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夏生の大きな背中に隠れ、家の扉が開くのを待つ・・・。
怖くて、怖くて、泣いてしまいそうだ。
そんな俺の気持ちが分かるのか、夏生は握る手に力を入れてくれる。
ガチャ────と、家の扉が開く。
「夏生ちゃん、どうかした?
友里まだ帰ってないのよ。」
お母さんの声が聞こえる・・・。
「ほら、おいでよ、シュー・・・。」
夏生が、俺の手をゆっくりと引き、夏生の隣に立たせる。
俺は、お母さんの顔を見るのが怖くて、うつむいたまま・・・。
「シューのお母さん、お願い・・・。」
夏生の声がする。
いつもより、緊張している夏生の声・・・。
「シューを、よく見て?よく・・・見て?」
「シュー、なの・・・?」
お母さんの声にビクッと肩が揺れた。
夏生が、握った俺の手を、ユラユラと揺らす。
「シュー、すごく可愛くなったでしょ?」
手をユラユラと揺らされ、なんだかそこから力が抜けていく気がした。
俺は、ゆっくりと顔を上げ、お母さんを見た。
「シュー、すごく可愛くなったんだ。
シューのお母さん・・・。」
お母さんは、夏生のその言葉に、笑った・・・。
「そうね、すごく似合っていて、可愛い。」
怖くて、怖くて、泣いてしまいそうだ。
そんな俺の気持ちが分かるのか、夏生は握る手に力を入れてくれる。
ガチャ────と、家の扉が開く。
「夏生ちゃん、どうかした?
友里まだ帰ってないのよ。」
お母さんの声が聞こえる・・・。
「ほら、おいでよ、シュー・・・。」
夏生が、俺の手をゆっくりと引き、夏生の隣に立たせる。
俺は、お母さんの顔を見るのが怖くて、うつむいたまま・・・。
「シューのお母さん、お願い・・・。」
夏生の声がする。
いつもより、緊張している夏生の声・・・。
「シューを、よく見て?よく・・・見て?」
「シュー、なの・・・?」
お母さんの声にビクッと肩が揺れた。
夏生が、握った俺の手を、ユラユラと揺らす。
「シュー、すごく可愛くなったでしょ?」
手をユラユラと揺らされ、なんだかそこから力が抜けていく気がした。
俺は、ゆっくりと顔を上げ、お母さんを見た。
「シュー、すごく可愛くなったんだ。
シューのお母さん・・・。」
お母さんは、夏生のその言葉に、笑った・・・。
「そうね、すごく似合っていて、可愛い。」
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