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大学4年 冬
「譲・・・!!
もう採用も終わってるのにどういうつもりだ!!」
バイトが終わり家に帰るとじいさんが怒鳴り付けてきた。
その向こう側で元気がニヤニヤとした顔をしている。
それを視界に入れながら、俺はじいさんに普通に笑い掛けた。
「何の話だよ?」
「何って就職の話しかないだろ!!
もう冬なのにまだ父親にも母親にも増田の会社に入る話をしてないんだろ!?」
「そんな話するかよ、増田の会社に入らないのに。」
俺が冷蔵庫を開け飲み物を出そうとしていると、じいさんが冷蔵庫を勢いよく閉めてきた。
「俺が話してるんだぞ!!!
ちゃんと聞け!!!」
そんな言葉に俺は吹き出した。
「自分の話を全員が大人しく聞くなんて本気で思ってるのかよ?
おめでたい頭してるな、じいさん。」
俺がそう言うとじいさんは顔をもっと真っ赤にさせ、その目にもっと怒りの感情を込めた。
「増田財閥の本家の長男が増田の会社に入らないなんて前代未聞だ!!!
どこの会社に入るつもりなんだ!!!」
「的場製菓で既に内定貰ってる。
今も和とバイトしてるからな、そのまま的場製菓に就職する。」
「的場でバイトしてるのは知ってたが、そのまま就職するだと・・・!?
お前、分かってるのか!?
的場に永家の長女が嫁いだということは、的場も増田の天敵なんだぞ!?」
「増田の天敵じゃなくてじいさん個人の天敵なのを勝手に“家”まで巻き込んでるだけだろ?
父さんも俺も永家が敵っていう意識なんてねーよ。」
俺がそう答えた瞬間、リビングから何かが飛んで来た。
それをキャッチすると的場製菓の新商品だった。
「兄ちゃん、これマジで旨かった!!」
「当たり前だろ、俺も和も企画に参加したやつだからな。」
俺がそう言って笑うと・・・
俺の手からじいさんがそのお菓子を取り上げ、床に投げ付けた。
「お前の全ては俺の為だけに使え!!
俺よりも上にいって俺を屈服させてみろ!!!」
「譲・・・!!
もう採用も終わってるのにどういうつもりだ!!」
バイトが終わり家に帰るとじいさんが怒鳴り付けてきた。
その向こう側で元気がニヤニヤとした顔をしている。
それを視界に入れながら、俺はじいさんに普通に笑い掛けた。
「何の話だよ?」
「何って就職の話しかないだろ!!
もう冬なのにまだ父親にも母親にも増田の会社に入る話をしてないんだろ!?」
「そんな話するかよ、増田の会社に入らないのに。」
俺が冷蔵庫を開け飲み物を出そうとしていると、じいさんが冷蔵庫を勢いよく閉めてきた。
「俺が話してるんだぞ!!!
ちゃんと聞け!!!」
そんな言葉に俺は吹き出した。
「自分の話を全員が大人しく聞くなんて本気で思ってるのかよ?
おめでたい頭してるな、じいさん。」
俺がそう言うとじいさんは顔をもっと真っ赤にさせ、その目にもっと怒りの感情を込めた。
「増田財閥の本家の長男が増田の会社に入らないなんて前代未聞だ!!!
どこの会社に入るつもりなんだ!!!」
「的場製菓で既に内定貰ってる。
今も和とバイトしてるからな、そのまま的場製菓に就職する。」
「的場でバイトしてるのは知ってたが、そのまま就職するだと・・・!?
お前、分かってるのか!?
的場に永家の長女が嫁いだということは、的場も増田の天敵なんだぞ!?」
「増田の天敵じゃなくてじいさん個人の天敵なのを勝手に“家”まで巻き込んでるだけだろ?
父さんも俺も永家が敵っていう意識なんてねーよ。」
俺がそう答えた瞬間、リビングから何かが飛んで来た。
それをキャッチすると的場製菓の新商品だった。
「兄ちゃん、これマジで旨かった!!」
「当たり前だろ、俺も和も企画に参加したやつだからな。」
俺がそう言って笑うと・・・
俺の手からじいさんがそのお菓子を取り上げ、床に投げ付けた。
「お前の全ては俺の為だけに使え!!
俺よりも上にいって俺を屈服させてみろ!!!」
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