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この右手に少しだけ力を込めると、“結子”の瞳が揺れていく。
俺を見詰め続けるその瞳が大きく揺れていく。
それを見ながら、俺は口をゆっくりと開いた。
「ずっと、好きだった。」
“結子”のこの胸に戻す俺への気持ち。
そこに俺の“結子”への気持ちも一緒にこの胸に入っていくように。
そう思って、そう願って、“結子”を見詰める。
そしたら・・・
その向こう側にある俺の“ゆきのうえ商店街”が色鮮やかに変化していく・・・。
そんな中・・・
“結子”は涙を流した・・・。
“結子”だった・・・。
この子はやっぱり“結子”だった・・・。
俺の代わり流す涙ではなく、きっと嬉しさで流した涙なのだと思う。
それくらいに“結子”は嬉しそうな顔をしているから。
そんな可愛すぎる“結子”を見詰めながら、俺は“結子”の顔にゆっくりと近付いていく。
出てこい、“結子”。
翔子の中から出てこい。
俺が絶対に守るから。
俺が絶対に幸せにするから。
絶対に上にいって、“結子”を迎えにいくから。
心の中でそう強く思いながら、瞳を揺らすことなく俺を真っ直ぐと見詰め返している“結子”の顔にもっと近付いていくと・・・
「私もずっと好きだったんだよ・・・。」
“結子”がそう言った。
それを聞いた瞬間、空いていた左手を“結子”の背中に回し優しく引き寄せ・・・
“結子”の唇に唇を重ねた・・・。
俺を見詰め続けるその瞳が大きく揺れていく。
それを見ながら、俺は口をゆっくりと開いた。
「ずっと、好きだった。」
“結子”のこの胸に戻す俺への気持ち。
そこに俺の“結子”への気持ちも一緒にこの胸に入っていくように。
そう思って、そう願って、“結子”を見詰める。
そしたら・・・
その向こう側にある俺の“ゆきのうえ商店街”が色鮮やかに変化していく・・・。
そんな中・・・
“結子”は涙を流した・・・。
“結子”だった・・・。
この子はやっぱり“結子”だった・・・。
俺の代わり流す涙ではなく、きっと嬉しさで流した涙なのだと思う。
それくらいに“結子”は嬉しそうな顔をしているから。
そんな可愛すぎる“結子”を見詰めながら、俺は“結子”の顔にゆっくりと近付いていく。
出てこい、“結子”。
翔子の中から出てこい。
俺が絶対に守るから。
俺が絶対に幸せにするから。
絶対に上にいって、“結子”を迎えにいくから。
心の中でそう強く思いながら、瞳を揺らすことなく俺を真っ直ぐと見詰め返している“結子”の顔にもっと近付いていくと・・・
「私もずっと好きだったんだよ・・・。」
“結子”がそう言った。
それを聞いた瞬間、空いていた左手を“結子”の背中に回し優しく引き寄せ・・・
“結子”の唇に唇を重ねた・・・。
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