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その言葉の“主”はやっぱり“翔子”で。
そんな言葉を発するのは“翔子”で。
でも、この子はきっと“翔子”ではなくて。
この子の向こう側に広がっている“ゆきのうえ商店街”を見て、俺はまた死ぬほどホッとした。
どこからどう見ても翔子でしかないこの女の子。
でも、きっとこの子は結子なのだと思う。
きっと、俺の涙である結子なのだと思う。
「ごめん、友達なんだ。
先に会社に行ってて?」
校門にいた俺に少しだけ驚いた様子を見せた翔子。
でも少しだけ。
そこに嬉しさの顔は全くない。
結子は俺を見ると嬉しそうに笑うのに、そんな顔は一切見せない。
「え~?友達なの~?」
「友達友達!めっちゃ友達!!」
友達からの言葉に翔子はそう答えた。
中身はきっと結子である翔子が。
どこをどう見ても翔子にしか見えない。
この2人が入れ替わっているなんて誰も気付いている様子はない。
和だって駿だって何もそんな様子はない。
俺にもそれが証明出来ない。
何故かこの目で見えるこの光景、それでしか判断が出来ない。
誰にも聞けない、答え合わせも出来ない、だから自分の目を今は信じるしかない。
俺の為にあの神社の神様に願ってくれた“駿と雪”。
俺の最強の幼馴染みがそう願ってくれたから俺は俺の涙と出会うことが出来、この子が俺の涙だとこの胸が苦しいほどに分かるのかもしれない。
そう思いながら、そう願いながら、俺は結子であるはずの翔子に話し掛けた。
「会社って何だよ?」
そんな言葉を発するのは“翔子”で。
でも、この子はきっと“翔子”ではなくて。
この子の向こう側に広がっている“ゆきのうえ商店街”を見て、俺はまた死ぬほどホッとした。
どこからどう見ても翔子でしかないこの女の子。
でも、きっとこの子は結子なのだと思う。
きっと、俺の涙である結子なのだと思う。
「ごめん、友達なんだ。
先に会社に行ってて?」
校門にいた俺に少しだけ驚いた様子を見せた翔子。
でも少しだけ。
そこに嬉しさの顔は全くない。
結子は俺を見ると嬉しそうに笑うのに、そんな顔は一切見せない。
「え~?友達なの~?」
「友達友達!めっちゃ友達!!」
友達からの言葉に翔子はそう答えた。
中身はきっと結子である翔子が。
どこをどう見ても翔子にしか見えない。
この2人が入れ替わっているなんて誰も気付いている様子はない。
和だって駿だって何もそんな様子はない。
俺にもそれが証明出来ない。
何故かこの目で見えるこの光景、それでしか判断が出来ない。
誰にも聞けない、答え合わせも出来ない、だから自分の目を今は信じるしかない。
俺の為にあの神社の神様に願ってくれた“駿と雪”。
俺の最強の幼馴染みがそう願ってくれたから俺は俺の涙と出会うことが出来、この子が俺の涙だとこの胸が苦しいほどに分かるのかもしれない。
そう思いながら、そう願いながら、俺は結子であるはずの翔子に話し掛けた。
「会社って何だよ?」
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