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「いや~・・・怖かったな・・・。
俺何も援護射撃出来なかったよ、ごめんね。」
マネージャーが冷や汗をかきながら俺に謝ってくる。
「むしろ、俺の方こそごめんね?
俺みたいなのが担当で。」
「宗君、それは言わないで?
俺は宗君のマネージャーですごく楽しいし。」
「ありがと。」
芸能界に入った時はまだ新人で、必死に駆け回り仕事を取っ手来てくれてマネージャー。
そのマネージャーが、俺を見ながら笑う。
「宗君は、その可愛い顔と格好で、中身は男より男らしいの俺は知ってるし。」
「俺が?男らしいわけないじゃん!」
「男らしいよ、俺はそんな宗君にマネージャーなのに助けられてるし。
社長にあそこまで立ち向かえるのはこの事務所で宗君だけだよ。」
「夏生の“おまじない”があるからね。」
「“おまじない”?」
「俺は、夏生がいるから、俺でいられる。」
俺の悩みも、不安も、葛藤も、一瞬で吹き飛ばす夏生の豪快な笑顔を思い出す。
「会ってみたいな~、夏生ちゃん。
あ、個人的な意味でね?」
「ダメだよ、この業界の人なら余計に夏生の魅力に気付いちゃうから。」
「そんなに、なんだ?」
「うん・・・。
見た目は勿論だけど、中身も、オーラも。
出来れば、本当は、誰にも見つけてほしくないんだけどね。」
それでも、俺は夏生を“可愛い女の子”にする。
そしたら、きっとすぐに皆に見付かってしまう・・・。
見付かってしまうんだ・・・。
俺何も援護射撃出来なかったよ、ごめんね。」
マネージャーが冷や汗をかきながら俺に謝ってくる。
「むしろ、俺の方こそごめんね?
俺みたいなのが担当で。」
「宗君、それは言わないで?
俺は宗君のマネージャーですごく楽しいし。」
「ありがと。」
芸能界に入った時はまだ新人で、必死に駆け回り仕事を取っ手来てくれてマネージャー。
そのマネージャーが、俺を見ながら笑う。
「宗君は、その可愛い顔と格好で、中身は男より男らしいの俺は知ってるし。」
「俺が?男らしいわけないじゃん!」
「男らしいよ、俺はそんな宗君にマネージャーなのに助けられてるし。
社長にあそこまで立ち向かえるのはこの事務所で宗君だけだよ。」
「夏生の“おまじない”があるからね。」
「“おまじない”?」
「俺は、夏生がいるから、俺でいられる。」
俺の悩みも、不安も、葛藤も、一瞬で吹き飛ばす夏生の豪快な笑顔を思い出す。
「会ってみたいな~、夏生ちゃん。
あ、個人的な意味でね?」
「ダメだよ、この業界の人なら余計に夏生の魅力に気付いちゃうから。」
「そんなに、なんだ?」
「うん・・・。
見た目は勿論だけど、中身も、オーラも。
出来れば、本当は、誰にも見つけてほしくないんだけどね。」
それでも、俺は夏生を“可愛い女の子”にする。
そしたら、きっとすぐに皆に見付かってしまう・・・。
見付かってしまうんだ・・・。
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