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「夏生を・・・可愛い、女の子に。」
私の言葉を繰り返し、シューは呆然とした表情で見詰める。
そんな初めてのシューの表情に、自分がどんなに似合わないことを言ったのか痛い程分かった。
「やっぱり・・・無理だよね?
いくらシューが男子だとしても、私と元の作りが違いすぎるし・・・。
凄い恥ずかしいこと言っちゃった。」
私は勢いよく立ち上がる。
「変なこと頼んでごめんね!
忘れて!!!」
恥ずかしくて、急いでバッグなどを持ち帰ろうとした。
「夏生!!!!」
シューが大きな声で私を呼び止める。
シューの珍しく必死な声に、私は思わず立ち止まる。
「夏生・・・本当に、なりたいの?」
シューが、今にも消え入りそうな小さな声で私に聞く。
「うん・・・」
私も、小さな声で返事をした。
「分かった・・・。」
私はシューを勢いよく振り返る。
誰よりも可愛い顔で、悲しそうに笑うシューが私を見ている。
「夏生は今でも可愛いけど・・・。
でも、夏生が考える“可愛い女の子になりたい”と思うなら、俺は応援するよ。」
シューが私の前まで歩き、目の前に立つ。
175センチもある私よりも、ほんの少しだけ高い目線。
誰よりも可愛い顔が、切ない顔になる。
「俺は・・・応援するから・・・。」
そう言って、細くて華奢な身体で、私を抱き締めてくれた。
私の言葉を繰り返し、シューは呆然とした表情で見詰める。
そんな初めてのシューの表情に、自分がどんなに似合わないことを言ったのか痛い程分かった。
「やっぱり・・・無理だよね?
いくらシューが男子だとしても、私と元の作りが違いすぎるし・・・。
凄い恥ずかしいこと言っちゃった。」
私は勢いよく立ち上がる。
「変なこと頼んでごめんね!
忘れて!!!」
恥ずかしくて、急いでバッグなどを持ち帰ろうとした。
「夏生!!!!」
シューが大きな声で私を呼び止める。
シューの珍しく必死な声に、私は思わず立ち止まる。
「夏生・・・本当に、なりたいの?」
シューが、今にも消え入りそうな小さな声で私に聞く。
「うん・・・」
私も、小さな声で返事をした。
「分かった・・・。」
私はシューを勢いよく振り返る。
誰よりも可愛い顔で、悲しそうに笑うシューが私を見ている。
「夏生は今でも可愛いけど・・・。
でも、夏生が考える“可愛い女の子になりたい”と思うなら、俺は応援するよ。」
シューが私の前まで歩き、目の前に立つ。
175センチもある私よりも、ほんの少しだけ高い目線。
誰よりも可愛い顔が、切ない顔になる。
「俺は・・・応援するから・・・。」
そう言って、細くて華奢な身体で、私を抱き締めてくれた。
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