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俺がそう言うと国光さんは大笑いをした。
「僕!?神様じゃないよ!!」
その言葉には何も返事をせずに笑っていると、国光さんが笑い続けたまま俺のことを見てきた。
「今回のことで増田君が増田財閥の本家の長男だって話が回ってるけど、大丈夫じゃないかな。
それくらい増田君への信頼は厚いみたいだね。」
「大丈夫ですかね、僕。
僕は的場製菓のことが大好きなんですけど。」
「大丈夫じゃない?
的場製菓も増田君のことが大好きっぽいよ。」
「“的場製菓”が、ですか?」
「・・・あれ、何か変な表現だよね。
でもなんとなくそう思って口から出ちゃった。」
「それは嬉しいです、ありがとうございます。」
俺がそう言って笑うと国光さんはフワフワと笑った。
そして・・・
「よく分からないけど、まだタイミングが来てないみたいだね。」
そう言われた・・・。
そろそろ増田の“家”をぶっ殺して永家の家からも結子を奪いに行こうと思っていたのに・・・。
じいさんがここに乗り込んで来たこのタイミングを逃さないつもりだったのに・・・。
「なんとなくだけど、タイミングが必ず来るみたいだよ?」
「まだタイミングじゃないですか・・・?」
「“タイミングじゃない”ではなくて“タイミングが来てない”、かな。」
「どう違うんですかね?」
「さあ、よく分からないけど、なんとなく。」
その言葉を聞き、俺は少し多めに空気を吸い込んだ。
「了解です。」
「あ、やっぱりそういう返事なんだ!?」
その言葉には笑って国光さんと別れた後、受付を通る瞬間に結子の姿を確認した。
その向こう側に俺の“ゆきのうえ商店街”が今日も広がっている結子の姿を。
和雄と岩渕さんが結ばれてから電話をすることを断られてしまった。
今では随分と減ったメッセージでしか繋がっていないけれど、今でもあの日の“ゆきのうえ商店街”と幼馴染み達のぐじゃぐじゃの泣き顔を見せてくれている結子の姿を・・・。
「和雄、タイミングを待つ。」
「了解です。」
.
「僕!?神様じゃないよ!!」
その言葉には何も返事をせずに笑っていると、国光さんが笑い続けたまま俺のことを見てきた。
「今回のことで増田君が増田財閥の本家の長男だって話が回ってるけど、大丈夫じゃないかな。
それくらい増田君への信頼は厚いみたいだね。」
「大丈夫ですかね、僕。
僕は的場製菓のことが大好きなんですけど。」
「大丈夫じゃない?
的場製菓も増田君のことが大好きっぽいよ。」
「“的場製菓”が、ですか?」
「・・・あれ、何か変な表現だよね。
でもなんとなくそう思って口から出ちゃった。」
「それは嬉しいです、ありがとうございます。」
俺がそう言って笑うと国光さんはフワフワと笑った。
そして・・・
「よく分からないけど、まだタイミングが来てないみたいだね。」
そう言われた・・・。
そろそろ増田の“家”をぶっ殺して永家の家からも結子を奪いに行こうと思っていたのに・・・。
じいさんがここに乗り込んで来たこのタイミングを逃さないつもりだったのに・・・。
「なんとなくだけど、タイミングが必ず来るみたいだよ?」
「まだタイミングじゃないですか・・・?」
「“タイミングじゃない”ではなくて“タイミングが来てない”、かな。」
「どう違うんですかね?」
「さあ、よく分からないけど、なんとなく。」
その言葉を聞き、俺は少し多めに空気を吸い込んだ。
「了解です。」
「あ、やっぱりそういう返事なんだ!?」
その言葉には笑って国光さんと別れた後、受付を通る瞬間に結子の姿を確認した。
その向こう側に俺の“ゆきのうえ商店街”が今日も広がっている結子の姿を。
和雄と岩渕さんが結ばれてから電話をすることを断られてしまった。
今では随分と減ったメッセージでしか繋がっていないけれど、今でもあの日の“ゆきのうえ商店街”と幼馴染み達のぐじゃぐじゃの泣き顔を見せてくれている結子の姿を・・・。
「和雄、タイミングを待つ。」
「了解です。」
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