70 / 271
3
3-29
しおりを挟む
「夏生ちゃんさ、合コンあんまりしたことない?」
「うん、今日が初めて。」
「初めて!?それは、俺ラッキーだったな!
でも、モテるでしょ?彼氏いるの?」
「全然モテないよ。彼氏も・・・」
“彼氏”という言葉にドキリとし、そして悲しい気持ちにもなった。
「彼氏もいない。いたこともない。」
「本当に!?なんで!?」
「だって、私ゴリラだったからねー。」
本当のことなのに、男の人は「面白いよね」と言って呑気に笑っている。
「身体、筋肉もあるの分かるけど、スラッとして凄い綺麗だよね?
健康的な身体で、メリハリあって凄いエロい。」
「え、エロい・・・??」
口をつけていたハイボールを、口から吹き出した。
「なにその反応、本当可愛いな!」
男の人が笑いながら、おしぼりで私の服を拭こうと手を伸ばしてきた。
シューが選んで買ってくれた服。
白のシンプルな半袖のブラウスに、膝下まであるライトグレージュのタイトスカート。
その服が、ハイボールに濡れ、タイトスカートには結構大きな染みまで出来た。
シューが選んだ服に・・・
シューが買ってくれた服に・・・
男の人が触れようとする・・・
その光景に、ゾワゾワと強い嫌悪感を抱く・・・
「ありがと、自分で拭けるよ。」
私は男の人の手首をグッと掴んで、その人の膝の上に戻した。
「・・・ガード固いな~。」
と、ヘラヘラ笑っている。
「うん、今日が初めて。」
「初めて!?それは、俺ラッキーだったな!
でも、モテるでしょ?彼氏いるの?」
「全然モテないよ。彼氏も・・・」
“彼氏”という言葉にドキリとし、そして悲しい気持ちにもなった。
「彼氏もいない。いたこともない。」
「本当に!?なんで!?」
「だって、私ゴリラだったからねー。」
本当のことなのに、男の人は「面白いよね」と言って呑気に笑っている。
「身体、筋肉もあるの分かるけど、スラッとして凄い綺麗だよね?
健康的な身体で、メリハリあって凄いエロい。」
「え、エロい・・・??」
口をつけていたハイボールを、口から吹き出した。
「なにその反応、本当可愛いな!」
男の人が笑いながら、おしぼりで私の服を拭こうと手を伸ばしてきた。
シューが選んで買ってくれた服。
白のシンプルな半袖のブラウスに、膝下まであるライトグレージュのタイトスカート。
その服が、ハイボールに濡れ、タイトスカートには結構大きな染みまで出来た。
シューが選んだ服に・・・
シューが買ってくれた服に・・・
男の人が触れようとする・・・
その光景に、ゾワゾワと強い嫌悪感を抱く・・・
「ありがと、自分で拭けるよ。」
私は男の人の手首をグッと掴んで、その人の膝の上に戻した。
「・・・ガード固いな~。」
と、ヘラヘラ笑っている。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
14
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる