと私の真ん中・・・その向かい側に座っている。
「早かったな、御社が1番だ。」
「カーナビのお陰です!
僕、カーナビがないと永遠に辿り着けない人間なんで!」
ラスボスが大声で言うと、近藤副社長が少し笑いながら頷いている。
「早速なんだが、これが今回検討している内容になる。」
そう言って、資料を1部だけ・・・ラスボスに渡した。
それに、ラスボスが少し固まる。
でも、少しだけ。
「拝見します。」
そう言って、資料を読み始める。
私は息をするのも静かにし、ラスボスを横から見た時・・・
「文字、読めたのか。」
と・・・。
近藤副社長が、小さな声で言った。
それに驚き、私は近藤副社長を見る。
ラスボスも顔を上げ、近藤副社長を見ている。
近藤副社長は困ったように笑いながら、「試すようなことをして、申し訳ない。」と謝った。
「藤岡ホールディングスの副社長が、“文字が読めないのかも”と言っていたからな。
受け取った名刺を、柳川さんが読み上げているようだったと言って。」
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