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「・・・あ。」
和が自分の口を抑えたのを見て、おじいちゃんのことも気になるけれど増田君のことを見た。
「私と翔子が入れ替わってること気付いてたの?」
「気付いてたというか、なんというか。」
「知ってたの?」
「知ってたというか、分かったというか、確認したというか・・・。」
「いつから分かってたの?」
「中学に入ってから。」
それには予想外過ぎて驚くしかなくて・・・。
「そんなに、前から・・・?」
「まあ・・・うん。」
「でも妙子ちゃん・・・。
誰も気付いてないって・・・。」
私が妙子ちゃんのことを見ると、妙子ちゃんはいたずらっ子のような顔で笑った。
「翔子と約束してたからさ!
翔子がこの世界を翔る時、私の拳で手伝って欲しいっていう約束!
だから手伝ってたんだよね、増田が結子だけじゃなくて翔子も自由にしてこの世界を翔させてくれると思ったから!」
その真っ直ぐな言葉に私は思わず頷き、増田君をまたゆっくりと見た。
「たまに翔子と入れ替わってたの、私の方こそ嘘ついててごめんね?」
「浮気も不倫もご法度だからね。
この長い時間、結子が俺への気持ちを持ち続けて、少しでも楽しく生きて貰うには必要な嘘だったから。」
増田君の言葉を聞いてから微笑み返し、それから私もゆっくりと立ち上がった。
そして、立ち上がっている翔子と向き合い・・・
お互いに両手を伸ばして抱き締め合った。
和が自分の口を抑えたのを見て、おじいちゃんのことも気になるけれど増田君のことを見た。
「私と翔子が入れ替わってること気付いてたの?」
「気付いてたというか、なんというか。」
「知ってたの?」
「知ってたというか、分かったというか、確認したというか・・・。」
「いつから分かってたの?」
「中学に入ってから。」
それには予想外過ぎて驚くしかなくて・・・。
「そんなに、前から・・・?」
「まあ・・・うん。」
「でも妙子ちゃん・・・。
誰も気付いてないって・・・。」
私が妙子ちゃんのことを見ると、妙子ちゃんはいたずらっ子のような顔で笑った。
「翔子と約束してたからさ!
翔子がこの世界を翔る時、私の拳で手伝って欲しいっていう約束!
だから手伝ってたんだよね、増田が結子だけじゃなくて翔子も自由にしてこの世界を翔させてくれると思ったから!」
その真っ直ぐな言葉に私は思わず頷き、増田君をまたゆっくりと見た。
「たまに翔子と入れ替わってたの、私の方こそ嘘ついててごめんね?」
「浮気も不倫もご法度だからね。
この長い時間、結子が俺への気持ちを持ち続けて、少しでも楽しく生きて貰うには必要な嘘だったから。」
増田君の言葉を聞いてから微笑み返し、それから私もゆっくりと立ち上がった。
そして、立ち上がっている翔子と向き合い・・・
お互いに両手を伸ばして抱き締め合った。
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